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ロードオブ召喚獣  作者: 星村直樹
首都星ラクールに出発
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ブリーフィング

 ブリーフィングにあたり概要だけは、詰め込まれている。


 銀河に時限回廊が出現したのは、創世の時代。まだ、竜族やエルフ族や人魚族が、火星にいた時代。海母様の本業は星読み。天体観測だったので、出現した3つの時限回廊を観測している。


 銀河には、星々が密集している三つの尾を引いているようなところがある。それぞれ、オーロラテイル、レインボウテイル、クラウドテイルという名前が付いている。ここに、ひとつずつ時限回廊がある。


 オーロラテイルに、惑星パグーがある。レインボウテイルには惑星サガが、クラウドテイルには、惑星ジュームがある。そして、それぞれに、結晶光を発している星雲がある。


 この時限回廊は、銀河の近道で、インナーコアとアウターリムを結んでいる。ここだと、何年、何十年と掛かる道のりを数カ月で踏破できる。だから、通商的にとても重要な回廊である。


 この回廊を作ったのは、3人の女神と言われている。それが、ロードオブ召喚獣のマスターではないかと、ラヴィの父親、龍王が提唱している。




 首都星ラクールのシン討伐作戦は、失敗が許されない。主要メンバーが集まってブリーフィングが始まった。


 今回、この作戦に参加するのは、ヒロ、ラヴィ、アリーシャで、ノーマは、召喚獣のみの参加となる。ノーマは、召喚獣のみなのだから、ブリーフィングに参加しないて、後で、オレたちから聞けばいいのだが、それでは、仲間外れにされた感じがするとかで無理やり参加。ノーマの家と、エルフの浮島の時差は、12時間。ノーマにとって現在、夜中の9時になる。

 長丁場なので、ジャスト召喚した。ポケットちゃぷちゃぷだと、オレが落ち着かない。おしゃれな水槽を用意してもらった。



 エルフ城のブリーフィングルームは、広く、宇宙戦艦の主要メンバー全員が入れる。今回召集されたのは、ヒロ達と、ラヴィのメイドたち、その関係者である。


「よくいらっしゃいました。今回、総司令官を任されたマイルズです。私は、娘を同行させます。ラヴィ、アリーシャ、ノーマ。皆さんと同じ年です。シールケ、こちらに来て挨拶しなさい」


「シールケです。名前は、十賢人のシールケ様の名前を貰いました。よろしくお願いします」


 とっても、かわいい子が出てきて挨拶した。マイルズが、三人を絶対守るという意思の表れだ。三人が、色めき立った。ジャスト召喚されているノーマのはしゃぎようが特にすごい。オレのところに来てパンパン肩をたたいたり、ラヴィ達にひそひそ話したりと、ふわふわ浮いているので仕方ない。アリーシャたちもジャスト召喚だとこんな感じになる。


「さて、ヒロさんたちは、銀河のことをよく知らないのでしたね。そこから説明します。サファイ達も、もう一度聞くのですよ。その中で、ここはシークレットですと言いますから、他言しないでください。なぜなら、まだ、臆測の域を出ていないことも突っ込んで話すからです。皆さん、いいですね」


 全員頷くしかない。多分、オレが言った憶測のことだ。オレは、オーナーフリーのアイテムを作れる可能性があるとマイルズに話している。


 シンとの戦いのことは、16歳にならないと話さない。それを15歳のラヴィ達に話すときが来た。


「先に、主要メンバーを紹介します。サジタリウス号のストロング艦長です」


 ストロング艦長は雷竜人。いざ敵を倒すとなったら苛烈な戦い方をする。


「ストロングです。時限回廊を三週間なんて、無茶な日程に賛成してしまいましてな。この中でも何名かには、不眠不休の作業が待っておりますぞ」


「艦長そのぐらいで」

「ヒロです。多分ライトボードに、宇宙地図の詳細が出ると思います。それを船のメインコンピューターに転送できると思います」


「ヒロ君、本当ですかな」


「ライトボードに、通信のロジックがあるのは間違いないです。後で試しますか?」


「ぜひ。我々では、解析できないテクノロジーには、大いに興味がありますわい」


「その辺は、クロトとお願いします」


「十賢人のクロトです。ヒロさん達の教育係も仰せつかっています。厳しく行きますね」


 三人娘は、勉強が苦手。困った顔をして、友達同士で目を合わせている。ノーマが凍り付いている。リアクションが丸わかりだ。


「私は、十賢人のグリンです。マイルズが、ラクールの元老院と全体。私が逃げ出した戦艦を包囲することになっています」

「私が、テレパシー中継です」

 クロトがそれに付け足す。十賢人が三人も。今回の本気度がうかがえる。


 クロトが、基礎知識担当。銀河の時限回廊について話す。

 そして、グリンが、銀河同盟と元老院制について話した。

 最後に、マイルズが、本作戦のあらまし。だんだん、作戦が、現実味を帯びてくる


「銀河同盟軍と、元老院の関係は分かっていただけたかと思います。問題を起こしているのは、この同盟に入っていない星だったのですが、それは、間違いでした。元老院の中に、シンのコア的組織があったのです」


 マイルズは、ラクールの地下都市にあるマーズ星領事館を映し、襲撃作戦を話す。


「マーズ領事館に、敵のアイテム、シバレースがあります。サファイ、カエラ、マーナ任せましたよ。必ずアイテムを破壊してください」


 重要任務に、3人とも緊張の色を隠せない。


「マーズ領事館襲撃の指揮官は、ホリナーです」


「お父さんが!・・」


「ホリナーには、全体指揮をしてほしかったのですが、本人たっての願いです。犠牲者が多すぎました。大丈夫です、ホリナーには、腹心の部下がいます」


「オレたちは、元老院でいいんですか」


「元老院が一番急ぎです。時間が立てば、シンは、地下に隠れるか、宇宙戦艦で逃げます。時間がたつほど大掛かりになり、大変になるのです。ここの指揮が私です」



 最後に、艦運用の話になった。ストロング艦長が話す。


「回廊内というのは、我々原住民以外は、見つけることも通ることもできんのです。もし、ヒロ君のライトボードが詳細データーを出したら、初めての快挙となる。今は、現状の話をしますわい」


 講壇の後ろにパネルが出され、惑星パグーがあるオーロラテイルの大まかな地図が映し出された。


「ここが難所の結晶光を発している星雲です。通常この星雲を通過するときが一番高速になる。それというのも、回廊内では、ワープはできません。前時代的な航法しか使えんのです。1G加速し続け、中間地点で、1G減速し続ける航法です。そのトップのスピードの時に星雲を通過する。どれだけ危険かお分かりか。それを今回、何度か3G加速せにゃならん。もちろん星雲を通過した後、強行軍にしますぞ」


 マイルズが、ここで割って入って突っ込んだ話をした。 


「艦長よろしいですかな」

「どうぞ」


「実は、この結晶光星雲の通過時間をできるだけ伸ばすために最初は通常航行します。なぜなら、ここでクラフトすると、クラフトアイテムが、オーナーフリーになるのではないかと、ヒロさんに指摘されているからです。ここでは、シンが嫌う回復アイテムをクラフトしてもらうことになっています。みなさん、今のところは、シークレットですよ。よろしいですか」


 マイルズが、みんなを見回した。


「そういうわけで、後半の旅は、強行軍ですぞ。覚悟してくだされ」


 ストロング艦長は、雷竜人らしく話を締めくくった。



 午後からのプログラムは、ノーマがもう、限界と言って帰って寝ることになった。ヒロは、クロトとストロング艦長と、ライトボードの機能確認。サファイと、カエラと、マーナは、グリンに、マーズ領事館襲撃の詳細を聞くことになった。マイルズは、妖精王と打ち合わせがあると王の間に向かった。娘のシールケには、アリーシャとラヴィが友達になろうと話しかけた。作戦が目前に迫ったのを全員が感じた午後だった。

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