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ロードオブ召喚獣  作者: 星村直樹
円卓会議
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円卓会議再開

「では、会議を再開します。何かありますか、無かったらヒロさんにパグーの人脈について教えていただきましょう」

 ラジオが手を上げた。

「はい、ラジオさん」


「さっきちょっと聞いたんだが、ヒロからウラヌスの話を聞きたい。アイテムの仕入れだってあるしな」


 ヒロが、ウラヌスは厳しいと話した。

「ウラヌスの持ち主は、鱗魚族だ。許可がないと入れない。それにあそこは、水温が、45度もある。召喚獣が居ないと無理だ」


「ウラヌスは、結構広いぞ。全域が45度なんてことは無いだろ」


「ここは、シャークというエネミーが出るそうだ。水温45度の中で活動できるんだ。レベルは、30以上だろ。危険すぎる」


「ヒロは、鱗魚族から許可をもらったんだろ」


「そうだが、それは、地下王宮の迷宮探査をするためだ」


「地下迷宮か、お宝の匂いがプンプンする」


 言うと思った

「たぶんとんでもないレベルのエネミーがいると想定できる。調査をしないと無理だと言っただろ」


 ここに居るのは、住民も含めて、一度はレベル95になった者たちばかりだ。ヒロは、まぎれもなく、トップを走っていたプレーヤーだ。プレーヤー達に、ヒロの情報は少ない。ヒロの話に吸い込まれるように聞いている。


「ウラヌス調査の許可は、貰ったんですね」


「自分たちは、基礎調査の許可をもらっただけです」


 ノーマがヒロに通信で、「転生者の街の東西だったら安全だってお父さんが言ってたよ」と、耳打ちした。


 でかした、ノーマ


「ノーマは、海王の娘です。ノーマが言うには、転生者の街の東西だったら安全だそうです。皆さんは、そこから始められてはどうですか」


「よい情報です。ラジオさん良いですか」

 これ以上情報はないだろうと納得するラジオ。

「では、ヒロさん、パグーの人脈を教えてください。海洋パーティでは、いっぱい紹介されていたように見受けられましたが、どうですか」


 ノーマは必至でヒロをサポートする。さっき、アリーシャ達と話していたのが役に立った。

「まず、パグーの人口なのですが、全体で、約3億人。海中は、2億3千万人いるそうです。その、海中を治めている海王が、転生者の代表を連れてこいと言っていました。海王は、陸にも住める人魚です。今は、海上に住んでいます。いい人なので、話してみてください」


「ありがとうございます。自分、MSIのコウ、ラジオで会いに行くとおつたえください」


 オダが手を上げた。

「拙者も同行するでござる」


「オダさん! 分かりました4人です」


「了解です。今、ノーマが聞いてます。海王は、待っていると言っています。さっき、人口は、海洋の方が多いと言いましたが、この惑星を治めているのは、龍王です。龍王の裁定も、何らかの形で伝わってくると思います」


「伝達役は、たぶんヒロさんですね。大変でしょうがお願いします」


 今度は、MSIのコウが手を上げた。

「フォブさんていうのは?」


「甲殻族の長です。甲殻族にも、両棲が居ます。フォブさんは、現在陸に住んでいますが、了解が得られれば、会えると思います」


「この世界のことを学びたい。地図は、仕様は違うがWebにあるんだ。同じ人魚のWebだから読めないことはないから改定中だ。だから、データーは、ないわけじゃないのだけど、地球の話は、どこにも見つからなかった」


「自分も、この後、いろいろ聞こうと思っていたところです。その時、コウさんの要望も話します。自分が聞いたのは、さっき話したところまでです」


「お願いする」


「エルフはどうですか」


「エルフの王は、大らかな人でした。重要なことには、神官が現場に出向きます。意思決定は、10人のエルフ、エルフ10賢人が行います。王は、裁定者になります。ですから、転生者の街を神官と10賢人にお願いしました。後でアリーシャから、10賢人の2人が、転生者の街に残って、いろいろと話をしていると聞きました」


「重要な方は、他にどんな方がいらっしゃいます?」


「海の治安を守っているのは、巨魚族です。それから、水龍族の水竜王が、先代の龍王です。現在は、海底で蟄居していますが、重要なことの裁定は、水竜王がします。息子さん、龍王の父親の雷龍王は、エネミー出現率が高いカナン山の防衛をしています。竜の転生者は、このカナン山の周りに集中しています。自分が出会ったのは、それで全部です。まだいらっしゃると思いますが、3日目ですので」


「十分出会っていると思います。また教えてください。なにか町の人に言いたいことはありますか」


「そうですね。転生者の人数がライトボードに出るので、ノーマが、ずっとチェックしているのですが、竜人に転生した人の数が3人減ったそうです。くれぐれも命は大切にしてください」


「そんなことに。竜人には会いましたか」


「まだです。でも、カナン山には、行ったんです。カナン山の南の街は安全です。グランという街なのですが、ここに、旅人の酒場というのがあります。ここには、吟遊詩人も、竜人の転生者も訪ねてくると言っていました。竜人の転生者は、個々で活動しているようです」


 吟遊詩人の鏡花が旅人酒場に興味を持つ。


「また、ここに来て、冒険の話を聞かせてください。今日の議題は、ここまでです。バベルの塔探査依頼の話は、後で依頼させていただきます。先に、皆さんからのリクエストを聞いてください。ノーマさんを召喚していただけませんか。町の皆さんがファンになりました」


「もしかして、ヒロ&ノーマ対ワイバーン飛翔隊ですか」


「そうです」


 じゃあ、ジャスト召喚か。ノーマ、いいか

 うん


 シャボンがヒロの左胸下辺りに集まり、ポケットちゃぷちゃぷと共に、ノーマが召喚された。

 会議メンバーの顔が緩む。

 召喚されたと同時に、ノーマが手を上げた。人魚の召喚獣にメロメロに弱い議長のユウトが、指名してくれた。


「はい、ノーマさん」


「あのう、私、ずっと、服を作っていなくっちゃいけないんですか」


 メンバー全員が、やさしい顔になる

「ははは、そう思いますよね。テラさんに聞いてみましょう」


「ノーマさん大丈夫ですよ。デザインの共有というのは、1回すれば、固定されます。発信元が、その部屋を出て行っても消えることはありません。ですが、コピー側の人がその部屋を出て行くとリセットされる仕組みになっています。デザインの不法コピーを防ぐためです。ですから、缶詰になるのは、コピーする人の方です」


「でも、大きさとかいろいろありますよね」


「ああ、それでしたら、簡略コピーコマンドがあるんです。基本サイズは、確かにノーマさんが決めますが、サイズ変更は、SとかMとかLを最初につければいいんです。大事なのは、こちらが準備したデザインをちゃんとライトボードに描けるかということです。そこは、皆さん厳しいと思いますよ」


「はぁ~。ありがとうございます。私のサブ職業レベルは、52です。対応できると思います」


「では、こちらからも質問良いですか」

「はい」


「ノーマさんのお父様が海王様でしょう。どんな方ですか」


「お父さんですか。海の中だと、いっぱいお付きが附いたりして大変ですけど海上だと、村長って感じです」

 ヒロが、かぶって話す。

「両棲の人魚は少ないみたいです。昨日パーティの後、ノーマの所で食事になったのですが、奥さんが食事を作って、普通の家庭の食事になりました。海王もいい人です」


「剣士なのでござろう」

「たまに、師範代の人と海上を走り回って戦ってます」

「海上を走れるのでござるか」

「恥ずかしいからやめてっていうんですけど。これも新しい技の開発の為だって聞いてくれないんです」

「素晴らしいでござる」


 戦場河原の人の顔が渋くなったので、気を使ったユウトが、話を替えた。


「キートンさん、視聴者の質問を3つに絞れましたか」

 キートンがOKサインを出す。

「どうぞ」



「ヒロさんと婚約したそうですが、どこが良かったんですか」

「えー、答えなくっちゃいけませんか」

「できれば」

 ヒロをちょっと見ると、仏調面をしている。でも、ノーマの見立てだと、パニックになって頭が真っ白になっている状態だ。


「えっと、ヒロは、真面目なんです。ゲームの中だからかもしれませんが、なんにでも真剣です。ですから、何か真剣に言われると、答えちゃうっていうか助けちゃうっていうか、そんな感じです」


「ヒロは、まじな奴だよ」

 腕組みして、ラジオが太鼓判を押す。


 ここでヒロは助かった。ノーマのコメントだけだと、顔が噴火するぐらい真っ赤になっただろうが、腹を立てていたラジオのおかげで、平静を保てた。


「成る程、どんなことを言われました」


「服作れって言われました」


 ユウトが、また、にっこりしながら答えた。

「みんなの代わりに、自分が謝りましょう。ごめんなさい。でも我々を助けてくださいね」

「はぁい」



「次なんですが、今、何歳ですか」

「15です。ラヴィとアリーシャも、そうです」

「ぎゃう」


「惑星パグーですが、地球と同じ周期みたいです」


「では、ロードオブ召喚獣では、あなたたちが最年少になります。召喚されていたので、アバタースーツも環境ポッドもなかったと思いますが、現実に影響しませんでしたか」


 アバタースーツセットは、人体を異常に鍛えてしまうため年齢制限が厳しかった。


「ヒロたちの時代を創生時代というんですが、ふつう読めるはずのないヘルプが読めたり、プレーヤーの言っていることが分かってビックリしました。それは、元に戻って、ライトボードのみになってもそうでした」


「健康被害はなかったですか」

「平気でした」



「最後ですが、同じ人魚なのだから、ちょくちょくここに遊びに来てほしいそうです。どうでしょうか」

「服以外でですか?」

「合間でもけっこうですよ。この世界を紹介して下さい」


 ヒロを又ちらっと見る。今度は、目が合った。


「そうですね、替りに答えてもいいですか」

「どうぞ、ヒロさん」


「ノーマ達は厳しいと思います。それに、ラヴィもです。ラヴィは、一昨日、初めてライトボードを使いました。戦ったワータイガ、二頭の内、一頭の結晶核が小さかったんです。一匹救えた。そこで、ブリーダーになりたいと言われました。ラヴィは、パグーの住民をできるだけ救いたいのだと思います。だから、ペットと一緒に素の状態のレベルも上げないといけません。それから、アリーシャのお母さんは、ハイエルフで、ウォッチより強力な観測者だと思います。アリーシャには、お母さんのスーザンとパグーを観測してもらわなければいけません。ですから、現状、一番召還するのが、ノーマになります。ノーマは、服も作らないといけない。当分忙しいと思います」


「ぎゃう、がっ、ぎゃうぎゃう」


「そうなのか。アリーシャは、これから話し合わないといけませんが、思ったより、ここにいるかもしれません。ちょっと検討させてください」


「お願いします。我々も、出来るだけ、現地の人の人脈を作っていきます。ありがとうございました」


 ユウトは視聴者向けの顔になって話を進めた。

「今日のオンエアーは、ここまでになります。町の東西は、安全だとノーマさんのお父様に教えていただきましたが、詳細が分かるまで外出は、控えられた方が賢明だと思います。ヒロさんが、仰っていたように命を大事にしてください。しかし、もう、シンが出現している。早い段階で、レベル上げの話もさせていただきたいと思います。ではこれで」

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