日常の終わり
初めてなので駄文だとは思いますがヨロシクお願いしますm(__)m
「貴方の御家族はおなくなりになりました」
ある日の放課後、帰ろうとしていた僕は先生に呼び出された。
通されたのは貴賓室、そこで待っていたのは黒いスーツを着た男性だった。
「…は」
僕の口から漏れた声は悲しみではなく驚き。
唐突に告げられた家族の死を僕の頭は理解しようとしなかった。
そのままその男と先生に連れられて近くにあるなかで一番大きい病院へと連れられ、僕はそこで家族だったものと対面した。
体を布でおおわれた父さん母さん妹は、台の上で横たわっていて、顔を見たかったけど見せてくれなかった。
僕は信じなかった。
きっと先生とお医者さんとあの黒服の男が僕を笑い者にしようとしてるんだって、そう思うようにしてた。
そうしているうちに時間は過ぎて、皆は焼かれて骨になった。
僕はその間親戚のおじさんに黒い服を着せられて椅子に座ってうつむいていた。
つるつる頭のおじさんがポクポクしながらよくわからないことをずっとうんだらかんだら。
僕の家族は冷たい石の下に入れられて、僕はそれを眺めてるだけだった。
親戚のおじさんおばさんは色々僕に言ってたけど、よく意味がわからなかった。
そして、おじさんに送られて僕は家に帰った。
「ただいま」
「おかえり、」
横にいたおじさんがそう言った。
変なの、おじさんは僕と一緒にここにきたんだからおじさんはお帰りって言っちゃいけないのに。
「大丈夫、姉さんと義兄さんの悟史くんは僕が守るから」
おじさんはそう言って僕の頭を撫でた。
その言葉が、もうお父さんお母さんはいないんだって告げてるみたいで、悲しくて僕はおじさんから逃げて二階へと走った。
「悟史くん…」
途中何度も転びそうになったけど、やっと僕は着いたんだ。
父さんと母さんの部屋に。
そこは暗くてカーテンの隙間から差し込む光だけが明るくて、誰もいない部屋だった。
「母さん?父さん?」
返事はない。
僕の目から涙が溢れてくる。
あれ、可笑しいな。
だってこれは先生たちが僕を馬鹿にしようとしてる嘘なんだから。
みんないなくなってなんかいないんだよ。
だから返事してよ、父さん、母さん。
目から溢れる涙は止まらない。
そして僕は声をあげて泣き始めた。
「泣くな」
突然あらぬ方から声が聞こえる。
おじさんの声じゃない。
父さん声でもない。
知らない男の人の声…。
「泣くな春山悟史、泣いてられる子供の時は終わった」
月明かりが漏れるカーテン、それがかかった窓に男が座っていた。
月の光を受けて際立って見える白い髪、ぼろ切れのようなマントをまとったその男はこちらにてを差し出して言う。
「ここが分かれ道。春山悟史、お前は俺の手をとるかどうか選ぶことができる」
僕は呆然とその手を眺めていた。
この人は誰で、何をいっているんだろう…。
「この手をとらなければお前はこのまま大切な人を失った世界で生きていくことになる。」
この男も僕を笑い者にしようとしているんだろうか。
それとも…。
「そして!もし、お前がこの手をとると言うならば!」
男は口調を強くして言う。
「お前を新しい世界へと連れていこう!」