表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロードオブ召喚獣  作者: 星村直樹
水晶洞
81/148

アンデット

 10層に下ったときに、戦慄が走った。スケルトンや、スカーなどのアンデットが出現した。


 水晶洞の入り口付近は、鍾乳洞という感じで、地下水も流れており、生物の多様性を見ることができた。ところが地下に入って行くにしたがって、暗くなり、光苔のみの明るさしかなくなった。サファイが、エルフの巨大図書館、ミアーデ図書館で調べたところによると、さらに深いところになると、水晶そのものが光っていて、水晶洞は、幻想的なところだと言っていた。その前に、黄泉の道になっていたとは、・・激戦が予想される。


 相手は5体。スケルトンは、剣士。スカーは魔術師のアンデットだ。向こうも、パーティを組んでいる。敵は、メイドたちと同等のレベル。ラヴィには格上の相手だ、しかし、火属性に弱い。ここで、ラヴィの修行の成果が試される。


「ラヴィ、号火掌よ」

 ラヴィは、ファイを打てるようになっていたが、戦闘スタイルと合わない。そこで、掌底打ちと、手のひらから出るファイを組み合わせた号火掌を修行していた。火属性の弱点属性を持っているエネミーには絶大な攻撃になる。


 ラヴィが、グーではなく、手の平を広げた構えに代わる。


「いっけー」

 ずっとマーナが、これの修行に付き合っていた。


 ラヴィが、スケルトンの盾を蹴って、近づかせないようにし、攻撃のチャンスをうかがう。カエラが、別のスケルトンと対峙する。ホップは、後ろにいるスカーに飛びかかった。スカーはホップに、バイオという毒性の霧を吹く。それをマーナが水壁で防御、サファイが、別のスカーにザンという風のかまいたちで攻撃して、ホップに横撃をさせない。


 もう一体のスケルトンには、ふぁんぐヒロが投石して、こちらに注意を向けさせた。案の定、いきり立って、ヒロ達を襲おうと、走ってくる。

 ハイネが土煙をおこして目つぶし、ファングが強襲する。


 むちゃするなー

 おれが、サポートするのを考慮しての攻撃だろうけど、ファングはともかく、ハイネまで接近戦をしている。今回の敵は人形。二人と相性が良い。とりあえずサポートに徹する。


「無双却」

 一度に何人もすっ転がすことができる超低空の回し蹴り。沈めた体ごと回転する技。


 すっころんだ敵に、ハイネが、土粉砕を打って、地面にスケルトンを押し付けた。ファングは、スケルトンの刀をアックスの降り下ろしで、手放させる。まだ。ブレイクでの武器破壊はできない。その剣をヒロが蹴って遠くにやった。スケルトンは、盾で、防戦一方になる。



 ラヴィが、スケルトンの盾を蹴って空中で一回転した。スケルトンの剣は、空を切った。ラヴィがスケルトンの真上に来たところで、頭上に隙ができた。


「号火掌」

 ボガン

 ラヴィの掌底がスケルトンの頭に当たると同時に爆発する。スケルトンは、頭をかち割られて、大幅に戦闘能力が低下した。後は、普通にラヴィでも倒せる相手。カエラは、先に、スケルトンを粉砕して、腕組みしてラヴィの戦闘を観戦している。


 そのカエラの目の前をかまいたちの風がふっと通り過ぎた。


「ザン、ザン」

 サファイが、風のかまいたち魔法、ザンを撃ちまくっていた。スカーは、そのかまいたちに翻弄されているように見える。実際は、もう、倒しているのだが、攻撃の性で、倒れることすらできない。カエラが、サファイを見ると、ものすごく嬉しそうな顔をしている。


「サファイ、ダメよ」


 口角をあげ切りそうになったサファイが、いつもの冷静さを取り戻す。

「ごめん」


 サファイは、いつもは、冷静な司令塔なのに、調子に乗ると、魔女のような笑い声で、切り裂きの広範囲攻撃やザンの連弾をする。殿方には見せられない一面なので、本人もそうだが、周りも気をつけている。よくヴィの戦闘訓練に付き合わされていたハチと、ゴングには、ばればれ。サファイは、歌がうまいものだから「あーはははは、あーはははは」という声が魔女の声のように妙に響く。


 ガオーー

「ウオーターシュート」

 マーナと、ホップが、もう一方のスカーを倒した。


 後は、ヒロの所にいるスケルトンだけだ。


 ファングが、倒れたスケルトンをボッコボコにしている。ハイネが、スケルトンに盾を使わせないよう横から蹴っている。そして、ちょっとでも、ファングの体力が落ちたら回復している。二人が、初期レベルからペアを組んでいたことが分かる。


「すまん、止めまでは無理そうだ」


 スケルトンが起き上がろうとしている。


「インパクト」

 ヒロは、底拳の振り下ろしで、スケルトンを粉砕した。みんな羨望の眼差しで、その攻撃を見る。堅いスケルトンの骨がバラバラに砕けた。

 ラヴィも、羨望の眼差しで見ている。

 いやいや、ラヴィは、いつも見てるだろ


 相手は、徒党を組むのだ。次は10体出てきた。中に、オオカミのアンデットがいる。このオオカミは、強敵だ。今までと違い、レベルが30を超えている。


 ラヴィとカエラが前衛。ホップとマーナが割って入りサファイが、全体の指示と回復。時に長距離攻撃をする。そのフォーメーションをオオカミが、かき回す。このオオカミは、ガロウと言う種族。


「一番怖いのは、ガロウよ。ガロウは、カエラに任せて」


 カエラが、リベラルなガロウと対峙したため前衛が薄くなり、ラヴィが防戦一方になる。



「こっちで、スケルトンを2体貰っていいか?」


「OKです」

 ファング達が1体、ヒロがもう一体の相手をする。ヒロはさっさとスケルトンをかたずけて、苦戦しているラヴィを見ていた。しかし、手を出さない。


「ラヴィを手つだってもいいわよ」


「うちのパーティ優先ですよ。MPは、温存してください。割って入りますから、クコの実で捕ってください」


「了解」

「了解」


 ラヴィは、一人で、格上の相手多数と、こんな狭いところで対峙したことが無い。ちらっとヒロを見る。ヒロはジャストガードを体術でやって、スケルトンを跳ね返していた。


 そうよ、ジャスガードよ

 ジャストガードは、敵の攻撃に合わせて防御して、更に少し押すのよね


 剣は、避けるしかないが、盾を使った押し戻しは、そんなに早くない。チャンスが巡ってきた。


「ジャストガード」

 しかし、自分も反対方向に吹き飛ばされた。でもわかる。やっぱりタイミングだ。


「ラヴィ、左右からの挟撃よ。前方に逃げて」


 サファイの指示通り前方に逃げると、さっき盾で攻撃してきたスケルトンと正面衝突する位置に飛び出した形になった。また、スケルトンが盾で、防御しながら押し返そうとする。


 もっと早く、一瞬で、押し戻すのよ

「ジャストガード」


 ドンと、スケルトンだけが吹き飛ばされた。ラヴィは、そのスケルトンが隙だらけに見える。

 

「号火掌」


 そのスケルトンは、胸を割られて5体がバラバラになった。


「ラヴィよくやったわ。後方から2体よ」


 ラヴィは、後方ジャンプして、そのまま回転し、左方のスケルトンの頭上にも「号火掌」を打ち込むことに成功した。



 カエラは、雷玉丈を電磁石のように使って、ガロウの位置をずらさせていた。ガロウは、避けているのに、カエラの攻撃を受けた。慌てて足場のない空中に逃げた。それは、電磁攻撃が優位に働く空間だ。ジャンプして逃げているつもりがカエラに引き寄せられてしまった。


「雷撃拳」

 雷撃掌より強力な攻撃が、胴体にやすやすと決まった。 


 ギャフン

 しかし、それぐらいで、ガロウは倒れない。辛うじて地上に降り立ち、反転、攻撃をする。


「そういうの好きよ」

 カエラは、ガロウを正面から受ける。

「十手雷拳」


 ガガガガガガッと、ガロウに雷撃を含んだ拳が炸裂。雷玉丈の電磁攻撃によってパニックになっていたガロウは、それをまともに受けてしまった。


 グボッ、ギャン

 水晶洞の壁まで吹っ飛んで激突。保々の態で逃げた。


 逃げる余力があるなんて

 カエラは、ガロウが集団が襲ってきたら危険だわと思った。振り向くとラヴィが3体目を仕留めているところだった。


 ホップは、マーナを背中に乗せて、スカーを倒していた。初戦のようにきれいに防御せず、毒攻撃を受ける形で、ねじ伏せていく。その方が早い。常態異常のホップをマーナが癒す。だから、早い決着でスカーを3体を倒していた。しかし4体目がレースだったので、打撃が通用しない。


「ホップ、吹き飛ばしはどう?」

 ガウ


 どうやら吹き飛ばしは、効くようだが、攻撃が効いているようには見えない。後方から、サファイがザンを打ってもその攻撃をすり抜ける。


「ホップ下がって、カエラ、ライトニングよ」

「雷技が効くの?」

「光が効くのよ。思いっきり光らせて」


「ライトニング」

 一瞬フラッシュのように辺りが明るくなった。レースは、ファー――と、霧散した。


 ホップは、レースのしびれ攻撃にやられて、舌をだらしなく伸ばして、ハッハッ言っている。

「キリー」

 マーナが、すかさずホップのステータス異常を治す。このタイミングで、ヒロも、スケルトンに止めを刺した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ