表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/15

1・幸せと不思議

この作品は、他の方のVRMMO小説に感銘を受けて書き出しました。実際にMMOを遊んだ事は一度も無いので、人によってはおかしいと思う所があると思いますが、その時は感想にてお知らせ下さい。出来るだけ反映させます。

 その他にも矛盾や誤字脱字などが多くあると思うので、そういう場合も感想下さい

 幸福とは、幸せとは何か。

 これは、決して答えが出ない問題の一つです。

 ある人は、お金がたくさんな事だと言います。

 愛情のある生活の事だと言う人もいます。

 また、好きな仕事をしている時、みたいな事を言う人もいます。

 幸せの形はみんな違うから、人の数だけ幸せの正体は存在します。

 だからこそ、一つの答えには出来ないのです。


「ふわぁああ……いい天気だねー……」


 そんな事を考えている私、鹿川玉藻は、学校の前庭で絶賛日向ぼっこの真っ只中です。

 ポカポカとした日差しが降り注ぎ、二月だと言うのに、もうすっかり春の陽気になっています。


「これが、私にとっての幸せだよー……」


 何か哲学的(?)な事を言っちゃった気がしますが、結局言いたかった事はそれだけです。


「それじゃー、この幸せを最大限噛みしめる為に、お昼寝でもしましょうかー。おやすみなさーい……」

「いや、寝るな!」


 ガシッと両肩を掴まれたせいで、横になれません。ひどいです。


「ひどいよ、彩ちゃん。せっかくのお昼寝日和なのに……」


 心の中で思った事を、もう一度、今度はこんな事をした親友に向かって、口に出して繰り返します。


「ひどいのはお前の方だろ!昼休みに話があるから教室で待ってて、って朝言っておいたのに、何の断りも無くこんな所に来て、そればかりか寝ようとしているんだぞ!」

「え、そうだっけ?」

「はぁ……お前のマイペースさには、本当に疲れる……」


 そう言って頭を抱えているのが、私の幼馴染みであり、大親友の渡里彩ちゃんです。

 運動神経抜群ですが、とある理由から部活に入ったりはしていません。けれど、頼まれると断れない優しい性格なので、助っ人として引っ張りだこです。

 口調や態度は男勝りで、容姿も格好いい系ですが、実は趣味がすっごい乙女チックで、部屋は可愛い小物やぬいぐるみで埋め尽くされています。

 それに、お化けやゾンビなんかが大の苦手で、間違ってホラー番組なんか見ちゃった時は、寝付ける様になるまで私に電話越しに慰められているんですよ?

 ふふっ、可愛いですよねー。


「おい、今俺の事を侮辱しなかったか?」

「別にしてないですよ?」

「嘘は……吐いていない、か?けど、俺が思っている意味と、玉藻が思っている意味合いが違う場合があるからな……ぶつぶつ……」


 あ、またこの状態になってしまいました。

 彩ちゃんは、私と話している時、偶にこういう風になってしまうのです。

 でも、そんな不思議な彩ちゃんも私は大好きですよ?


「……おい、玉藻。ブーメランって、知ってるか?」


 彩ちゃんは私にジト目を向けながら、おかしな質問をしてきました。


「投げると戻ってくる、狩猟用の道具の事ですよね?」

「ああ、知っているなら別に良い」


 ……?彩ちゃんは、時々、本当に不思議です。


「それよりも、私の話を聞け!」

「あ、でも私、まだ昼ご飯食べてないんですよ。食べながらでいいですか?」

「……お前は、昼飯も食わずに寝ようとしていたのか?」

「そうですけど?」


 お弁当を食べる前に寝て、起きてからご飯食べれば、今度は満腹になってもう一度寝れるんですから、一石二鳥になりますよね?


「ああ、うん。分かってはいたんだが……やっぱりお前、おかしいよな」

「彩ちゃんひどいです!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ