第66話:ミチルが捕まった!?帝国のイケメン賢者現る!②
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〈タンリオシティー〉
ラウズ帝国の3大人造モンスターに勝利したヒロシやイサミ達は、その時共闘した冒険者パーティー・ファンタジアキッドの4人に案内され、彼らが拠点としてるタンリオシティーへとたどり着いた。
そして夜、ヒロシ達は、ファンタジアキッドのチロの実家であるベーカリーカフェ・ビーグルにて夕食をとっていた。
ちなみにその家では、ファンタジアキッドの4人に加え、チロの祖父の計5人が住んでいる。
ヒロシ「いや〜うまかった〜!」
チロ「な? じっちゃんのパンは絶品だろ!?」
イサミ「ごちそうさまです、おじいさん。とても美味しかったです」
チロのおじいちゃん「チロ達を助けてくれた礼じゃからのう! 喜んでくれて良かったわい!」
チロの祖父自慢の様々パンの美味しさに、ヒロシ達も満足していた。
すると食事を終えた後、チレットはこんなことを言い出した。
チレット 「それじゃあ猫好きのみんな、そろそろ行きましょうか!」
マミ「行きましょ行きましょ!」
チレットは、マミ、レイニャ、イサミ、マリン、ミチルの5人を連れ、ビーグルから出発したのだ。
その時のマミやミチル達6人の顔は、笑顔で満ち溢れていた。
チルチル「行ってらっしゃ〜い!」
ヒロシ「気をつけてなー」
〈タンリオシティー・時計広場〉
夜景輝く夜のタンリオシティー。
チレット達6人は、約5メートルもある時計台が目印の大きな広場へとやって来た。
レイニャ「まぁ素敵!」
マリン「猫ちゃんがいっぱい…!」
その時計広場は、夜になると、たくさんの猫の溜まり場となる、タンリオシティーの一種の観光スポットでもあるのだ。
ミチルとチレットもよく夜にこの広場に訪れ、猫達とふれ合い、至福のひと時を過ごしているとのこと。
数えきれないほどの猫達を目撃し、マミやレイニャ達は目を宝石のように輝かせ、さっそくミチルとチレット と共に猫達とのふれ合いを始めた。
チレット 「可愛い〜」
チレット 「ヨチヨチ♪」
マリン「可愛いし気持ちいいね、兄様」
イサミ「そうだね」
色んな猫をなでるマミ達6人。
特にミチルは本来の恥ずかしいがり屋な表情も和らぎ、満面な笑みで猫を触れ合っていた。
マミ「ミチル、すごく嬉しそうね」
チレット 「ミチルちゃんも猫好きだからね。それにあの子、私達と出会う前、親に虐待を受けていたみたいなの」
レイニャ「それは可哀想に…」
チレット 「だから傷ついた分、今度は楽しい思い出でいっぱいにしようって、チルチルくんとチロくんと誓ったの」
ベンチに座っているチレットは、ひざに寝転がっているシャム猫をなでつつ、羽織っている白いファーを猫じゃらしのように振り、近くいる三毛猫を喜ばせていた。
ミチル「きゃあ〜!!」
だがそんな癒しの時間も束の間、突然ミチルの体が紫色に光だし、勢いよく宙に浮き、謎の青年のもとへ捕まってしまったのだ?
サンキス「こんばんは、お嬢様!」
なんとその青年の正体は、ラウズ帝国のサンキス賢者戦隊隊長のサンキスであった。
サンキスは念力を使い、ミチルを見事捕獲したのだ。
さらにそんな彼の横には、ミチルの母親であるハメル夫人もいた。
ハメル「久しぶりね、私の可愛いミチルちゃん♪」
ミチル「ママ…?」
自分を散々傷付けた母親と再び目撃し、ミチルはかなり怯えていた。
マミ「なんなのアンタ達!?」
チレット 「ミチルちゃんを返しなさい!」
するとイサミは、サンキスを見て驚いた。
イサミ「アイツはまさか、サンキス!?」
レイニャ「ご存知なのですか!?」
イサミはサンキスのことをマミ達に説明した。
イサミ「女王バヌー直属と恐れられている、特殊賢者部隊・サンキス賢者戦隊の隊長だよ。思ってたより早くあいまみえることになるなんてね…」
レイニャ「そんな恐ろしい人が…」
マミ「てゆーかそのとなりにいるおばさん誰?」
マリン「あんなおばさん知らない。賢者戦隊の新入りかなぁ?」
ハメル「おばさんとは失礼ね! それに新入りでもないわよ!」
マミとマリンの疑問に怒り、高らかに自己紹介をするハメル。
ハメル「私こそ、ミチルちゃんの美しい母親のハメルよ!!」
チレット 「この人が!?」
マミ「ミチルのママ!?」
突如現れた、サンキスとハメル。
果たしてマミ達は、ミチルを救うことができるのであろうか?
つづく
癒し回のつもりでしたが、後半から緊迫の場面も取り入れちゃいました。次回は賢者戦隊の残りメンバーも参戦します!




