第16話:紫の疾風!打倒、裏切りの冒険者!④
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サキタ「うわ〜〜〜〜〜!!」
マミのストームダルタニアン(アローモード)から発射された必殺の風エネルギー波が、サキタのレイピアから発射された風エネルギー波を押し返し、
そのままサキタを吹き飛ばすのであった。
パズー「スピード大幅アップに射撃形態へのグレードアップ…これがストームダルタニアンの力か…!」
ブッチ「スゲーなぁ、あれ!」
ヒロシ「そのストームダルタニアンをうまく使いこなしてるマミも最高だぜ!」
ストームダルタニアンの性能に驚き、そしてそれを使いこなすマミを褒め称えるヒロシ達。
一方マミは、ボロボロの状態のサキタや
パンツ一丁の裸にされたイゲルにセキオの前に
立ちふさがり、こう言った。
マミ「今日はこれくらいで勘弁してあげるわ!これ以上痛い目にあいたくなければ、本拠地にでも帰って、大人しくコーラでも飲んでなさい!」
イゲル「ヤベーよサキタ!」
セキオ「とにかく撤退しようぜ!」
新たな力を手にしたマミに恐れ、恐怖のどん底に陥ったイゲルとセキオは彼女の言う通り撤退しようとサキタに相談していた。だが一方のサキタは、恐怖に陥っていなかった。
サキタ「大人しくコーラでも飲んでろだと…?ふざけるな…!こんなの認めないぞ!!僕らがお前みたいな偽善者女に負けるはずがないんだ!!」
あきらめの悪いサキタに対し、ヒロシは怒った。
ヒロシ「いい加減認めてやれよ!強さを求めるためだけに悪魔に魂を売ったお前らなんかより、正義の心を失わなかったマミの方がず〜っと強いってことをなぁ!」
サキタ「正義の心だと!?アニメや特撮の見すぎなんだよ!」
???「苦戦してみてぇだなぁ。」
ヒロシ達とサキタが言い争っている中、なんとそこへ
ラウズ帝国6大将軍の1人であるゴルザ将軍が現れた。
ヒロシ「お前も帝国の仲間か!?」
ゴルザ将軍「オレの名はゴルザ!ラウズ帝国6大将軍の一員だ!」
マミ「6大将軍ですって!?」
パズー「ただでさえ強い人造モンスターを赤子扱いするほどの戦闘力を秘めている帝国の最高幹部じゃないか!そんなヤバいヤツの1人まで現れるなんて!」
ゴルザ将軍の登場により、ややひるんでしまうパズーと
マミ。一方、さっきまでマミに恐れなしていたイゲルとセキオは、希望の光を目撃したかのようにゴルザ将軍に助けを求めた。
イゲル「地獄に仏とはこのことだぜ!」
セキオ「ゴルザ将軍助けてください!あなたのそのお力で、ブレイブリーグのクズ共を始末しちゃってください!」
サキタ「お待ちください将軍!先ほどは油断してしまっただけです!せめて僕1人にチャンスを!」
イゲルとセキオが助けを求める一方、
サキタはマミ達への再戦を望んでいた。
するとゴルザ将軍は呆れたような感じでこう言った。
ゴルザ将軍「いちいちうるせぇヤツらだ…。」
サキタ「はい?」
ゴルザ将軍「テメーらみたいな役立たず、必要ねぇんだよ!!とっとと消えろ!!」
サキタ、イゲル、セキオ「ぎゃあ〜〜〜〜〜!!」
怒ったゴルザ将軍が右手の拳で地面を叩いた直後、
サキタ達の真下の地面から炎の特大エネルギー波が
まるで火山が噴火するかのように放出され、
サキタ達3人を地獄の炎で包み込んだ。
イゲル「や、やめてくれ〜〜〜〜〜!!」
セキオ「死にたくない死にたくない死にたくな〜い!!」
サキタ「ご、ゴルザ将軍…な…ぜ…?」
炎のエネルギー波に包まれたサキタ達3人は数秒後、
跡形もなく、真っ黒な灰となって消滅した。
ブッチ「おいおい…。オレ様達は悪い夢でも見てんのか…?」
パズー「たった1発でクラッシャーコンドルズの3人をあっさりと…。」
ケタ違いなゴルザ将軍の威力に、恐怖に沈むヒロシ達4人。だがそんな中、ヒロシは恐怖と同時に怒りも込み上げ、同じ帝国の一員であるサキタを処刑したゴルザ将軍に対して怒った。
ヒロシ「おい!なにも殺すことないだろ!中には助ける求めるヤツもいたのに!」
ゴルザ将軍「あんな役立たず共、助ける価値すらない。ただそれだけのことだ。」
ヒロシ「お前最低だな!まるでブラック企業のクソ上司だな!」
ゴルザ将軍「ブレイブリーグのガキ共!テメーらはいつか必ずオレが潰す!まぁせいぜいさっきの戦いの疲れを癒しておくんだなぁ!はっはっはっはっ!!」
ゴルザ将軍は高笑いをしながら、赤い煙となって消えていった。戦いを終え、すさまじいパワーを秘めたゴルザ将軍の恐怖、そして残忍なゴルザ将軍への怒りが
ヒロシ達4人の心に残ったのであった。
そしてその日の夕方、ヒロシ達はジェットバイクを操縦し、平和が戻ったヨタカタウンを後にするのであった。
帰りの最中、ゴルザ将軍のパワーを目の当たりにし、
パズーは落ち込んでいた。
パズー「近いうちにあんな強敵と戦わなきゃいけないのかぁ…。せっかくこの間のスナイプガーゴイルとの戦いで自信着いたつもりだったのに…。」
落ち込むパズーをヒロシは励ました。
ヒロシ「大丈夫だ!オレ達には属聖剣が付いているだ!
それにオレ達があきらめず、協力し合えばなんとかなる!」
ブッチ「そうだそうだ!オレ様達なら絶対勝てる!」
パズー「そうだよな!なんかごめん、またくじけちゃって。」
ヒロシとブッチの励ましにより、再び自信を取り戻すパズー。
すると、先ほどと同じく、ブッチの後ろに捕まっているマミは、悲しい顔をしながらヒロシ達に謝罪した。
マミ「みんなごめん!私のせいでみんなに迷惑かけて!私なんて…冒険者失格よね…?」
サキタ達を見返したにもかかわらず、マミも落ち込んでいた。そこへヒロシとブッチは、そんなマミを励ました。
ブッチ「そんな落ち込むなよ!オレ様達はある程度のケガですんだし、ヨタカタウンに平和が戻ったんだ!」
ヒロシ「それによぉ、マミがみんなのためにがんばりたいって改めて思ったからこそ、ストームダルタニアンは君を認めたんだ!君はもうオレ達の仲間だ!これからも一緒にがんばろうな、マミ!」
マミ「…うん!こちらこそよろしく、みんな!」
こうして、復讐から解放され、ヒロシ達から仲間として認められたマミに満面の笑顔が蘇ったのであった。
つづく




