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名もなき盾  作者: 安楽公の罠
第2章 勇者ユリウス編
8/15

貴族の青年との出会い

【前回までのあらすじ】

勇者を喪い、“灰にする者”と陰口を叩かれていたアレンたち。

その時、彼らの前に一人の青年ユリウスが現れた。


 ユリウスが最初に声をかけたのはガルドだった。

彼は剣の手入れをしているガルドに近づき、寸分の狂いもない礼をした。


 「剣の磨き方ひとつにも、勝利と敗北が宿る。そう思わないか」


 その声音には冷たさがあった。

けれど理路整然とした態度には、不思議な説得力があった。


 「君がアレンだな。……いいだろう。私の計算に従えるなら、生き残れる」


 命令のように響いたが、救いでもあった。

灰に縛られる私と、無駄死にを拒む彼。

二人の道は交わりながらも、決して同じではない。


 ――後にカインから聞いた話だ。

ユリウスは若いころ、ある戦で上官の判断ミスにより部隊を失ったという。


 それ以来、慎重すぎるほどの男になった……と。


 彼を冷徹だと呼ぶ者もいた。

だが私には、それは仲間を守るために取り憑かれた執念にしか見えなかった。


お読みいただきありがとうございました。

次回は 10/22の朝8時ごろ を目安に投稿する予定です。よろしくお願いします。

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