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名もなき盾  作者: 安楽公の罠
第2章 勇者ユリウス編
7/15

灰にする者

【前回までのあらすじ】

勇者リナを喪い、旅は終わりを告げた。

アレンは結界士として、再び王都に戻っていく。


 勇者リナを失って戻った私を、王都の人々は冷ややかな目で見た。

酒場の片隅で耳にした声。


 「まただ、勇者と組んだやつが生き残って戻ってきた」

「灰にする奴――アッシュだ」



 勇者が死んだとき、生き残った仲間は「勇者を灰にするもの」――アッシュと呼ばれる。

私は黙って椅子に座り、水を飲み干した。

言い返すことはしなかった。事実だからだ。



 リナを喪ってから、私は勇者の仲間として次に選ばれることを恐れもしたし、同時に避けられないことだとも思っていた。

王国は複数の勇者を立て、魔王に迫ろうとしている。


 結界士の出番は嫌でも必ず来る。そうわかっていた。



 「くだらない陰口だな」


 そこに現れた彼は、噂をする者たちに吐き捨てるようにいった。


 振り返ると、鋭い灰色の瞳を持つ青年が立っていた。

「無駄口を叩く暇があるなら、計算の一つでも覚えろ」


 若くして軍の指揮を執る才を示した青年。その名はユリウス。


お読みいただきありがとうございました。

次回は 10/20の朝8時ごろ を目安に投稿する予定です。よろしくお願いします。

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