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ロードオブ召喚獣  作者: 星村直樹
水晶洞
82/148

ガロウ

「みんな、いいかな」

 そう言われて、全員ヒロの所に集まった。


「さっきのガロウなんだけど、斥侯だと思うんだ。水晶がいっぱいある明るいところに出たら、集団で襲ってくる。向こうは、混戦が得意なんじゃないか。ラヴィ達は、前衛と後衛に、はっきり分かれるんだ」


 ラヴィ達は、ホーメーションを変えた。カエラ、ホップ、ラヴィが前衛。マーナ、サファイが後衛となる。


「じゃあ、私たちが横撃?」

「中核か楽しみだ」


「そう言いたいですけど、ああいうのは、弱いのを狙ってくるんです」


「おれたち囮か」

「そうよね」


「敵を分断するんです。ハイネさんの土煙が効果的だと思います」


 ヒロの野良ならではの作戦に舌を巻く二人。簡易の各個撃破作戦が出来上がった。ヒロは、こういうのを一人でやっていた。


 ヒロはこの機に、ノーマとアリーシャに連絡を取った。BOS戦は、総力勝負になりそうだ。


「ノーマ、まだ、ジオイドか?」


>ヒロ! 私の用は済んだよ。今は、レディオ商会に来ているの。アリーシャたちが、ウラヌスシェルで、パールを作るんだって。


>パールの核よ、核。真珠の養殖をこれですると、高級品になると思わない?


「ウワッ、儲かりそう。誰のアイデアなんだ」


>眠眠さんよ


「すごいな。それで、アリーシャは、暇になるか。BOSが強そうなんだ。二人とも来てくれないか」


>OKよ

>いいわ。今すぐ?


「まだだ。いま中盤って、ところかな。BOSの小っちゃいのが、おなら攻撃するんだよ。二人がいないと苦戦しそうなんだ」


>私が行かなきゃダメじゃない

 ノーマが、そういうのを中和できる。

>分かったわ、後で呼んでね


 二人とも、今回のバトルには、参加しない予定だったが、実は、水晶洞という名前に、お宝の匂いが、ぷんぷんするので気になっていた。


「相手はアギラスだ。仕様はサガの時と違うと思うけど、調べといてくれ」


>了解×2


 二人とも、大きな声でやる気を見せた。



 地下15層に降りると、水晶の明かりで、周りが開けているように見える。植物が生え、小動物もちらほら見るようになった。


 ラヴィのパーティの間にいるファングと、ハイネが、ものすごい勢いで、この階層を分析しだした。そのままにしてやりたいのはやまやまだが、多分もうすぐ囲まれる。


「横穴が増えてきました。左右に土煙を巻き上げてもらえますか」


「分かったわ」

「どっちに飛ぶ?」


 自分だったら天井だけど、メリハリか。

「サファイとマーナの後ろに出ましょう。ラヴィ達は心配しなくていいです」


「盾役でいいんだな」

「じゃあ、私は、サファイさんの横でいいかしら」

 ハイネは、ファングのサポートに徹する気だ。ハイネの職業は、祭司だ。回復呪文に長けている。


「多数のロウガを察知、気をつけて」

 サファイの警告。


「お願いします。行きましょう」


「おう」 


「土煙陣」

 ハイネが左右に土煙を巻き上げた。


 包囲攻撃する気だったのだろうが、土煙が、水晶洞の横穴に入り込み、数体のガロウがたまらず外に飛び出した。逆にこれが攻撃の合図になった。だが、こいつらは、攻撃ではなく、土煙を嫌がって出て来ただけだ。しかし、前後のガロウは、オレ達に突っ込んできた。


 土煙は一瞬だが、ガロウたちは、横に回り込めないので、真っ直ぐかかってくる。ヒロの狙い通りだ。


 アックスを八の字に書きながら振り回しているファングに、ガロウが飛びかかってきた。ファングはレベル違いのガロウに一歩も引かない。しかし、最初の衝突で、体力を奪われる。それをハイネが後ろからホイを打ってサポートする。


 ギャフン、ギャフン、ギャフン


 後ろだけで、5体か。何体で、襲い掛かってきているんだ?


 ヒロは、3匹を瞬殺して、ガロウのリーダーを探す。リーダーを倒すと統率の取れた攻撃は、してこなくなる。


 なぜ、ヒロが3匹か。それは1匹、襲ってこなかったからだ。そのガロウは、興味津々な顔をして、ヒロを見ている。


「ハイネさん、一匹、変なガロウがいます」


「彼女は、殺さないで。多分リーダーの彼女か、奥さんよ。サファイさん達にも徹底して。じゃないと永遠と襲ってくるわ」


「エネミーにそんな」

「あるんだよ。エネミーだって子孫を残すだろ。ゲームじゃないと、これが普通だ」


「分かる気がします」

 サファイが同意した。


 そうかもしれない。あの白っぽいガロウは、リーダーの指示に従わないで自由にしているように見える。


「テリトリーを守っているだけって言うことですか」


「ここには食べ物が豊富にあるわ。縄張りなんでしょ。だからと言って私たちは、力を示さないと、ここを通れないのよ。戦うしかない」


 ヒロは、ファングと対峙しているガロウを横から蹴って半殺しにして、中央に戻る。中央は、土煙が晴れて、5匹のガロウが、前2匹、後ろ3匹に分かれて、攻撃態勢をとっていた。それでも、ファングは後ろを警戒して残った。

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