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ロードオブ召喚獣  作者: 星村直樹
水晶洞
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地底怪獣アギラス2

 アギラスは、一見鈍そうに見える地底怪獣だ。体の動きは確かにそうなのだが、長い舌を伸ばしてくる。


「ジャストガード」

 ヒロがそれをジャストガードし、ラヴィが、踏ん張っている足に攻撃する。


「プロテクトアタック」

 ラヴィが体を白く光らせ、ヒロの後ろからジャンプ。空中で1回転してアギラスの足に蹴りを入れる。


「ノーマ、アギラスの弱点は、風よ。だけど、氷もいけそうよ」

「OK、氷牙」

 大きな氷の柱が、アギラスの足を襲う。


「何だって?」

「そうなの!」

 ヒロと、ラヴィが驚く。


「どうしたの二人共」


 そう言っている間にも、アギラスの舌がヒロ達を襲う。それをラヴィがはじく。


「プロテクトアタック」

「惑星サガの時は、弱点が一つだった」

 そう言って、ヒロが、右前足に突っ込んだ。今は、全員団子になってアギラスに突っ込む。


 アギラスの攻撃は水晶からくる光攻撃だが、本体は、土属性。土属性は、風属性に弱い。もし、水属性にも弱いのなら、火属性も持っていることになる。


「ヒロ!蒼剣、使っていいい?」

「いいぞ」

 ノーマが、父親から借りた蒼剣を抜いた。ノーマは、まだ父の道場に通いだしたばかり。基本通り上段に構えて、足に打ち込みを入れる。それをヒロが背中合わせで防御しカバーする。


「ノーマ、私と同じ所を攻撃して。ラウンドストライク」

 ラウンドストライクは、前転して、踵落としする蹴り技。


「やー」

 ノーマのは、本当に隙だらけの打ち込みだが、その分、剣に気合が乗っている。


 ピピッ

 アリーシャの警告音。アギラスの舌が鞭のように4人を襲う


「ラヴィ頼む」

「プロテクトアタック」

 ラヴィが、その舌をはじき、ヒロがノーマを抱えて、後ろ足側の方に逃げる。


「まだやれるよ」

「バカ、鞭のように打たれると、ラヴィだけじゃあ、跳ね返せないんだ。いいから、次は、後ろ足を狙うぞ。剣は、前半戦だけだからな」


 ピピッ アリーシャの警告音が立て続けになる。

「しっぽが弱点じゃないの?」

 アリーシャが、弱点だと聞いていた尻尾攻撃を見てはてなマークを3つぐらい出した。


 アギラスは、ヒロ達を振り向くように追わないで尻尾で攻撃してきた。


「ジャストガード」

 ドガン

「今だ、ノーマ行け」

「やー」

 ノーマが後ろ足を攻撃する。


「しっぽのクリスタルを割らないと弱点にならないのよ」

 ラヴィがノーマの打ち込みを追ってけりを入れる。



 アギラスは、動きの鈍い地底怪獣だ。だが、舌と尻尾でいい攻撃をする。背中には、多数のクリスタルが生えていて、攻撃を寄せ付けない。現在、弱点がない状態だ。


 尻尾の方が破壊力がありそうだが、舌の攻撃ほど多彩ではない。


「オレが、尻尾をガードする。ノーマとラヴィは、後ろ脚の装甲にひびを入れてくれ。今壊すなよ」


 ピピピピピッ

 攻撃パタンが、はまったと思った時、アリーシャの特大警告音が鳴った。


「やばい、全包囲攻撃だ。逃げろー」

「もうなの!」ノーマが驚く


「フウ」

 アリーシャが風で、皆を押す。


端まで逃げて振り返ると、アギラスの背中が、パラリラ、パラリラと脈打つように光って見えた。アギラスの全身が光り、バリヤーが張られたようになったかと思ったら、それが膨らみバブルになる。


「ウォーターウオール」

 バリン

ドガン

「ジャストガード」

 ガシン

「よし突撃!」


 全員で、さっき攻撃した、右後ろ脚に殺到する。これが永遠に続く。


 アギラスが、後ろ脚ばかり狙われるのを嫌って、振り向いて舌を伸ばしてくると、アリーシャが「抗フウ」で。風の壁を作ってそれを牽制。後ろ脚の攻撃を3人に集中させる。ただ、本当に足の装甲を壊してしまうと、子アギラスが沸いてくるので、装甲にひびを入れたところで、次の足に移る。


「よし、前足だ」

 みんな、この攻防に慣れた。舌は、アリーシャとラヴィがけん制する。今度は、ヒロとノーマの剣で、前足を攻撃する。

「ノーマ、上段と中段の連続で打ち込みしろ」

「やー」

 とても筋が良い。

 オレも、アギトさんの道場に通わなきゃあなと思う


「インパクト」

 ドガン、ピキッ


 そうやって、すべての足の装甲にひびを入れ、次の段階に入ることになった。

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