第4話:喫茶店の中の秘密基地!美人総司令と猫耳王女
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苦戦の末、炎の属聖剣・フレイムアトスに選ばれたヒロシの活躍により、ブラストウルフの撃破された。
その勝利した喜びを分かち合うヒロシ、イヌゴリラ、
パズーの3人。
イヌゴリラ「お前のおかげで助かったぜ!ありがとな!」
ヒロシ「いいっていいって!困った時はお互い様だろ?」
パズー「そうだ!せっかくだから、オレ達の秘密基地に案内するよ!どうせ食べ物とかに困ってるだろ?」
ヒロシ「いいの!?助かるぜ!そういえばお前ら名前は?」
パズー「オレはパズー。」
ブッチ「オレ様はブッチ!気軽にイヌゴリラって呼んでくれ!」
ヒロシ「あぁ!よろしくな、イヌゴリラ、パズー!」
歩きながらヒロシに自己紹介する2人。
ちなみにイヌゴリラがあだ名で、本名はブッチとのこと。
〈軽食喫茶アンヌ〉
ブラストウルフとの戦いの現場から徒歩5分、
アキブクシティー内にある軽食喫茶アンヌにたどり着いた3人。
パズー「エルさん、レイニャ!ただいま戻りました〜!」
レイニャ「おかえりなさいませ、みなさん!」
エル「ご苦労様。」
店内には黒猫を抱きかかえた20代半ばの美しい
黒髪ロングの女性・エルと
薄い金髪ロングに猫耳としっぽが生えていて
転生したヒロシと同い年くらいの少女が働いてた。
パズー「紹介するよ。この店の店主のエルさん。住み込みで働いているレイニャ。後エルさんの飼い猫のルシファー 。」
ヒロシ「どうも、オレは」
ヒロシもエル達に自己紹介をしようとしたが…
エル「異世界からの転生者で、フレイムアトスに選ばれた岡田ヒロシくんよね?」
なんとエルは、ヒロシのことを知っていたのだ。
ヒロシ「どうしてそのことを!?」
エル「とりあえず付いて来て。」
エルはサラを抱きかかえながら、ヒロシ、ブッチ、パズー、レイニャを連れて、地下に続く道を歩いて行った。
歩いて数分、地下にある自動ドアが開き、
まさに特撮番組でよく見るような広々とし、
最新設備が整った秘密基地へとたどり着いた。
それを見て、大興奮するヒロシ。
ヒロシ「うお〜〜〜〜〜!!まるで防衛軍の作戦室じゃねぇか!!」
エル「ここが私達ブレイブリーグの作戦室・ブレイブルームよ!ヒロシくん達の戦いは、このモニターで見ていたの。」
と言った直後、エルはくるっと1回転し、
可愛らしいエプロン姿から、黒いとんがり帽子に黒ずくめの衣装を身に付けたより美しい魔女の姿へと変わった。
ヒロシ「うおっ!魔女!?」
レイニャ「実はエル様は、ブレイブリーグの総司令官にして、偉大なる大魔法使いでもあるんですよ!」
エル「大魔法使いだなんて大げさよ、レイニャちゃん。」
エルのことを高らかに紹介するレイニャ。
どうやらレイニャは、エルのことをすごく尊敬しているようだ。一方のエルは謙遜していた。
ヒロシ「あのー、さっきから思ってたんすけど、ブレイブリーグとかラウズ帝国ってなんなんですか?」
ヒロシの質問に、エル達はこの世界の事情を説明した。
この世界・サイマジワールドが剣と魔法と科学の世界であるということ。
200年以上前、邪悪の魔王を倒すため、5本の属聖剣が開発されたこと。
その200年後、ラウズ帝国が人造モンスターを開発し、サイマジワールド征服を開始したということ。
そしてラウズ帝国からサイマジワールドを守るため、
対人造モンスター専門レジスタンスであるブレイブリーグが結成されたことを。
ヒロシ「なるほど、そんなことが…。」
エル「それにキャティー共和国の王女様のレイニャちゃんも、帝国の被害にあったのよ。」
ヒロシ「えっ!?レイニャってお姫様なの!?」
すると、レイニャは悲しい顔をしながら、自分の過去を話し始めた。
レイニャ「はい…。私の国もラウズ帝国に征服されてしまったのです。お父様とお母様も殺され、お姉様も私を逃がすために1人で立ち向かっていったのです。恐らくはもう…。」
ヒロシ「勝手に決めつけちゃダメだ!お姉さんは生きてるって信じるだ!」
レイニャ「ヒロシさん…ありがとうございます。」
ヒロシに励まされ、悲しむレイニャは少しだけ笑顔を取り戻した。
パズー「どうかなヒロシ?属聖剣に選ばれた者同士として、ブレイブリーグに参加して、オレ達と一緒にラウズ帝国と戦ってくれないか?」
ヒロシ「もちろん力を貸すぜ!せっかく転生して、伝説の武器に選ばれたんだ!この力を困っているみんなのために使わせてもらうぜ!」
ブッチ「よっしゃー!メンバーが増えたぜ!」
パズー「ありがとう!改めてよろしく!」
ヒロシが快く、そして強い想いを持ちながらブレイブリーグに加入したことにより、大いに喜ぶ一同。
フレイムアトスに選ばれたヒロシも加わり、
凶悪なラウズ帝国との戦いはまだまだ続く。
つづく
次回はラウズ帝国サイドのお話です。