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異世界熱血無双グレートパラディン【連載版】  作者: そうくん
第3章:新たなる転生者!レジスタンス団結計画!(タンリオシティー編)
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第66話:ミチルが捕まった!?帝国のイケメン賢者現る!②

感想や評価、ブックマークも大歓迎です!

 〈タンリオシティー〉


 ラウズ帝国の3大人造モンスターに勝利したヒロシやイサミ達は、その時共闘した冒険者パーティー・ファンタジアキッドの4人に案内され、彼らが拠点としてるタンリオシティーへとたどり着いた。

 そして夜、ヒロシ達は、ファンタジアキッドのチロの実家であるベーカリーカフェ・ビーグルにて夕食をとっていた。

 ちなみにその家では、ファンタジアキッドの4人に加え、チロの祖父の計5人が住んでいる。


ヒロシ「いや〜うまかった〜!」


チロ「な? じっちゃんのパンは絶品だろ!?」


イサミ「ごちそうさまです、おじいさん。とても美味しかったです」


チロのおじいちゃん「チロ達を助けてくれた礼じゃからのう! 喜んでくれて良かったわい!」


 チロの祖父自慢の様々パンの美味しさに、ヒロシ達も満足していた。




 すると食事を終えた後、チレットはこんなことを言い出した。


チレット 「それじゃあ猫好きのみんな、そろそろ行きましょうか!」


マミ「行きましょ行きましょ!」


 チレットは、マミ、レイニャ、イサミ、マリン、ミチルの5人を連れ、ビーグルから出発したのだ。

 その時のマミやミチル達6人の顔は、笑顔で満ち溢れていた。


チルチル「行ってらっしゃ〜い!」


ヒロシ「気をつけてなー」





 〈タンリオシティー・時計広場〉


 夜景輝く夜のタンリオシティー。

 チレット達6人は、約5メートルもある時計台が目印の大きな広場へとやって来た。


レイニャ「まぁ素敵!」


マリン「猫ちゃんがいっぱい…!」


 その時計広場は、夜になると、たくさんの猫の溜まり場となる、タンリオシティーの一種の観光スポットでもあるのだ。

 ミチルとチレットもよく夜にこの広場に訪れ、猫達とふれ合い、至福のひと時を過ごしているとのこと。

 数えきれないほどの猫達を目撃し、マミやレイニャ達は目を宝石のように輝かせ、さっそくミチルとチレット と共に猫達とのふれ合いを始めた。



チレット 「可愛い〜」


チレット 「ヨチヨチ♪」


マリン「可愛いし気持ちいいね、兄様あにさま


イサミ「そうだね」


 色んな猫をなでるマミ達6人。

 特にミチルは本来の恥ずかしいがり屋な表情も和らぎ、満面な笑みで猫を触れ合っていた。


マミ「ミチル、すごく嬉しそうね」


チレット 「ミチルちゃんも猫好きだからね。それにあの子、私達と出会う前、親に虐待ぎゃくたいを受けていたみたいなの」


レイニャ「それは可哀想に…」


チレット 「だから傷ついた分、今度は楽しい思い出でいっぱいにしようって、チルチルくんとチロくんと誓ったの」


 ベンチに座っているチレットは、ひざに寝転がっているシャム猫をなでつつ、羽織っている白いファーを猫じゃらしのように振り、近くいる三毛猫を喜ばせていた。




ミチル「きゃあ〜!!」


 だがそんな癒しの時間も束の間、突然ミチルの体が紫色に光だし、勢いよく宙に浮き、謎の青年のもとへ捕まってしまったのだ?


サンキス「こんばんは、お嬢様!」


 なんとその青年の正体は、ラウズ帝国のサンキス賢者戦隊隊長のサンキスであった。

 サンキスは念力を使い、ミチルを見事捕獲したのだ。

 さらにそんな彼の横には、ミチルの母親であるハメル夫人もいた。


ハメル「久しぶりね、私の可愛いミチルちゃん♪」


ミチル「ママ…?」


 自分を散々傷付けた母親と再び目撃し、ミチルはかなり怯えていた。



マミ「なんなのアンタ達!?」


チレット 「ミチルちゃんを返しなさい!」


 するとイサミは、サンキスを見て驚いた。


イサミ「アイツはまさか、サンキス!?」


レイニャ「ご存知なのですか!?」



 イサミはサンキスのことをマミ達に説明した。


イサミ「女王バヌー直属と恐れられている、特殊賢者部隊・サンキス賢者戦隊の隊長だよ。思ってたより早くあいまみえることになるなんてね…」


レイニャ「そんな恐ろしい人が…」



マミ「てゆーかそのとなりにいるおばさん誰?」


マリン「あんなおばさん知らない。賢者戦隊の新入りかなぁ?」


ハメル「おばさんとは失礼ね! それに新入りでもないわよ!」


 マミとマリンの疑問に怒り、高らかに自己紹介をするハメル。


ハメル「私こそ、ミチルちゃんの美しい母親のハメルよ!!」


チレット 「この人が!?」


マミ「ミチルのママ!?」



 突如現れた、サンキスとハメル。

 果たしてマミ達は、ミチルを救うことができるのであろうか?





 つづく




癒し回のつもりでしたが、後半から緊迫の場面も取り入れちゃいました。次回は賢者戦隊の残りメンバーも参戦します!

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