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ロードオブ召喚獣  作者: 星村直樹
円卓会議
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円卓会議 休憩時間

 ここで、一時休憩となった。

 この時間を利用して、ユウトは、キートンに質問させるようにして、視聴者が、疑問に思っていることを解説した。ライトボードに詳しいボーグのテラさんも加わって解説する。


「休憩しましょう。皆さんは、今までの情報の整理と相談をしてください。キートンさん、我々が議題にしなかったことが有るでしょう。皆さんにわかるようにしてください」


 キートンは、疲れた顔をしていたが、心得たとユウトに質問した。

「今の我々は、シンに対抗できない。いっそ、残ったシステムそのものを破壊した方がよくないですか。そうすれば、ゲームが終了して、シンが出なくなるのでは? それに、システムオフされて、元に戻れるかもしれない」


「これは、リスクが多すぎて、却下です。まず、システムを破壊したとして、既にシン化したエネミーの結晶核が消えるかどうかわからないと言うことがあります。更に、シンは、浸食するのですよ。その上、ヒロさんのライトボードまで出なくなる。シンに対抗できなくなる」


「システムを残したい理由は、それだけですか」


「ここにあるシステムは、我々の時代と繋がっている。それは、ヒロさんの召喚獣たちが証明しています。元の時代に、我々が帰還できるかもしれない唯一のチャンスを無くすことはできない。壊して、オフされなかったら、それこそ絶望です」


「わかりました。次に、ライトボードのことなんですが、我々のライトボードは、なぜでなくなったのですか。復旧するのでしょうか」


「ライトボードが出なくなったことは一度お話ししましたが、もう一度聞いて下さい。皆さん、転生した時に、ライトボードを初めて使用した時の様に、ライトボードにウエルカムの文字が出ましたよね。転生者のライトボードは、旧ライトボードより高機能だったんです。そのシステムは、レベル95、つまりバベルの塔95階に、転生システムと共にバージョンアップされて、あったものです。ヒロさんは、バベルの塔は、3階部分まで残っていると仰っていました。しかし95階などは、真っ先に、バグってしまったと思われます」


「旧ライトボードに、戻すことはできないのでしょうか」


「これは、ライトボードに詳しいテラさんに話を聞きましょう」


 服をデザインするときは、ライトボードのお絵かき機能を使う。ずっとライトボードをいじっているのだ。自然と、ファッションの人は、ライトボードに詳しくなる。現在テラは、ベンダーだが、良いところまで、ファッションも伸ばしていた。


「ライトボード操作でですが、旧バージョンのライトボードに戻すことはできますよ。希望的観測で悪いのですが、壊れたバベルの塔に行けば、復旧する可能性は、有ります」


「良い知らせです。我々は、行けませんが、ヒロさんに依頼しましょう。ライトボードが復旧すれば、我々のできることは、うんと広がる」

 この話は、円卓会議ですでに議決されている話だった。


「そういえば、服は、ライトボードにあるデザインの具現化ですよね。どうやって服を作るのですか」


「それは、皆さんが、ファンになったノーマのサブ職業が、ファッションだからです。ライトボードの絵は、創作元が、共有という承認を持っています。ですから、ノーマに絵を書いてもらって、後は、みんなで、コピーすれば良いんです。衣服は、転生した時に必要だったので、我々も、レディオ商会も制作中でした。共有作業していた人は、いっぱいいます。共有スイッチは、入りっぱなしでしょう」


 これを聞いたラヴィが、「ノーマ大変」と、秘話回線でアリーシャと話している。これをノーマに伝えるのであった。


「家内工業的なものなので、部屋空間ぐらいしか共有キャパはないと思いますが、出来るだけ広いところで試したいと思っています」


「ありがとうございます。多くの方から寄せられているヒロさんの召喚獣の質問は、休憩後に話し合いの場で提案したいと思います」



 戦闘ギルドの、ホーン、オダ、レイカが、ヒロを囲んでいた。ホーンは、現地の人の実力に興味がある。それは、オダもレイカも同じだ。それを鏡花とみ鈴が遠めに聞いていた。


「龍王と話したんだろ。やっぱり強いんだろうな」


「惑星パグーの代表なんだ。ライトボードで測れなかったよ。水竜王と雷龍王もそうだったし、ムシキングもそうだったな」


「ムシキングがいるのか、話してみたいぞ」

 ホーンが興味を示す。


「最初に会えるのは海王じゃないか。代表を連れてこいと言っていた」

 あっと、思い立ってオダに話を振る。

「ノーマのお父さんですよ。いい人です。剣術の達人なんだ」


「そうなのでござるか」

 今まで黙っていた、オダが口を開いた。周りに、その、ござる語をやめてくれと言われていたが、本人は、頑として拒否。会議では気を使って発言していなかったが、剣術という言葉に反応した。オダの、ござるは、有名なので、ヒロは、嬉しくなった。


「戦場河原は、剣士ばかりでしたよね。自分も習いに行くんです。どうです」


「海中の剣術でござるか。興味ござる」


「海王は、空気中でも生活できる両棲の人です。地上でも強いと思いますよ」


「ぜひ紹介してくだされヒロ殿」

 ついて来ていた戦場河原の人たちは、オダさんツボにはまっちゃったよと、あきらめ顔だ。



 議長を務めるユウトの所には、パグーのベース情報をまとめているMISのコウさんと、オブザーバーの昭二が集まり、優先順位の高い情報をヒロから聞こうと打ち合わせていた。


「パグーのことを教えれくれる人物をヒロ君に紹介してもらうのが、早道だよ。地図にしても生活習慣にしてもだ」

「コウさんの意見はもっともです。ヒロさんには、やってもらわないといけないことが多いですから」

「エルフと竜人族との情報の橋渡しも頼まないと」

「彼には、大変な重みが掛かります。できることは、我々で」

「ですね」

「うちは、何班かに分かれて活動したい。やっぱりトップダウンが早いよ」

「海王ですね」


 そこに、先ほど、司会者のまねごとをして元気が出たキートンが、提案してきた。


「ユウトさん、ヒロ君に召喚獣を呼んでもらおう。アリーシャは、普通に話すんだろ」

「ノーマさんもです。分かりました。では、会議を再開しましょう」

「アリーシャは、レディオ商会にいるぞ」

「では、ノーマさんを呼んでいただきましょう」

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