結晶光耐性
裁定が終わり、今後の話しになった。ガイガイオウとシャーンは、ムシキングと打ち合わせになる。
ノーマは、水竜王に海中の転生者の町をお願いしますと話している。ラヴィとアリーシャは、アリーシャにドロップした額の宝石の話で持ち切りだ。
がっくりうなだれるヒロに、龍王とゼオがやって来た。ゼオが、ヒロの肩をたたいた。
「まあ、そう落ち込むな。結婚なんて、こんなものだ」
「はあ。。。」
「婿殿、一つ聞いていいか」
頷くヒロ。
「召喚獣の最終形態になった時のラヴィの強さは、どれぐらいだ」
ゼオも気になる。
「さっきワイバーン1000竜隊と戦ったんだそうだな。ラヴィとだと、どうなった」
「ラヴィのシャイニングバーストは、強力です。強い翼竜以外は、殲滅されていたと思います」
これを聞いた、龍王と雷竜王は、満足な顔をした。
ウエンディもヒロに話がある。
「ヒロさん、ウエンディです」
「ムシキングの奥さんだ。ラヴィの母親の親友だ」
サイモンが補足する。
「さっき、結晶光の波動を感じました。ヒロさん、何かしていましたか」
「武器をかけ合わせて新しい武器を作っていました。あの、クラフト空間の光は、結晶光と言うのですか」
ウエンディが、サイモンに目くばせする。サイモンは、ヒロに、希望の光を見た。ラヴィの母親ナーシャは、結晶光の余波で、今の姿になってしまった。
「私達にも、それを見せてくれ」
「そうですね。ガイガイオウが、ライトセーバーを欲しがっていましたから。作りましょうか」
相当遠くにいたくせに、ガイガイオウがこれを聞きつけてやってきた。
「本当か」
「ゴングだけライトセーバー持っていたんじゃあ、練習にならないだろ」
なんだか難しそうな話に、ゼオは、ラヴィたちの所に行く。
「おれも頼むよ」
シャーンまでやってきた。結晶光と聞きムシキングも。
「元素材のライトセーバーはいっぱいあるんだよ。でも、ゴングと同じように属性変化のスロットを増やす必要があるんだ。1穴でいいだろ。もっと良い素材が見つかったら、二人に合うオリジナルを作るから」
「いいぞ」
「バヒューンって光刃が伸びるの、オレもできるのか」
「コツはいるけどね」
笑いながら頷く。ヒロは、素材アイテムのライトセーバーとスロット付加用の素材、ハーツソードを出す。触媒は、光結晶だ。
「クラフト融合」
融合が始まった。
ヒロの目の前に大きな融合空間が現れ、そこに素材アイテムが飲み込まれた。この空間の中で、ライトセーバーとハーツソードが混ざり合う。
ここで、ヒロは、光結晶を投げ込んだ。融合空間の中で、光の塊が膨らみ、眩しくて中が見えなくなる。
ヒロは、出来上がりのライトセーバーをイメージする。ライトセーバーの属性剣だ。これで。オーバーブレイドできるようになった。
融合空間の中の光がさめてきた。ここで、ヒロは、手を突っ込んで、新しいライトセーバーを取り出した。
これを見た、ウエンディとデビットは、サイモンを見上げた。
「この空間に手を突っ込んでも、なんともないのか」
「クラフターじゃなかったら、手を突っ込むことはできません。ほっとくと、物質そのものが消滅してしまいます。ですから、出来たところで、取り出すんです」
「君は、結晶光に耐性があると言うことだ」
ムシキングか結論を出す。
「そうなんですか? クラフターって少ないとは聞いてますけど他にも、いないことは無いですよ。あっそうか。他の人は、レベルが、80にならないと使えませんけど」
そう言いながら、二本目を作る。三人は、これに見入った。
ヒロは、ガイガイオウとシャーンに、できたライトセーバーの柄の所にあるスロットを説明をする。そのヒロを見ながら、ウエンディが、デビットとサイモンに話す。
「ナーシャの復活は、ヒロがカギよ。ラヴィにも言ったけど、二人にナーシャの謎を解いてもらうのよ」
「サイモンの判断は、正しかったな」
サイモンは泣きそうだ。しかし、実態でいるときは、それが表に出ない。
「ナーシャ!」
ウエンディが、ヒロに、ナーシャのことを説明しようとしたとき、カナン山に斥候で行っていたビーが、この、龍王の間に飛び込んできた。
「雷竜王様もいらっしゃる。良かった」
ビーは、戦闘後の汚れをぬぐいもしないで、ここに来た。
「大変です。新種のモンスターが現れました」
これを聞いた一同が、所定の位置に着く。
ゼオが、モンスターのことを聞く。
「どんな奴だ」
「ワーウルフなのですが、体に変な赤い核がついたやつです。通常のエネミーの何倍も強い」
おれは、厳しい顔をしてつぶやいた。
「シンだ」
ラヴィ、ノーマ、アリーシャが、ヒロに寄り添ってきた。
「婿殿!」
龍王が、ヒロを促す。
「おれが向かおう」
「オレ達も行く。新しい剣を試したいしな」
ガイガイオウと、シャーンがヒロに付く。
「何処で遭遇した」
ゼオにとって、カナン山は、庭だ。
「中央山の麓です。中央山の草原は、彼らの住処ではないはずなのに、襲ってきました。下界には、来ないと思いますが、数が多い」
「分かった。ヒロは、わしと来い。その方が早い。後の者は、ゲートでやってこい」
「ヒロ、おじいちゃんの方が早いわ」
「雷竜王!」
「ゼオと、呼ばんか」
「ラヴィは少し時間があるだろ。話がある」龍王が呼び止める。
「わたし、後から行くね」
「分かった。現地に着いたら呼ぶぞ」
「うん」
ラヴィが嬉しそうな顔をした。
「ノーマは帰って寝るだろ」
「そうする、もう、限界」
「アリーシャは、スーザンと一緒に、パグー全域をサーチしてくれ」
「任せて」
ノーマが、シャボンと共に。アリーシャが、華やかな緑の葉っぱと共に、自宅に帰った。
「よし、行くぞ」
ゼオは、ヒロを小脇に抱えて飛び立った。この後、ヒロは、水竜王同様、惑星規模のジェットコースターに巻き込まれることになる。
ウエンディとサイモン、デビットが、ラヴィに母親のことを聞かせる。水竜王も、黙って横で聞いていた。
「ヒロ、サービスだ。惑星パグーを堪能してくれ」
ゼオは、嬉しそうに超低空飛行する。
「うわー、聞いて無いー」
ヒロは、前途多難な惑星パグーの空を絶叫しながら雷の速さで、飛んだ。




