プロローグ
処女作です(嘘)
批判大募集です。気軽にどうぞ。
抵抗すら許されない、圧倒的な暴力。
絶対に乗り越えれない壁。
報われる事の無い努力。
現実はあまりにも理不尽で、辛い。だから―――
◇
「主神?」
「ああ、すまない。ぼうっとしてた」
「まったく、しっかりしてくださいよ。主神の許可がないと、私たち何にもできないんですから」
「すまない。以後気をつける」
「本当ですか?そのセリフ、もう3回目ですよ?」
そう言って、俺をじっとりとした眼差しで、睨みつけてくる彼女の名は、アリスという。俺に与えられた権能によって、造られた天使。
「……で、初期設定は、これでいいんですか?」
「アリスが良いと思うなら、それで良いんじゃないですか?」
「……そうですか、決定ウィンドウを、タッチしてください」
もはや何も言われない。
「はいはい」
「さて、ひとまず設定作業は終わったわけだが、いくつか質問してもいいか?」
「ええ、いいですよ」
「確か……俺は世界の法則を自由に、変更できるんだよな?」
「はい、ついでに、世界の終焉までを見通すことができます。さらに、法則に支配されない唯一の存在でもあります」
「世界の終焉まで見通すことができるのは、世界のルールを決定する時だけ……だよな?」
「はい」
「俺以外にも世界を創っている奴はいるのか?」
「いますよ」
「どのくらいいるんだ?」
「さぁ?」
「さぁって……」
「正確な数はわかりませんが、いっぱいいることは確かです」
「いっぱいかー」
アリスのアバウトすぎる返答に、思わず遠くを見てしまう。遠くを見ても、暗闇が無限に広がっているだけだ。俺は、なんでこんなところにいるのだろう?そして、ここはどこなんだろうか?
「俺は何者なんだ?」
ずっと前から気になってはいたが、なんとなく聞くのは躊躇われて、聞けずじまいだった質問をした。してしまった。
「あなたは、世界の運営のために、呼び出された魂です。今は、これ以上話すことはできません」
「そうか……」
色々と釈然としないが、アリスが、これ以上話すことはできない、と言っているのだから、これ以上聞いても無駄だろう。
「最後に聞きたいんだが、ここはどこだ?」
「……ここは、世界の始点にして終点です。ここから世界は広がり、最終的にここに収束します」
なぜか声にわずかながら、怒気がこもっている。
「へぇ、そうなのか」
「最初に説明したはずなんですがね」
呆れと諦めを多分に含んだ、冷ややかな眼差しを向けてくる。とても怖くて、トラウマが蘇りそうになるので、やめてほしい。
「すまない。以後気をつける」
4回目っ!と今までの、比ではないほどの、怒りがこもっている呟きは、聞かなかったことにしよう。
「もう質問は終わりましたね?じゃあ、さっさと創ってください」
「いや、まだ設定してないところがあるんだけど」
「知りませんよ。後は自分でか」
もう勝手にしろ、と言わんばかりの投げやりな態度よ。これが被造物が創造主に対してとる態度か!?と、言ってやれたらどれほどスッキリすることか……。
言えたら、今までこんなにストレスを、抱えることもなかったんだろうな。思わずため息が漏れる。
「な、ん、で、あなたがため息をついてるんですか!?ため息をつきたいのはこっちですよ。せっかく召喚されたから、張り切って出てきたら、こんなダメ主人なんて……」
そう言ってアリスは床に寝転がって、「あーめんどくさっ」と抜かしやがった。
……今のは少しばかりカチンときたな。ああ、言ってやるとも!言ってやるとも!
「と、年上には敬意を払うべきだと俺は思うんだが……どうだろうか?」
果たせるかな、口から出てきた言葉は、考えていた言葉を、原形がわからなくなるまで、オブラートに包んだような言葉だった。俺はコミュ障なのだ。これでも頑張った方だ。
「はい?年上として、敬意を払ってほしいなら、しっかりしてくださいよ」
おっしゃる通りで。……現状、俺と彼女を比較した時、どちらが敬意を払うべきかは一目瞭然だろう。俺は権能を握っているだけ……悲しい。
「で、いい加減確認ウィンドウを開いて確認してくださいよ」
「ああ、もうひとつプロセスがあったのか。見てなかった」
「はぁ……本当にその設定でいいんですよね?」
「努力が最大限報われるように、調整したぞ。我ながら素晴らしい世界だと思う」
「デジタルゲームのシステムを、模倣しただけじゃないですか」
「別にいいじゃないか。俺が神なんだから、著作権なんぞ無視していい、だろ?」
「あなたが良いと思うなら、良いんじゃないんですか。この世界で一番偉いのは、主神であるあなたなんですから」
「それもそうだな」
「確認っと。……おい、何も起きないぞ」
確認したはずなのに、なかなか世界が創られない。どういうことだ?
「もうすぐ始まるはずですから、黙って見ててください。せっかちな男はモテませんよ?」
「やかましい」
くそう、地味に気にしてるところを、ついてきやがって。こちとら彼女いない歴史30年なんだぞ。もうすこし繊細に扱ってくれよ……男心は一見頑丈そうに見えるけど、その実モロモロなんだからよ……。
「ほら、今に始まりますよ」
アリスがそう言った次の瞬間、俺とアリスの間に点が現れた。
「なんだこ……れ……」
あまりの存在感に二の句を告げられない。
それは点だった。極微の点だった。視認することはできないほど小さな点だったが、そこにあるということだけは分かる。そして、その点が途方もないほどのエネルギーを内包しているということも。
やがて、極微の点は膨張を始める。膨張は爆発的に加速し、瞬く間に俺とアリスを飲み込んだ。
これを第一話にしていいのか、大変悩みました。これが第二話になる可能性も微レ存。




