第41話:目覚めよ、キツネの聖獣様!レイニャ単独の最終試練!①
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〈ライトン遺跡・聖なる間〉
タッキーとウッピーの2大精霊による試練を突破した
ヒロシ達6人は、ついに聖獣メガワルキューレフォックスが待つ聖なる間へとたどり着いた。
周囲の岩壁のところどころが青く煌めいていた。
それは緑色に煌めいていた多勢の間と同等、もしくはそれ以上に幻想的で、ヒロシ達6人を魅了した。
レイニャ「ついにたどり着きましたね!」
マミ「この場所もとってもキレイねぇ…。」
レイニャ「それではさっそく、メガワルキューレフォックスをお呼びしようと思います!」
ヒロシ「待ってました!」
聖なる間の美しい風景をゆっくり眺めるのを後回しにし、レイニャは真剣な表情へと切り替えた。
他の5人も緊張の空気に包まれた。
レイニャ「フー……。」
レイニャは一旦深呼吸をし、そして…
レイニャ「オハファストシャミフォッコ!!ラスファイトックルチャレジル〜!!(訳:お目覚めください聖なるおキツネ様!!そして最後の試練を受けさしたまえ〜!!)」
ドラモ村長から教えてもらったメガワルキューレフォックスを呼ぶための合言葉をモコール語に高らかに略したのであった。
シーン…
ところがメガワルキューレフォックスが現われず、
洞窟中は静まり返る一方であった。
マミ「何も起きないわよ?」
ブッチ「ひょっとして合言葉間違えたんじゃね?」
アレックス「そんなはずはない。略し方も発音も完璧だった。」
モコール語を知っているアレックスによれば、
どうやら合言葉は間違っていないようである。
ヒロシ「おーい!メガワルキューレフォックス様〜!」
パズー「いるんなら出て来てくださいよー!」
???「はいはーい!」
するとヒロシ達6人の右隣にある井戸の穴から
茶色と白の毛並みに、9本のしっぽが生えた可愛らしい小ギツネがぴょっこと顔を出した。
ヒロシ「うおっ、ビックリした!」
マミ「うわ〜!可愛い〜❤️」
レイニャ「あのー、恐れ入りますが、もしかしてあなたがメガワルキューレフォックス様ですか?」
???「いかにも…!」
井戸から軽やかに飛び上がった小ギツネは、
聖なる間の中央に着地した直後、体を黄金の光で光らせ、身長を4メートルに巨大化させ、さっきほどまでの
可愛らしい姿からスマートで美しいキツネの雰囲気を醸し出した。
メガワルキューレフォックス「私こそ、聖獣メガワルキューレフォックスよ!さっきはごめんなさいね。合言葉が合っているのに出てこなくて。ちょっと驚かそうと思って。」
パズー「意外とお茶目。」
レイニャ「お願いがあります!最後の試練を受けさせてください!ラウズ帝国に洗脳されたお姉様を救うためにシャイニングコンスタンスが必要なのです!」
メガワルキューレフォックス「なるほど。良いでしょう!ただしそこの金髪の子猫ちゃんと私、1対1で戦うことが最初の条件です。」
レイニャ「わ、私1人だけで!?」
なんとメガワルキューレフォックスは、最終試練として、レイニャとの一騎打ちを申し出てきた。
そのことにレイニャはもちろん、ヒロシ達5人も驚いた。
次にメガワルキューレフォックスは、剣を召喚し、
浮遊させてレイニャに渡した。
メガワルキューレフォックス「その剣を使って、1撃でも私に攻撃を当ててみなさい。そうすれば合格よ。」
レイニャ「ですがいくら試練といえど、メガワルキューレフォックス様をこの剣で傷つけるわけには!」
メガワルキューレフォックス「大丈夫よ。私は自己再生能力があるから、ある程度のダメージなら完全に回復できるわ。さぁどうするの?」
レイニャはメガワルキューレフォックスを傷つけることに抵抗はあったものの、大切な姉であるマルカルを救うため、覚悟を決めこう言った。
レイニャ「やります!よろしくお願いします!」
メガワルキューレフォックス「そうこなくちゃ♪」
こうして、レイニャはたった1人で、メガワルキューレフォックスに挑むのであった。
つづく




