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ロードオブ召喚獣  作者: 星村直樹
みくまり様のゆうつ
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ジャイアントコッコ

 三人は、早速準備を始めた。浮遊石を自分の武器にセットする。ヒロは、剣に、ファングは、グラブに、ハイネが森緑丈に浮遊石をセットした。


「ハイネ、ヒロからデーターを貰え。詳細地図はおれのを使え」

「ええ」

「おれ、地名を書き込んでいますから、こっちの地図も使ってください」

 ハイネのサブ職業は、防人という特殊スキル。ファングをずっと守っていた。地図の3D化、味方もそうだが、敵の能力把握に優れている。レベルが上がると、味方や敵のステータスを全部把握でき、戦場全体を見渡せる。


「竜玉発見。これじゃあ、ターナ山の頂上付近よ」


「なんじゃと、そこは、ジャイアントコッコの住処がある所じゃ」


「強いの?」


「強いのう」


「ヒロ」

「そうだな、ラヴィ、ジャスト召喚」

 ラヴィに炎が舞い、マスコットの様な翼竜が現れた。


「なんと、ラヴィが縮んでしもうた」


「可愛いわ」

 ハイネは、大喜び。初めて見る竜の召喚獣だ。


「この方が、二人で飛びやすいんです」

 ぎゃう


 ぎゃっ、ぎゃうぎゃう。ガッぐぎゃー (巨大化したら、お父さんより大きくなるんだよ。お父さんがバハムートだって言ってた)


「そんなにか」

「はい、ゼオも、バハムートだって言ってました」


「なんだって?」

「よく、ぎゃうだけで分かるわね」


「お前らも竜族じゃ。そのうち分かるようになる」


「ラヴィのリミット解除の攻撃形態は、火竜族伝説のバハムートそっくりなんです。誰より大きな、火竜になります。その時撃つシャイニングバーストは、火炎攻撃なんですが、まるで、レーザー光線に見えます」


「まさしくバハムートじゃな」

「噂はなっ」

「ええ」


「戦闘は、しないと思うけど、ラヴィは、このままでいてくれ」

 ぎゃう

「それじゃあ行きましょう」


「気をつけてな」

「ラヴィさま、戦闘はダメですよ。竜玉を取り戻すのが優先です」

 サファイが、くぎをさす。


 ぎゃうがー(わかってる!)

 ラヴィが、ヒロの肩に乗る。


 3人と一匹は、長距離ジャンプしながら、ターナ山の頂上を目指した。ラヴィは、ヒロの肩のうえで嬉しそうに、「ぎゃおーーーーーん」と、雄たけびを上げた。




  四人は、ジャイアントコッコの巣のヘリで、ちょっとだけ顔を出して中を覗いていた。巣は、断崖絶壁にある。四人とも、本当に、小さな声で、ひそひそ話をした。


「多分、竜玉は、ジャイアントコッコの、お腹の下だな」

「ラヴィ、確認してきてよ」

 ギャウ?ぎゃぎゃう(ハイネが行ってよ)思いっきりボディランゲージ

「いやよ。なんだか、こっちを見ていない?」

「まいったなー。本当にデカいな」

 ファングが、ジャイアントコッコを見上げた。


 ピピン

「ばか、見つかるだろ」

「ラヴィの警告音でしょ。なんでもないなら鳴らすわけないじゃない」

「って、事は・・」

 三人と一匹は、後ろを振り向いた。


 ギャーーー!


「もう一匹いるなんて聞いてないぞ」

「巣なのよ、つがいがいるに決まっているでしょ。あわわわわ」

「逃げろ」


 後ろから、ジャイアントコッコが、飛んできていて、もう目の前だ。慌てた三人と一匹は、巣の中に入ってしまった。


 コケッ?


 ぎゃう?

 そういえば、さっきから、こっちを見ていたような


 巣の中のジャイアントコッコと、目が合ってしまった。


 コケー

 ヒロたちは、大きな羽で、ジャイアントコッコのお腹の下に押し込まれた。


「あれっ? おれたち、助かったのか」

 ファングがあっけにとられる。

 ぎゃぎゃー

「助かったって言えないわよ。お腹の下よ」


 それでもヒロは、ちょっとリラックスして、外を覗いた。


 お腹の上では、ジャイアントコッコが、外から来たジャイアントコッコから食べ物を口移しでもらっている。潮の匂いがするから、どうやら、海の魚だろうと思う。


 コッコ、コッコ

 コケー、コケー

 ココゥ


 二羽が少し背伸びをして体を摺り寄せている。


「今よ、龍玉を探すのよ」

 ハイネに、そういわれて、中に振り向いた。

 でっかい玉子が6つ。その奥の方に、キラッと光るものがある。それは、ジャイアントコッコの玉子ほどある竜玉だった。


「これ、デカすぎだろ」

 ギャウ、ぎゃう(ライトボードにしまえばいいよ)

「多分、この竜玉をきっかけに卵を産んだのよ。それからずっと玉子を温めているんじゃない」

「ライトボードにしまったら、気づくだろうな」

「今やるのはまずいわね」

 ぎゃーギャウ(すごい。お宝がいっぱい)

 よく見ると、キラキラするものがいっぱいある。ほとんどまるい物で、ガラクタばかりだ。でも、キラキラは、ラヴィにとってもお宝。


 少し中まで入って、竜玉の近くにたどり着いた。

「なんだか、ここ、あったかいね」

 ぎゃーうぎゃーう(ほんと、眠くなってきた)

「ふぁー、のんきなこと言ってるよ」

「ちょっと休憩だな。どうせ動けないし」

 四人とも、お腹の下が温かくて、眠くなってしまった。


 気づいたら、1時間ほど寝ていた。ジャイアントコッコのお腹の下はとても気持ちいい。ジャイアントコッコも、お腹いっぱいになって寝ているようだった。


「おい、ラヴィ、ハイネ、ヒロ、起きろ。ジャイアントコッコが寝ているぞ。今がチャンスだ」

 ぎゃぎゃー?(もう、ごはん?)

「お母さん、もうちょっと」

「もう、朝ですか」


「俺も寝ちゃったけど。お前ら、熟睡だな」

 ファングが、あきれる。

 ヒロは、リーダーをやらなくていいので、リラックスしていた。でも、号令をかけろとファングが、目くばせしている。


「みくまりさんが、竜玉を待ってる。行こう」

「ジャイアントコッコ、ごめんね」

 ぎゃぎゃっぎゃ(ごめんね)


 竜玉をライトボードに仕舞い。こそこそと巣から逃げ出した。そして、各々の武器に、浮遊石をつけて、この断崖絶壁にある巣から飛び降りた。

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