第25話:空色の激戦!マキシマムアルタイル号発進!①
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〈軽食喫茶アンヌ〉
ブレイブリーグの新たな仲間に加わり、
レイニャとヒロシに続き、アンヌの新たな同居人と
なったアレックス。
ある昼下がり、アレックスは自慢のフルートによる
演奏を披露し、ヒロシ達4人、エルやレイニャ、
ルシファーにハロルド、さらにアンヌの来店客達の
心を癒していた。
エルの手料理だけでなく、アレックスのフルート演奏もアンヌの名物に加わりつつあった。
客A「なんて素敵な音色なの…。」
客B「心が安らぐなぁ…。」
ハロルド「アレックスのフルートはいつ聴いても素晴らしいっポ!」
するとマナーモードにしてあるエルのスマホが鳴り響き、彼女は小声で応対した。
どうやらラウズ帝国関連の事件が発生したようで、
エルはヒロシ達5人やハロルドを率いて地下のブレイブルームへと向かった。
ちなみにお客さん達は、アレックスの演奏が中断され、
残念がっていた。
〈ブレイブルーム〉
ブレイブルームに到着した一同。
エプロン姿から魔女姿に早着替えしたエルは、
ルシファーを抱き抱えながら、今回の任務内容を
ヒロシ達に説明した。
エル「通報によると、帝国の大型飛行船が街を次々と攻撃しているみたいなの。」
「大型飛行船」というワードに、ヒロシ達は驚いていた。
ハロルド「大型飛行船!?」
パズー「それってまさか!」
アレックス「オレ達エルフガンナーズを破滅に追いやったブラッドドラゴン…!」
特にアレックスは、帝国の飛行船・ブラッドドラゴンに対し、静かな怒りを燃やしていた。
エル「相手はかなり高性能の飛行船だから、もしかしたらゴルザ将軍と同等、もしくはそれ以上の脅威になりそうよ!十分に注意してね!ブレイブリーグ、出動!!」
ヒロシ、ブッチ、パズー、マミ「イエス、ウィッチ!!」
アレックス「なるほど、これがブレイブリーグの敬礼か。イエス、ウィッチ!」
アレックスも遅れて敬礼し、さっそく飛行船ブラッドドラゴンの捜索のため、出動するヒロシ達5人。
ヒロシ、ブッチ、パズー、マミの4人はジェットバイク、アレックスとハロルドは遠隔操作で呼び寄せた飛行船コバルトヘラクレスに乗り込み、出動した。
〈ヨタカタウン〉
上空からビームやミサイルを乱射し、ヨタカタウンを襲うブラッドドラゴンを見つけるヒロシ達。
ブラッドドラゴンの装甲は、血のように深いワインレッド一色に染まっていた。
一方、ブラッドドラゴンの船内では…
ホーストルーパー「イーヴィルピクシー様、ブレイブリーグが現れました!」
イーヴィルピクシー「思ってたより早いなぁ。ならさっそくこのブラッドドラゴンの餌食にしてやる!この間仕留め損ねたエルフガンナーズの生き残りも仕留める絶好の機会でもあるからね!」
船内には船長と思しき、悪魔の子供を体現したような
人造モンスター・イーヴィルピクシーと
船員であるホーストルーパー数人が乗っている。
イーヴィルピクシー「各員、攻撃用意!目標、敵飛行船、及び敵ライダー部隊!」
ホーストルーパー達「ヒーン!」
イーヴィルピクシーの指示により、攻撃を開始するホーストルーパー達。ブラッドドラゴンからはミサイルやビームが雨の乱射され、地上にいるヒロシ達はジェットバイクを運転しながら回避するのがやっとであった。
ヒロシ「攻撃がやんだぞ!今なら反撃できるぜ!ファイヤーボール!!」
ブッチ「グランドボール!!」
パズー「アクアビーム!!」
攻撃がやんだ隙をつき、ヒロシ達は手からそれぞれの射撃系魔法攻撃をブラッドドラゴン目掛けて発射した。
だがブラッドドラゴンの装甲はかなり固く、
ヒロシ達の攻撃などまったく通用しなかった。
パズー「ダメだ!ビクともしない!」
マミ「次は私に任せて!ストームダルタニアン・アローモード!!」
マミは事前に召喚した上、アローモードにドッキングしておいたストームダルタニアンの剣先から風のエネルギー波を発射した。それでもブラッドドラゴンの装甲により、無力化されてしまった。
アレックス「ヒロシ達を援護する!プラズマビーム砲発射!!」
一方のアレックスは、操縦しているコバルトヘラクレスから雷のビーム砲を発射した。
だがやはりブラッドドラゴンの装甲の前では効果はいまひとつのようである。
ハロルド「効いてないっポ!」
アレックス「やはりコバルトヘラクレスでは、ヤツには勝てないのか…!?」
イーヴィルピクシー「フッ!ざまぁないね!攻撃を飛行船に集中!エルフガンナーズの生き残りをバーベキューにしてやれ!!」
ホーストルーパー「ヒーン!」
今後はコバルトヘラクレスに集中放火を仕掛けるブラッドドラゴン。その射撃の雨をなんとかかわすアレックス。だがその最中、ビームがコバルトヘラクレスに命中してしまった。
アレックス「しまった!」
アレックス達が同様している隙を突くように、
ブラッドドラゴンからの攻撃がどんどんコバルトヘラクレスに命中していった。
ハロルド「メインエンジン損傷!これ以上は保たないっポ!」
アレックス「やむおえない…!脱出するぞ、ハロルド!」
メインエンジンをやられ、戦闘不能に陥ったコバルトヘラクレスを放棄することを決意するアレックス。
アレックス「すまないコバルトヘラクレス…!だがここまで共に戦ってくれてありがとう!お前も奮闘、無駄にはしないからな!」
コバルトヘラクレスへの謝罪と感謝の気持ちを伝えた
アレックスは、ハロルドと共に船から飛び降り、
脱出した。その直後、炎で焼かれているコバルトヘラクレスは、空中で爆発四散するのであった。
つづく




