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ロードオブ召喚獣  作者: 星村直樹
シンとの戦い最前線 序章
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エルフ王と打ち合わせ

 エルフ王へ、土龍王の勧めもあって、ヒロ達に、真実が語られる日がやって来た。 


 エルフの、シンとの戦いの話は、成人しないと語られない。アリーシャたちは、まだ、15才。成人に1年早い。転生したロードオブ召喚獣プレーヤーの実年齢は、全員成人年齢以上なのだが、肉体年齢レベルが、成人に達するまでは、黙っていてくれと言われている。ライトボードを発現できるようになっているのだ。全員がレベル20になるのは、そう、遠くないことだろう。


 ヒロ達は、久々にエルフの浮島にあるエルフ王の居城にやって来た。ノーマの家は、惑星の反対側なので、召喚してもらっての謁見になる。王の間には、エルフ王エイブラハムはもちろん、話を語る十賢人と、神官のイルマ。アリーシャの母親のスーザンが列席している。


「エイブラハム様」

 アリーシャが嬉しそうに王の間に入った。ヒロとの伝言役で、よくここに登板している。十賢人が揃うことはめったにないが、みんな知った顔。母親も、その友達のイルマもいるので、打ち解けた感じだ。


「よく来ましたね、アリーシャ。ヒロさんたちも」

 

 普段だと、礼儀にうるさい十賢人も、打ち解けた感じ。最初は、全員そんな感じだったが、中には、厳しい顔をしている者もいる。今日の件では、相当、議論したようだった。


 ヒロ達の後ろには、3人のメイドたち。エルフ城に来るのは、雇い主のリナに言われたし、ラヴィのメイドなのだから、当たり前なのだが、一緒に王の間にどうぞと衛兵に言われて、かしこまっている。なんせ、サファイ以外は、正式な謁見の恰好をしていない。もう、王の間の中だ。「どうなってんの」と、サファイに聞くことができないので、戸惑っている。


 十賢人のマイルズが、王の横に立って、十賢人を代表してあいさつした。


「マイルズです。今日は、シンの話を語るというよりは、ヒロ君に、首都星ラクールにいるシンの排除を依頼したくてここに来てもらいました。我々の中には、子供たちにそんな危険な任務を依頼すべきではないと、反対する者もいましたが、最後は、多数決で決めました。首都星ラクールの元老院の中にいるシンを摘発してください」


「殲滅すればいいんですか?」

 ヒロは、この依頼を旅人の酒場のリナを通して聞いていて。依頼を受けると申し出ていた。


「それは、我々でやりましょう。ですが、土龍王の勧めがありまして、ラヴィのメイドたちをお借りすることになりました。サファイ、カエラ、マーナには、敵だと内定しているマーズ領事館の襲撃班に加わってもらいます。ラヴィ、よろしいですね」


「嬉しいです。ねっ、みんな」


 サファイは、うやうやしくその話を受けていたが、後の二人は今聞かされた話。「その話、お受けいたします」と言う、サファイに倣って、頭を垂れただけだった。この件が一番最後まで、もめていた話だった。3人は、いくらメイド学校の戦闘科を優秀な成績で卒業したとはいえ、若手中の若手。しかし、土龍王が言うには、ヒロに一番付き従う彼女らメイドたちには、早くから実戦経験を積ませるべきだ。ラヴィ達の警護の関係からも、また、この作戦の隠密性からも、適役だと言われていた。


「サファイ、カエラ、マーナは、この、クロエについて打ち合わせをしてください。クロエ、お願いします」


 クロエは、ジェイドと同じ、十賢人の若手。今回、首都星ラクールに同行する。


「さて、アリーシャは、後で、スーザンとイルマ様から、ホリナーの話を聞いていいですよ。ノーマは、今回、パグーで留守番です。海王が、もっと鍛えたいそうです」


「えーーー」


「ノーマ。エイブラハム様の前ですよ」

 スーザンがたしなめる。


「召喚獣として、同行するのは、良しとしましょう。船に席がないとは、言っていません」


「ごめんなさい」

「良かったね、ノーマ」


「ラヴィは、パグーの代表代理として、元老院会議に出席してもらいます。アリーシャは、ホリナーの娘。やはり、会議を見学できます。元老院議員の中にシンがいないかサーチしてください」


「お受けいたします」

「私が代表代理ですか?」


「護衛にヒロと、私が付きます。元老院議員は、ヒューマノイドが多いのです。龍王の姫が人形なので、お披露目です。今のうちに人脈を作るのですよ」


「はーぁい」


「礼儀作法も、みっちり、サファイにしてもらいますぞ」


 ラヴィが「うぇっ」と、いう顔をした。


「マイルズ、良いか」


「どうぞ、エイブラハム様」


「ヒロには、銀河の事情を学習機で学んでもらわねばならん。ジェイド、どのぐらいかかりそうですか」


 若手のジェイドが一歩前に出た。

「基礎学習でしたら、3週間です」


「ヒロ。それで良いですか」


「首都星ラクールに行くには、パグーからどのぐらいかかりますか。実は、アルテミスの海底城を調査をしたと考えています」


「アルテミス迷宮に行く気ですか!」

「渡航も、3週間かかりますから、船内で学習できます」と、ジェイドが、パグーで学ばなくても大丈夫だと請け合う。


 おれは、ジェイドに頷きながら妖精王に答えた。

「まだ、予備調査ですが、4人で行ける所まで、行ってみたいです。ここに、パグーと、創世時代を繋ぐカギがあるそうです」


「私に説明させてください」

 スーザンが前に出た。マイルズが、エルフ王の許可を貰う。全員その話を聞くことになった。


「ヒロは、創世時代の人です。彼は、創世時代の次元ポイントを持っています。後は、行く手段が確立されればいいのです」


「そうですが、アルテミス迷宮は、とても危険な所ですよ」

 十賢人のシールケが、危険を唱える。


「ヒロは、結晶光耐性を持っています。それは、光属性の魔法を使う素養があるということです。アルテミス迷宮は、重力が異常に高いところです。アイテムか、闇魔法のきっかけがあるに違いありません。この二つの魔法が使えれば、ヒロは、創世時代を行き来できます。パグーの時空ポイントは、ヒロの召喚獣が持っているのですから」


 エルフ王エイブラハムが、可能性を話す。


「ディメンションですね。伝説にしか存在しない魔法です。ですが、ヒロなら、希望がある」

「王のおっしゃる通りです」

 魔法に長けた十賢人の一人、パンプキンが、エイブラハムの意見を肯定する。


「これも、大きな案件です」と、マイルズが、十賢人を見回す。


 全員その認識で正しいと頷いた。


「分かりました。我々も、この件で、サポートできないか話し合いましょう。では、シンの話です」



 やっと本題に入ることになった。オレは、銀河が大変な状態だと、多くの十賢人から具体例をいくつも聞かされて緊張した。シンに滅ぼされた星は、10や20ではないのだ。その勢力と宇宙戦争をしている宇域さえある。まずは、中央の元老院の掃除が一番の急ぎだと認識した。


 マイルズが、最高機密を話し出した。


「敵のアイテム、シバレースが、現在、首都星ラクールにあると分かっています。後二つのアイテムも、ここに有る可能性があります。この情報を得るために、多くの同胞の命を失いました。ヒロ君、頼みましたぞ」


 マイルズが、ヒロに希望の目を向ける。マイルズは、ヒロが、アリーシャ用に作ったシバレースを預かって、ここのところ、アリーシャと共に、ずっと解析していた。


「敵がシバレースを使って抵抗しても、サファイ達が、対処できるように鍛えます。オーナー登録していない武器は、破壊しましょう」


 普通アイテムは、特定な人にしか使えない。


「現在、戦艦サジタリウスは、この浮島に停泊しています。出発は、1週間後でいいですか」


 マイルズの問いかけに満場一致を見たエルフ王が宣言した。


「では、1週間後に、会いましょう。ヒロさん、アリーシャ達も、今日は、美味しい食事を用意しています。詳しい話は、そこでしましょう」


 ラヴィ達は、ワッと喜んで、飛び跳ねた。


マイルズたち十賢人は、礼儀作法の強化が必要ですねと、スーザンと神官のエルマに流し目を送った。

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