第37話:光の属聖剣をゲットせよ!モコール村への急行!①
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〈ブレイブルーム〉
サクニタウンでの戦いが起きた日の夜、
ブレイブルームにて、レディデストロイの正体が
姉のマルカルであることを知り、レイニャは悲しみに
沈んでいた。
レイニャ「……。」
そんなレイニャを励ますヒロシ達。
マミ「元気出して、レイニャ!」
ヒロシ「お前の姉ちゃんは必ず元に戻してみせる!そして絶対元に戻るって信じるんだ!あの動物カフェに一緒に行きたいんだろ?」
レイニャ「みなさん…。そうですね!いつまでもメソメソしてはいけませんね!」
ヒロシ達の励ましにより、少し元気を取り戻すレイニャ。
アレックス「だがそれ以前に、彼女のダークネスミレディをどう対処するかだな。現状、オレ達が束になってようやく互角だからな。」
レディデストロイを元のマルカルにどう戻すかと同時に、彼女が使いこなすダークネスミレディへの対処法のことでも悩むヒロシ達。
するとそこへ、黒い魔女姿のエルが、ルシファーを抱き抱え、不敵な笑みを浮かべながらヒロシ達の前に現れた。
エル「ダークネスミレディに対抗できる上に、マルカル王女の洗脳を解く方法ならあるわよ!」
ブッチ「マジっスか!?」
パズー「その方法は!?」
エル「光の属聖剣・シャイニングコンスタンスを手に入れるの!レイニャちゃんがね!」
レイニャ「わ、私がですか!?」
なんとエルは、ダークネスミレディに唯一対抗できる
シャイニングコンスタンスの入手をレイニャに任命したのである。
パズー「そうか!レイニャは光魔法の使い手だから、シャイニングコンスタンスと相性が良いってことですね!?」
エル「その通り!シャイニングコンスタンスもかつて魔王を倒した5本の属聖剣の元になっており、その性能はダークネスミレディとほぼ同等!おまけにその莫大な光の力は、邪悪な心を浄化し、本来の心を取り戻すとも言われているわ!」
ヒロシ「まさに一石二鳥だな!」
エル「どうするレイニャちゃん?シャイニングコンスタンスを手に入れ、自分の手でお姉さんを救いたい?それとも手に入れないでヒロシくん達に任せる?」
真剣な顔のエルにどうするか質問されたレイニャ。
だがレイニャは、キッパリと答えを言った。
レイニャ「もちろん手に入れたいです!私はいつもお姉様に助けてもらってばかりでした…!でも今度は私がお姉様を助けたいです!」
エル「よく言ったわ。さらに成長したわね。」
レイニャの迷いのない答えに、真剣な表情から優しい表情へと変えたエル。
レイニャ「ありがとうございます!がんばります!」
ヒロシ「がんばれよ、レイニャ!」
ブッチ「お前ならきっとできるぜ!」
シャイニングコンスタンスを手に入れることを決意してレイニャを応援するヒロシとブッチ。
するとマミは困ったような顔でこう言った。
マミ「でもシャイニングコンスタンスなんてどこにあるんですか?」
そんなマミの疑問を跳ね除けるかのように、
エルはさらにシャイニングコンスタンスに関する手がかりを教えた。
エル「モコール村のドラモさんっていう、タヌキ人族の村長さんがそのありかを知っているから頼りにすると良いわ。」
レイニャ「モコール村のドラモさんですね?」
アレックス「モコール村か…。かなり遠いが、マキシマムアルタイルなら数十分で付けるなぁ。」
ヒロシ「そんじゃ、決まりだな!」
ブッチ「ものが光の属聖剣だけに、希望の光が見えてきたぜ!」
エル「今夜はゆっくり休んで、明日ここへ集合よ!それじゃあ各自解散!」
ヒロシ達「イエス、ウィッチ!!」
ヒロシ達は希望を抱き、エルに向かって敬礼をした。
その直後、レイニャは天井を見上げながら、心の中でこうつぶやいた。
レイニャの心の声「待っててくださいお姉様!必ず帝国の呪縛から解放してみせますからね!」
〈次の日〉
そして翌日の午前8時丁度。
ヒロシ、ブッチ、パズー、マミ、アレックス、ハロルド、さらにレイニャを乗せたマキシマムアルタイル号が、朝日の光を浴びながらモコール村へ出発したのであった。
つづく




