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深夜のガソスタ  作者: ラナウェ
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ウェコ崎


俺の名前は「ウェコ崎」

30歳。


29歳の時に正社員の仕事を辞め、今は深夜のセルフガソリンスタンドでアルバイトとして働いている。


乙4の資格があれば、この仕事ができるのだが

はっきり言って

「めちゃくちゃ楽」だ。


人付き合いが苦手で、メンタルが弱い俺には打ってつけの仕事。


主な仕事は給油する度、音とともにランプが光る。

それをただ押すだけ。


と言っても清掃やらレシートの交換

レジも一応ついているのでタバコを買いにくるドライバーの接客などもある。


大手コーヒーチェーンが隣接してあるこのセルフスタンドは、深夜にコーヒーを買いに来る客もいるが

コーヒーチェーンの営業時間は22時までなので、勤務時間が23時〜8時の俺がコーヒーやケーキを販売する事はない。


今日も俺は、皆が寝静まったこの空白の時間帯に今後の人生について考える・・・



(やっぱりアフィリエイトかなぁ)


働く事が嫌いな奴は大体アフィリエイトに行き着く気がする。


20歳の頃から情報商材を買ったりして、何度か試みた事があるが

すぐに結果が出ない事と、継続する事が面倒くさくて、辞めては、また夢を見たりと気持ちが行ったり来たりしていた。


(パチンコの期待値を追って色んな店に行ってみようか)


ギャンブル中毒の俺はスロットとパチンコもやる。

勿論勝ち越した事はない。



こんな風に自分に甘い幻想を抱きつつ

人生を好転させる為の方法を夜な夜な考えながら、俺は今日もボタンを押していた。


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