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異世界熱血無双グレートパラディン【連載版】  作者: そうくん
第3章:新たなる転生者!レジスタンス団結計画!(タンリオシティー編)
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第69話:ミチル救出不可能!?恐るべき強制憑依魔法!①

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 サンキス賢者戦隊の人造モンスターの撃破に成功したヒロシやイサミ達。

 一方、チルチル達ファンタジアキッドの3人は、同じく仲間であるミチルを救うべく、賢者戦隊の隊長であるサンキス相手に勇敢に立ち向かっていた。


チルチル「ミチルちゃんは返してもらうよ!」


チロ「まずお前をぶっ倒してやる!」


チレット 「これ以上、かけがえのない仲間を傷つけさせない!」


サンキス「さぁ、かかっておいで!」



 チルチルはバードボウガンから空気弾、

 チロはドッグブレードから炎の斬撃弾、

 チレットはキャットバトンからエネルギー光球を一斉にサンキス目掛けて発射した。

 だが対するサンキスは、杖から紫色のエネルギー波を横線を描くように発射し、チルチル達の攻撃を防いだ。


チロ「でや〜〜〜〜!!」


 だがその爆煙ばくえんの中からチロが現れ、ドックブレードによる乱撃らんげきを炸裂した。


サンキス「良い太刀筋たちすじだね! けど!」


 サンキスも杖で斬撃を何度も防ぎ、振り払ってチロを吹き飛ばした。


サンキス「それっ!」


 さらに追い討ちに、サンキスは杖から電流状の怪光線を4つに分けて発射し、チルチル達にダメージを与えた。


チルチル「さすがは女王直属のエリート部隊の隊長! 結構強いね!」


サンキス「君達こそやるじゃないか。結成間もないのに一流冒険者の仲間入りをしただけのことはある」



 するとそこへ、3体の人造モンスターを倒したヒロシ達5人が合流して来た。


イサミ「残りは君だけみたいだね。」


ヒロシ「お前の子分はみんなやっつけてやったぜ!」


サンキス「ほぉー、バットソルジャー達をこうも迅速じんそくに倒すとはね。噂以上にやるじゃないか」



 部下である人造モンスターを全員失い、追い詰めたれたにもかかわらず、サンキスはまだ余裕の表情を保っていた。

 さらにサンキスは、こんなことを言い出した。


サンキス「よぉーし! 予定は早いけど、君達に素晴らしいものを披露ひろうしてあげよう!」


マリン「素晴らしいもの?」


マミ「何よそれ!?」



 その素晴らしいものとは何か、サンキスは説明してあげた。


サンキス「こちらのミチルちゃんが憑依魔法ひょうほうまほうを使えるように、僕も憑依魔法を使うことができるのさ。しかしちょっと特殊でね。同じ憑依魔法の使い手がいることで発動するみたいなんだ。その意味が分かるかい?」


チレット 「はっ! まさか…!」


サンキス「光栄に思うが良い! この秘技ひぎを披露させたのは、君達で始めてだ!!」


チロ「やめろ〜〜〜!!」


サンキス「強制憑依きょうせいひょうい! マリオネットユナイト!!」




 チロの叫びもむなしく、マリオネットユナイトを発動したサンキスは紫色の光となり、ミチルの体の中に入っていった。


ミチル「きゃあ〜〜〜〜〜!!」


 悲鳴ひめいと共に、ミチルの体は紫色の光に包まれ、禍々(まがまが)しくきらめきだした。

 さらにその衝撃により、近くでミチルを捕まえていた母親のハメルは吹き飛ばされた。




ミチル「……。」


 光が晴れると、そこには黒と金を強調とした衣装を身につけ、サンキスに体を乗っ取られたミチルの姿があった。


ミチル「どうかな、この姿は? 賢者だけに、ワイズマンフォルムと名付けようかな?」


 ミチルに憑依し、再びヒロシ達の前に立ちはだかるサンキス。

 果たしてヒロシ達8人は、どう立ち向かうのであろうか?





 つづく




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