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ロードオブ召喚獣  作者: 星村直樹
3人と婚約
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龍族転生者の現実

 もう、寝ろと、言っているのに、ノーマが、復帰サインのコールを出してきた。ずっと、観戦していたらしい。


 戦闘が自分の世界で、それも、リアルなものだから仕方ないかと、バトル召還した。それに、ラヴィだけでなく、アリーシャにも宝石がドロップした。羨ましいだろうし、見たいんだろうなと、ノーマ言うことを聞いてやることにした。


「アリーシャいいなー」


 そらきた


「ノーマもレベルが一つ上がっているぞ」


「えー、レベルだけ」


「そう言うな、ガイガイオウのバリヤーバブルを見てただろ。あれ、ノーマもできるんじゃないか」


「そっか、シャボンが弾ければいいんだよね。ねーねー、その光玉見せて!」

 ニコニコしながら、アリーシャの所に走った。


 切り替え早っ

 今日も頑張ってたし、その内ノーマにも宝石がドロップするだろう。



 ノーマは、うらやましいのもあるのだが、宝石に見入ってしまった。アリーシャが、額の目を動かすたびに、なんだか目が、キラキラして見える。


「すごい、綺麗!」

「そうなの? ヒロ。銀の皿、出していい? 私も見たい」


 二人とも、全く落ち着きがない。


「いいけど、見終わったら、ゴングの角をきれいに切るから、治療してくれ。ノーマは、ガイガイオウたちに、オレ等のことを説明してくれ」


「うん」

「わかった」



 ヒロは、ゴングに振り返った。座り込んでいるゴングの傷跡を見る。


「この白いところ、神経じゃないか。もしかして、ものすごく痛かったか」


「そんなことないぞ。痛みは、切り離すことができるんだ」


「角の神経伝達を強制的に調節できるのか。分かった」


「何が分かった」


「さっき言っただろ。オレが治せるのは、見た目だけなんだ」


「つまり?」


「角が、武器になると言うことだ。ゴングの折れた角で、素材アイテムがドロップした。これで、剣を作る。見た目は、角なんだが、取り外せるようにする。剣術はできるか?」


「まったくだ。オレの種族は、伝統的に、肉弾戦を得意とする」


「せっかくだから、覚えろよ。シャーンも、ガイガイオウも、剣を使える。教えてもらえ」


「そうするか」


 ヒロは、ゴングが、角の神経を断ち切ることができると聞いて、すぐ、ハーツソードを思い浮かべた。この剣は、属性変化剣だ。武器自体は、中武器程度で、大したことは無いのだが、剣の柄の部分に穴が開いていて、ここに結晶石を入れると属性が変わる。ヒロが、浮遊石を仕込んでいた剣の原型だ。今回、この剣を2本使って結晶石のスロットを2穴にする。何故なら、シンに対抗できる戦士が一人増えることになるからだ。



 まずは、ゴングの生きている角の加工だ。きゃぴきゃぴしている二人を呼んで、そろそろ仕事をしてくれと頼んだ。


「アリーシャ、ノーマ、そろそろ頼む」


 アリーシャが、ニコニコしながらやってきた。


「角の基部にリジュウム鉱石を使って、時間がたつとエネルギーが満タンになるようにしたい。それに、オリハルコンで、硬度も上げないといけないから、深く削りたいんだ」


「痛そう」


「大丈夫だぞ、オレは、痛みを切り離せる」


「そうだとしても、神経を生かしたいんだ。そうすれば、リキャストタイムを音無しで知ることができるだろ」


 なんだか、でかい虫歯を治療するような感じになった。クラフトというより、加治屋や医者の領分だ。




 ヒロたちが、作業に取り掛かった時、ノーマは、蟲人間たちに囲まれていた。ノーマは、ヒロの事情を話していた。


 蟲人間は、いつのまにか、100人ぐらい集まっていた。代表して、ガイガイオウが、ノーマの話を聞いた。


「じゃあ、ヒロは、知的創生時代からきた人族なのか」


「そう、創世の時代からパグーに来た、ただ一人の人族よ。大事にしてね」


「分かったが、その、一緒に来た創生時代の人は、何人ぐらいいるんだ」


「ヒロだけよ。あっ、そうか。いっぱいよ」


「もっと、具体的に話してくれないか」


 ノーマは、自分用のライトボードを出して、惑星パグーで、プレーヤーサーチをかけた。


「えっと、エルフが、7024人。魚人が、11382人。竜族が、2058人よ」


 そう言いながら、ノーマは、竜族の表示を見てぎょっとして、顔が、真っ青になる。


「どうした?」

 シャーンが、心配する。


「今、龍族が、2057人になったわ」


 シャーンとガイガイオウが、顔を見合わせた。


「間違いないか」

「うん・・」


 ガイガイオウが、急に将軍の顔になった。


「竜族の転生者は、どこにいる」


「カナン山」


 納得する蟲たち。


「ビー、カナン山に斥候を送ってくれ。町に情報収集する者も頼む。もし、カナン山で、竜族を見かけたら、話しかけてやってくれ」


「了解だ」


 ビーが羽音を立てると、50匹ぐらい蜂族が集まってきた。


 ノーマは、急に不安になって、ガイガイオウに頼んだ。


「あの、すみません。魚人の町もお願いできませんか。ヒロが心配してたんです」


「いいぞ。タガメ族に任せよう。エルフはいいのか」


「神官のイルマ様と十賢人が向かったので、大丈夫だと思います。浮き島は、穏やかだったし」


「そうか、悪いが、もう少し話を聞かせてくれ」


「うん」

 ノーマは、深く頷いた。

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