第49話:属聖剣のさらなる力!ビーストシバザ討伐大作戦!①
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光の属聖剣・シャイニングコンスタンスを使い、
レディデストロイを元の姉・マルカルに戻すことに成功したレイニャ。
洗脳が解け、倒れているマルカルを、レイニャは喜びの涙を流しながら抱きしめた。一方のマルカルも優しく微笑みながらレイニャを抱いた。
ヒロシ「やったぜ! レイニャの姉ちゃんが元に戻ったぜ!」
一方、モンスターノイド・ビーストシバザと化した
シバザ王女と死闘を繰り広げているヒロシ達5人も
マルカルの洗脳が解かれ、レイニャと仲直りした光景を目撃し、大喜びしていた。
シバザ「そんな…。私のレディデストロイが…」
だがビーストシバザは、誰よりも心を許せたレディデストロイが元に戻ってしまったことに絶望し、
地面にひざを付いて悲しみの涙を流していた。
そこへヒロシ達が泣いているビーストシバザに対してこう言った。
アレックス「マルカル王女は誰のものでもない。彼女も1人の獣人族なんだ!」
マミ「所詮アンタ達が洗脳で植え付けた心なんかより、レイニャ達の絆の方が強かったのよ!」
ヒロシ「どうやらここまでみたいだな。でもまだやり直すチャンスはある! 罪のない人達を傷つけるのなんてやめて、みんなで仲良くなれるよう考え直すんだなぁ!」
ヒロシの説得を聞いたビーストシバザは、
その申し出を受け入れず、怒り出した。
シバザ「みんなと仲良くですって…? ふざけるんじゃないわよ!! 私達はこの世界の頂点に立つラウズ帝国よ! アンタ達みたいな愚民共なんか、大人しく私達にひざまずいていれば良いのよ!」
ブッチ「たくよぉ、頑固にもほどがあるぜ、このバカ姫はよぉ!」
ラウズ帝国こそが正しいと言い張るビーストシバザに対し、再び彼女のことを「バカ姫」と呼ぶブッチ。
すると…
ビーストシバザ「バカバカバカバカ……うるさいのよ〜〜〜〜〜!!」
ヒロシの説得、そしてブッチによるバカ姫呼ばわりにより、怒りがピークに達したビーストシバザは暴走し、その凶暴性がさらに増してしまった。
ビーストシバザ「ぐお〜〜〜〜〜!!」
怒り狂い、理性を無くしたビーストシバザは、
鋭い爪から紫色の斬撃波、さらに口から破壊光線は乱射し、モコール村の家々を破壊していった。
ホーストルパーA「ヒ〜ン!!」
ホーストルパーB「し、シバザ王女! 落ち着いてくだ…ぎゃあ〜〜〜〜!!」
理性を失ったビーストシバザは、味方であり、生き延びていた数人のホーストルパー達にも攻撃を仕掛け、あっという間に全滅させた。
ブッチ「おいおい! アイツ暴走しやがったぜ!」
パズー「イヌゴリラがバカ姫なんて連呼するからだよ!」
ブッチ「えっ!? オレ様のせいなの!?」
マミ「ほとんどアンタのせいでしょ!」
ヒロシ「ケンカはそこまでにしろ! とにかくシバザ王女をなんとかして、モコール村のみんなと、レイニャ達を守るんだ!」
ブッチ、アレックス「おう!」
パズー、マミ「OK!」
ヒロシ達5人は、それぞれの属聖剣を握りしめ、
ビーストシバザに再度立ち向かって行った。
だが暴走したビーストは、パワーも皮膚の防御力もさらにアップしていた。より強靭になった皮膚は、またも属聖剣の斬撃を防ぎ、鋭い爪により引っかき攻撃と
口からの破壊光線により、ヒロシ達は再びピンチに強いられてしまうのであった。
マミ「もお〜! さらにパワーアップしてるとか最悪〜!」
ヒロシ「これぐらいで怯むな! 今までの戦いみたいに、今回も乗り越えてみせようぜ!」
弱音を吐くマミを励まし、再び立ち上がるヒロシ。
ビーストシバザ「うが〜〜〜〜〜!!」
だが理性を失っているにもかかわらず、まだ余裕な態度を見せつけるかのように、ビーストシバザの荒々しい雄叫びがモコール村中に響き渡るのであった。
つづく




