第32話:6本目の属聖剣!?その名はダークネスミレディ!④
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ヒロシ達5人とレディデストロイによる属聖剣の奥義のぶつけ合い。だがその勝負に決着が付くことはなかった。
ヒロシ「くそっ!オレら5人でも互角かよ!」
レディデストロイ「私の必殺奥義を防ぎ切るとは想定外ですね…。今日のところはそのふんばりに免じて命拾いさせてあげましょう。」
と言い残し、レディデストロイは紫の煙となって姿を消した。
ヒロシ「撤退したか。でもこのまま戦い続けたらどうなっていたか…。」
レディデストロイとの初めての戦いは、辛くも引き分けで幕を閉じた。だが安心と同時に、ヒロシ達は闇の属聖剣への疑問も再び浮かび上がった。
ヒロシ「それにしても属聖剣って6本あったんだな。でもなんであの魔王との戦いじゃオレ達の5本しか使われなかったんだろうな?」
マミ「謎よねぇ。」
すると、アレックスが何かを思い出した。
アレックス「あの説はホントだったのか…。」
パズー「何か思い出したの、アレックス?」
アレックス「歴史研究家の父さんから聞いた話なんだが、かつて邪悪な魔王にサイマジワールドが恐怖の都と化すよりも昔に、シャイニングコンスタンスとダークネスミレディ、光と闇の2本の属聖剣が存在していたらしい。すなわち魔王を倒したこの5本の属聖剣は、その2本を参考に開発されたのではないかと考えられている。」
光と闇の2本の属聖剣が存在し、
かつて魔王を倒し、今はヒロシ達の力となっている5本の属聖剣がその2本を元に開発されたことを知り、
さらに驚くヒロシ達。
ブッチ「つまりオレらの持っている属聖剣の父ちゃん母ちゃんってことか。」
マミ「お母さんならともかく、お父さんに例えるのやめてくれない?コンスタスもミレディも女性ぽい名前だし。」
シャイニングコンスタンスとダークネスミレディを
自分達の属聖剣の父や母と例えるブッチに対し、
サラっとツッコミを入れるマミ。
ヒロシ「ま、相手がどんな武器を持ってようが関係ねぇ!ラウズ帝国と戦い、この世界を守る!オレ達のその使命に変わりはない!だろ?」
ブッチ「だな!」
パズー、マミ「うん!」
アレックス「今さらビクビクしても、なんとかなるわけじゃないからな。」
ダークネスミレディを使うレディデストロイが相手でも
決して恐れず、ラウズ帝国打倒に改めて闘志を燃やす
ヒロシ達5人であった。
〈ラウズキャッスル〉
ホノハマシティーでの戦いからしばらく経ち、
ラウズキャッスルに帰還したレディデストロイ。
そんな彼女に、何故わざわざ撤退したのか、
ガブ将軍は問いただした。
ガブ「お前ならあの後でもなんとかできたはずだ。何故トドメをささずに撤退した?」
レディデストロイ「予想以上に抵抗していたとはいえ、彼らの戦術はほとんど把握しました。あれならいつでも始末できますよ。」
ガブ「ヤツらを見くびっていたら、ゴルザのように不覚を取るぞ!」
シバザ「ちょっとガブ!!」
するとそこへ、シバザ王女が怒りながら現れ、
ガブ将軍からレディデストロイをかばった。
シバザ「レディデストロイだって一生懸命がんばったのよ!せめて次もがんばれくらい言ってやりなさいよ!」
ガブ「も、申し訳ありません…。」
シバザ「さぁレディデストロイ♪口うるさいガブなんて忘れて、あたしと一緒にティータイムでもしましょ〜♪」
ガブへの説教を終えたシバザは、コロリと笑顔になり、
大好きなレディデストロイを引っ張り、自分の部屋へと戻って行った。
レディデストロイ「お、お気持ちはありがたいですが、今は甘いものは控えておりまして…。」
シバザ「気にしな〜い気にしな〜い♪」
レディデストロイと共に去っていくシバザ王女を眺め、
ガブ将軍は呆れ、こうつぶやいた。
ガブ「相変わらずの溺愛っぷりだな。あんな気まぐれ娘が女王陛下の後を引き継ぐと思うと、我が帝国の未来も危ういかもなぁ…。」
つづく
次回は癒し回です♪




