第36話:シバザ王女介入!?それよりレディデストロイの正体とは!?③
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戦いの末、レディデストロイの仮面が割れ、
ついに素顔が明らかとなった。
だがその正体は、ラウズ帝国との戦いで行方不明に
なったレイニャの姉・マルカルであった。
マミ「ウソでしょ…!?」
ヒロシ「アイツの正体は、レイニャの姉ちゃんだったのかよ!?」
レディデストロイ「返事が遅れてしまいましたが、お久しぶりですね、我が妹・レイニャ。」
レイニャ「お姉様…どうして帝国の手先になってしまったのですか!?」
シバザ「そこはあたしが説明してあげるわ!」
困惑しているレイニャやヒロシ達に対し、
まだたんごぶが頭にできているシバザ王女が高らかに
レディデストロイに関することを説明した。
キャティー共和国がラウズ帝国の進撃を受けた日の夜、
父と母を殺され、大切な妹だけでも逃したマルカルは
1人、帝国の軍勢に立ち向かって行った。
マルカルの予想以上の抵抗により、先代の闇の将軍は戦死し、土の将軍も深傷を負ってしまうものの、
戦いの末に体力を消耗したマルカルを捕らえることに
成功する。マルカルの並外れたポテンシャルを気に入ったラウズ帝国の女王は、彼女に洗脳を施し、
極秘に手に入れたダークネスミレディを与え、
仮面の騎士・レディデストロイとして6大将軍の新たなるメンバーに向かい入れたのである。
それと同時に、シバザ王女の側近にも任命されたのである。
レイニャ「目を覚ましてくださいお姉様!本当のあなたは帝国の脅威にも屈しない正義の戦士なのですよ!」
レディデストロイ「今の私はレディデストロイ。あなたの知っているマルカルとしての過去はもう捨てました。」
帝国に洗脳され、レディデストロイへと生まれ変わったマルカルにとって、レイニャの説得などまったく無意味であった。
シバザ「そうよそうよ!アンタみたいな軟弱な妹の言葉なんて届かないのよ〜♪」
さらにシバザもレイニャに対し、舌を出しながら見下していた。
レイニャ「そんな…。」
かつての優しいマルカルが悪の戦士に豹変してしまい、レイニャはショックを受け、絶望のどん底へと沈んでしまった。
ヒロシ「まずい!このままレディデストロイと戦い続けたら、レイニャがさらに傷付いちまう!一旦撤退して体制を立て直すぞ!」
ブッチ「しゃあねぇ!グランドウォ〜〜〜ル!!」
撤退を決意したヒロシの指示で
ブッチは地面から土の壁を召喚し、
レディデストロイとシバザ王女の視界をさえぎった。
レディデストロイ「こしゃくな!ダークネスビーム!!」
レディデストロイは5本の指から紫色の電流を発射し、
土の壁を粉々に破壊した。
だが壁がなくなり、前が見えるようになった時には
すでにヒロシ達6人は撤退し、いなくなっていた。
シバザ「ちょっと!何勝手に逃げてんのよ!せめてバカ姫って言ったこととグランドボールをぶつけたことを謝りなさいよ!その後ボコンボコンのドブネズミにしてやるんだから〜!!」
もういなくなったにも関わらず、ヒロシ達に文句を言い、怒り狂うシバザ王女。
そこへ、レディデストロイがシバザ王女をなだめるようにこう言った。
レディデストロイ「確かに逃げられてしまいましたが、私の正体を知ったことで、彼らに精神的なダメージを与えることに成功しました。恐らく数日は立ち直れないでしょう。」
シバザ「なるほど〜。それになーんかこの町めちゃくちゃにするのも飽きたし、そろそろお城に帰りましょうか。」
レディデストロイ「かしこまりました。」
レディデストロイの言い分に納得し、
サクニタウンの破壊活動に飽きたシバザ王女は、
ラウズキャッスルへの撤退を決意。
レディデストロイはシバザ王女と共に紫色の煙となって消えていった。
一方、ヒロシ達はジェットバイクを操縦し、
アンヌへと向かっていた。
マミの後ろにしがみ付いているレイニャは、悲しみの涙を流していた。
レイニャ「お姉様…。」
ヒロシの心の声「くそ〜、帝国のヤツら!レイニャの姉ちゃんを洗脳して悪の戦士にするなんて許せないぜ!」
ヒロシは卑劣なラウズ帝国への怒りを
心の中でつぶやくのであった。
つづく




