表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロードオブ召喚獣  作者: 星村直樹
貝の里
39/148

ノーマ バトル召喚

 パーティー会場は、白亜の大理石で出来ていて200人ぐらいが入れる。そして、海上と接しているところは、300人ぐらいと広い。舞台の裏は、海中になっていて、海中のみで活動している賓客でいっぱいだ。


 ヒロたちは、舞台の裏手に上がり、演壇にいるアリーシャと合流した。ヒロたちを見た人魚たちは、舞台に押し寄せた。


 ノーマを見たが、肝が据わっているのか、あきらめているのが、怯んでいる様子はない。


 ヒロが舞台に上がって、挨拶をした。


「ヒロです。ノーマを呼んで、挨拶しますね」

 ヒロは、ノーマをちらっと見る。ノーマは、「うん」と、言う感じで答えた。ラヴィが前、アリーシャが後ろでガードする。


「ノーマ、ジャスト召喚」


 ノーマが、ふわっと光だし、ふぁーっと服がその光の中に消える。ノーマは、片腕で胸をもう片方の手で、前を隠しただけの状態になった。ラヴィとアリーシャが、手を下に広げてガードする。

 光は、ノーマに向って収縮し、それと同時に、ふっとノーマが消えた。ヒロの左胸下にシャボンが集まり、ポンと、ポケットちゃぷちゃぷが現れた。そこから、恥ずかしそうに外を覗くノーマ。パーティ会場は、大歓声になった。この映像が、Webにアップされ、またまた、とんでもないアクセス数を稼いでしまう。


「ノーマです。防御も攻撃もこなすのですが、得意なのは、ステータス異常の回復です。毒や麻痺に侵された自分は、何度もノーマに助けらてています」

 ノーマを持ち上げるヒロ。ノーマは、余計恥ずかしい。ポケットから、顔を全部出せないでいた。


 ラヴィと、アリーシャを呼んで、二人も紹介した。


「そして、ラヴィとアリーシャです。二人も、召喚されている状態です。三龍王の裁定により、この、三人と婚約しました。これから、惑星パグーは、とても大きな災厄に見舞われます。私たちは、それに立ち向かいます。皆さん助けて下さい」


 ヒロが、深々と頭を下げる。それにつられて、ラヴィ達もそうした。気付いたら、ノーマも頭を下げていて、いつの間にか、いつものように、貝殻のブラの所まで上半身をポケットから出していた。


「詳細は、海王を通じて公開されることと思います。ノーマの実力は、皆さんが見られた通りです。ですが、敵の数は、惑星を覆うほどになります。自分たちだけでは、対処できません。ここに居ない、創生時代の仲間の力も必要です。彼らは、シンに対抗できる武器を作ることができます。彼らと話をしてください。よろしくお願いします」


 上出来だと思う水竜王。


 海王は、大変なことになったと腕組みしている。ノーマから聞いた話が現実になるのだ。


 会場の人は、詳細を知らされていない。慎としてしまった。水竜王がホローする。


「まあ、なんじゃ。今日は、ヒロ殿を歓迎しようではないか。アギトよ、もう一度乾杯じゃ」

 アギトとは、海王の名前。


「そうですな水竜王様。パグーに、たった一人の人族だ。ヒロ殿に乾杯するぞ、みんな杯を重ねろ。創生時代に乾杯だ」


「乾杯!」

 メイドたちが、ラヴィ達にグラスを渡す。ヒロは、ノーマに渡された小さなグラスと乾杯した。二人は、「はぁ」と、とりあえずやり切ったと、がっくり力を抜いた。




 普通に、本当に普通の家庭の昼食になった。海王は、海でこそ海王だが、海上では、少数派の種族でしかない。ヒロ達にとっては、これが夕飯だ。アリーシャとラヴィは、リナに言われた通りパーティでは、食事をしなかった。ジャスト召喚されていたノーマもそうだ。三人は、「やっと食事にありつけた」と、海王の奥さん、サーヤの美味しい食事にぱくついた。


「おばさん、マグロのサーロインステーキはー?」

「そう言うのは夕飯でしょ。今は、お昼」

 ラヴィは、実家に帰ったようにしていた。


「サーヤさん、マグロいるんですか」

 アリーシャが代わりに答える。

「ヒロの星と一緒よ。お刺身たべたい?」

 アリーシャは、ヒロの時代の生活習慣に詳しい。

「醤油、あるのか」


「無いわ。でも、何とかする。貸一つよ」

「何の貸だよ」

「何でもない」

 アリーシャは、父親のことをヒロに相談するつもりだ。それが分かるラヴィと、ノーマは、「いいんじゃないかな」と、アリーシャを見た。


「ヒロさんは、お魚料理、いける口なのね」

「はい、だいすきです」

「ノーマに教えるわ」

「やらないことは、ないわよ。貸一つね」


「ノーマもか!」

 みんなで笑った。なのに、一人だけ、難しい顔をした男が一人。腕組みしてヒロを睨んでいた。


 海王の目論見は、ヒロを懐柔することだった。結果は、人魚が、ヒロに懐柔された。そして、様子を見に来ていた他種族もそうなった。ノーマの言うことが本当なら、シン対策の同意が早いのは良いことだ。だが、ヒロの3人が婚約者宣言、それも、3龍王のお墨付きで、次期海王の話は、流れた格好となった。

 せっかくみんなは、和んでいるのに、一人で、なんか手は無いかとブツブツ言っていた。

 嫁のサーヤが呼んでいるのに気づきもしない。

「アギトさん、アギトさん」

「お父さん。お母さんが呼んでるよ」

「おっ、すまん。なんだ?」

「ヒロさんが話したがっているじゃあ、ありませんか」

「おぉ、すまん、すまん。なにかな」


「自分も、アギトさんって呼んでいいですか」

「かまわんぞ、それで」

「実は、自分、剣士なんですが、剣術を習ったことがないんです。教えていただけませんか」

「あーーー、変ったスタイルだと思った。やっぱりあれは・・チャンバラか」


「そうです。エネミー相手の技ばかりなんです」


「それでも、十分強い。そうだな、剣術を極めて見るのもいい。戦いの最中に、自分だけ、広い空間にいるように感じたことはあるか。その逆でもいい」


「バトルフィールドが狭く感じたことはあります。相手は、自分から逃げられないんです」


「素晴らしい。制空圏が広いのだよ。普通は、一歩間合と言ってだな。一歩前に出るぐらいしか、自分の戦えるスペースがないものなんだ」


「空間が広く感じるというのは?」


「最高の一撃を打ったことが、あるか」


「わからないです」


「では、無いということだ。自分の限界を突破した一閃を出した時にそうなる」

 そうか、同じ剣士だった


 海王は、ヒロとのきっかけを見つけた。


「では、ここに来なさい。門下生と一緒に見てやろう」

「ありがとうございます」


「今日はダメよ。マイアさんに会うのよ」

「明日も駄目。エリシウム島に行くんでしょ」

 人魚転生者の町の同行は、ラヴィに決まった。


「アギトさん、すみません」


「まあ、落ち着いたら来なさい」

 ノーマの奴、朝のことを根に持ってるな


 今朝、ノーマに、パーティ会場で、ジャスト召喚してもらえと言ったのは、海王だ。人魚達は、ノーマだと映像を見て喜んでくれたが、他種族の魚人から、「あれは、本当にノーマか」と、問い合わせが殺到した。娘が、会場で、裸になるのを承知で、ヒロに、ジャスト召喚してもらえと、ノーマに命令した。(実際は、平身低頭で、お願いした)


 同じ剣士なんだ。急がんか

 海王も、ぶつぶつ考えるのをやめて、みんなと食事を共にすることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ