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異世界熱血無双グレートパラディン【連載版】  作者: そうくん
第3章:新たなる転生者!レジスタンス団結計画!
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第55話:黒き救世主!ドラゴニックロミオ爆誕!③

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 強力な再生能力を持つリブートスライムに苦戦するヒロシ達ブレイブリーグの前に、緑色の髪の少年と水色の髪の少女が現れた。


リブートスライム「なんだ貴様らは!?」


緑の髪の少年「ブレイブリーグのみんなを助けに来た!」


 緑の髪の少年はリブートスライムに対し、落ち着いた感じでそう宣言した。

 2人は武器らしい物は持っておらず、2人共腕に端末たんまつのような物が付いた腕輪を身につけているくらい目立った印象はなかった。



アレックス「あの子達、丸腰で戦うつもりなのか!?」


ヒロシ「君達早く逃げろ! オレ達なら大丈夫だ!」


 ヒロシは地面に倒れながらも、苦しみを耐え、2人を逃がそうと叫んだ。だが緑の髪は余裕な表情を崩さず、ヒロシに向かってこう言った。


緑の髪の少年「大丈夫。僕らも戦えるよ、ヒロくん。」



 するとヒロシは、少年が言った「ヒロくん」という呼び名に反応し、彼の正体に勘づき始めた。


ヒロシ「そのあだ名…お前まさか!」


イサミ「そのとおり…。君の一番の親友、朝倉イサミさ!」


ヒロシ「やっぱりイサぼうか!」



 なんと彼の正体は、前世でのヒロシの親友・朝倉イサミであった。お互い転生し、姿は変わったとはいえ、ヒロシはサイマジワールドで親友と再開できたことに、リブートスライムとの戦いの苦しみを忘れ、大喜びしていた。

 ちなみにお互い、「イサぼう」、「ヒロくん」と呼び合う仲でもある。


イサミ「久しぶりだね、ヒロくん。」


ヒロシ「スゲ〜!! この世界でイサぼうと再開できるなんて夢にも思わなかったぜ! ってことは、もう1人のその子はマリンちゃんか?」


マリン「うん、正解だよ。」


 一方の水色の髪の少女は、イサミの妹・朝倉マリンであった。本来イサミとマリンの歳は6つ離れているが、このサイマジワールドにて、双子の兄妹として転生したようである。



パズー「ヒロシ、その子達とは知り合いなの?」


 なんとか立ち上がったパズー達は、イサミ達のことについてヒロシに質問した。一方のヒロシもイサミ達を紹介した。


ヒロシ「あぁ。前世でのオレの友達のイサぼうこと朝倉イサミ! さらに妹のマリンちゃんだ!」


ブッチ「ヒロシのダチなのか! 初めましてだな! オレ様は」


イサミ「知ってるよ。イヌゴリラことブッチくん、パズーくん、マミちゃん、アレックスくん、そしてレイニャ王女。みんなヒロくんの頼もしい仲間だよね。」


 なんとイサミは、ブッチが自己紹介をする前に、ヒロシ以外のブレイブリーグのメンバー全員の名前を言い当てた。



ヒロシ「にしてもサイマジワールドに来てどう思った!? スマホとかパソコンとかもあってすごかっただろ!?」


イサミ「確かにね。西洋な雰囲気を強調した異世界としては珍しいケースだと思ったよ。」


 ヒロシは戦いそっちのけでイサミとサイマジワールドの話題で盛り上がっていた。久々の親友との会話により、ヒロシはより笑顔で満ち溢れていた。




リブートスライム「……。」


 一方、置いてきぼりにされたリブートスライムは、呆然ぼうぜんとしながら、ヒロシ達が盛り上がっている光景を眺めていた。

 そしてさすがにしびれを切らし、怒り始めた。


リブートスライム「おいお前ら! くっちゃべってる暇があるならオレとの戦いを再開しろ〜!」


ヒロシ「うるせーな! 久々に親友と感動の再開果たして盛り上がってるんだからもう少しガマンしろよ!」


リブートスライム「あ、すみませんでした…。なんて言うわけねぇだろ!! ホーストルパー!」


ホーストルパー達「ヒーン!」



 ヒロシの説教もむなしく、余計に怒り狂ったリブートスライムは、ホーストルパーの増援を呼び出し、ヒロシ達に再び襲いかかろうとしていた。


ヒロシ「なんだよ!空気読めねぇヤツらだなぁ!」


イサミ「いや、元はと言えば、戦いの最中に楽しく会話してる僕らも悪いと思う。」


 イサミは相変わらず冷静な顔で自分達の悪いところを反省し、ヒロシにツッコみを入れた。


マリン「それじゅあサクっと終わらせちゃおっか、兄様。」


イサミ「そうだね。」




 するとイサミとマリンは、武器のイラストが描かれたカードを取り出した。

 イサミはレイピアのような剣のカード、

 マリンはナギナタのような剣のカードをそれぞれ取り出し、こう叫んだ。


イサミ「インストール! ドラゴニックロミオ!!」


《サモ〜ンズ、ドラゴン!》


マリン「インストール! コールドジュリエット!!」


《サモ〜ンズ、コールド!》


 そう叫びながら、イサミとマリンは、それぞれのカードを腕の端末付きの腕輪・パラディンデザイザーの画面部分にスキャンした。

 さらに鳴り響いたポップな音声とと共に、画面部分から粒子が放出され、それぞれの武器の形となり、2本の新型の属聖剣として召喚された。

 黒と青の2色のレイピアの形をしたイサミの武器は龍の属聖剣・ドラゴニックロミオ、

 一方の白と水色の2色のナギナタの形をしたマリンの武器は氷の属聖剣・コールドジュリエットである。



リブートスライム「なななな、なんだと!?」


ヒロシ「それってまさか、属聖剣か!?」


 新たなる属聖剣の存在に、ヒロシ達はもちろん、敵であるリブートスライム達も驚きを隠せなかった。

 そんな驚くヒロシ達に、イサミは新たな属聖剣に関する秘密を教えてあげた。


イサミ「死んでしまった僕達の強力者、アジソン主任が開発した次世代型の属聖剣さ! 行くよ、ヒロくん達!」



 イサミとマリンは、それぞれの新型属聖剣を握りしめ、ヒロシ達と共にリブートスライム達に立ち向かって行った。


イサミ「トイヤっ!」


マリン「はいっ!」


 イサミはドラゴニックロミオを、マリンはコールドジュリエットを華麗に使いこなし、ホーストルパー達を次々と蹴散らしていった。


ヒロシ「イサぼうもマリンちゃんも結構やるなぁ! オレらも負けてられないぜ!」


 イサミ達の活躍に感化され、ヒロシ達6人も負けじとそれぞれの属聖剣を使いこなし、残っているホーストルパー達を圧倒した。



イサミ「さてと、こいつをくらわせるとするか! 」


リブートスライム「!?」


 増援のホーストルパー達を全滅させ、イサミはリブートスライムに対し、ドラゴニックロミオを構えた。


イサミ「激龍会心突げきりゅうかいしんづき!!」


 イサミの勇ましい叫びと共に、針のように鋭いドラゴニックロミオの剣先から翼が生えたドラゴンの形をした黒く光るエネルギー波が解き放たれた。

 果たして、リブートスライムに対し、逆転の一手となるか?





つづく



次回、イサミ達が使う新型属聖剣のさらなる秘密が明らかに!

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