表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界熱血無双グレートパラディン【連載版】  作者: そうくん
第3章:新たなる転生者!レジスタンス団結計画!(アサクボ王国編)
87/88

第79話:戦慄のメガフューチャー計画!ラウズ要塞を攻略せよ!③

感想や評価、ブックマークも大歓迎です!

 ついにラウズ帝国のメガフューチャー計画に必要な巨大催眠装置を発見したアレックスとキルマ。

 だが計画の指揮者である人造モンスターのミラージュオクトパスから、衝撃の事実を知ることとなる。


ミラージュオクトパス「今回のメガフューチャー計画、元々は君の死んだお父上、すなわちこの国の国王が行うとしていた計画だったのだよ」


アレックス、キルマ「な、なんだって!?」


 なんとアサクボ王国の国王こそがメガフューチャー計画の真の黒幕であるを聞き、さすがに驚くアレックス達。

 するとミラージュオクトパスは、さらに計画に関することを話し始めた。




 キルマの亡くなった父でもあるアサクボ王国の国王は内心、国の腑抜ふぬけた大人達と中立国家という肩書きに心底絶望していた。

 そこで、そんな大人達に代わって国王自らが子供達を導き、強力な兵士としてコントロールし、アサクボ王国を軍事国家へと発展させるために、一部の下部達を率いて密かに行動していたという。

 だが立案者である国王が病死してしまったため、計画は凍結することなった。

 そしてその情報を極秘裏にキャッチしたラウズ帝国は、ハピナコーポレーションを制圧した上、アサクボ王国科学者陣とハピナコーポレーションのプログラマーが共同で開発した催眠装置を廃棄処分される前に奪取だっしゅし、洗脳対象である子供達が国王からラウズ帝国の命令に従うよう、改良を施したのであった。




ミラージュオクトパス「しかしそれも、国王が理想としていた計画をより素晴らしいものにしてあげようという、アフターケアでしたことなのだよ」


キルマ「ウソだ! 誰よりも国民想いな父さんがそんなことするはずがない!」


 ミラージュオクトパスから真実を聞かされてもなお、動揺しながらも信じようとしないキルマ。


ミラージュオクトパス「ならばさらに証拠を見せてあげよう」



 そう言ったミラージュオクトパスは指をパチンと鳴らした。

 すると3人の右隣にある大きなモニターに1枚の写真が映し出された。

 それはなんと、キルマの父親である国王と王国の科学者陣、さらに開発途中の催眠装置が一緒に写っている写真であった。


キルマ「と、父…さん…!?」


 その衝撃的な写真を目の当たりにし、キルマはさらに絶望した。



 一方のアレックスはモニターの写真を見て、やや冷静さを取り戻しつつ、心の中でこうつぶやいた。


アレックスの心の声「間違いなく国王本人だ…! もし仮に帝国が気づかなかったとしても、この国の子供達だけでも国王の操り人形になってたわけか」



 するとミラージュオクトパスは、モニターの写真を眺めたまま絶望してるキルマに対し、さらにこう言った。


ミラージュオクトパス「君もこの国の未来を導く者なら受け入れたまえ。少しは我々帝国を恨んでも構わんが、その大半はあの世にいる自分の父親を恨むのだな」


キルマ「そんな…父さんが…」




ミラージュオクトパス「では話も済んだところで、そろそろ君達を排除させていただこう」


 そう言ったミラージュオクトパスは、目にも止まらぬスピードでキルマに近づいて行った。


アレックス「キルマ、よけろ!」


 アレックスの叫びで我にかえるキルマ。

 そして間一髪、剣でミラージュオクトパスの高速パンチを防ぐキルマ。

 だがその反動により、キルマは少し後ろの方へ吹き飛ばされた。



 アレックスも負けじと攻撃を開始した。

 アレックスはサンダーロシュフォールをライフルモードに変形し、銃口から電撃ビームを発射した。

 ところがミラージュオクトパスの体に命中したものの、ビームはたちまち消滅してしまった。


アレックス「効かないだと!? ならば! エレクトロワールドエンド!!」


 さらにアレックスは、背中に緑に輝く雷の翼を生やして宙に浮き、サンダーロシュフォールから拡散した電撃ビームを発射した。

 だがそれでもミラージュオクトパスには通用しなかった。

 その後、雷の翼は消滅し、アレックスは着地した。



ミラージュオクトパス「あいにく私の全身には、高度な対魔法結界が張り巡らされている。いかに最強を誇る属聖剣の奥義も私には通用しない」


アレックス「まさかここまでできるとは! 防御力だけなら6大将軍以上かもしれない…!」


ミラージュオクトパス「果たして防御だけかな?」


 次にミラージュオクトパスは4本の腕の手のひらから、ビームを一斉に発射し、アレックスとキルマにダメージを与えた。




キルマ「ここまでなのか…? こんな最低な計画を行おうとしていた国王の息子の僕じゃ、この国を守ることなんてできないのか…!?」


 ミラージュオクトパスに追い詰められ、地を這いつくばりながら戦意を失いつつあるキルマ。


ミラージュオクトパス「まずは君からだ。せいぜいお父上を気のすむまで殴ると良い」


 と言いながら、手のひらから、キルマ目掛けてトドメのビームを発射しようとするミラージュオクトパス。



 だがそこへ、アレックスがソードモードのサンダーロシュフォールによる斬撃をミラージュオクトパスに炸裂した。

 一方のミラージュオクトパスは片腕で防だ。

 ミラージュオクトパスはアレックス達のもとから一旦離れた。


 そしてアレックスは落ち込むキルマにこう言った。


アレックス「しっかりしろキルマ! 確かに君の父は子供達の心の自由を奪う行為を行うとしていた! だが君は君だ!

 まだ自分の国を守りたいという気持ちがあるのなら、父が残した悪行にケリを付けるんだ!」



 アレックスの強いその言葉に、キルマの心は奮い立ち、再び立ち上がり、メガフューチャー計画を止める決意を改めてするのであった。


キルマ「そうだ…! 父さんが考えた計画がなんだ! 僕は僕のやり方でアサクボ王国のみんなを導いてみせる! 父さんの計画は…僕が止める!!」





 つづく



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ