魔王城潜入
【前回までのあらすじ】
アレンたちは新たな勇者レオンとともに、魔王討伐の旅を始めていた。
勇者レオンを迎えた一行は、国境砦での戦いを経て再び前線へ向かっていた。
砦の戦の後、私たちはしばらく宿屋で休養をとっていた。
傷の癒えぬ者も多く、剣を握る手にはまだ痛みが残っていた。
数日後、王より新たな指令が下った。
魔王が単独行動をとる日時と場所が、ついに掴めたという。
情報によれば、魔王は年に二度、新月の夜にのみ祭壇へ赴く。
闇に紛れれば気づかれずに近づける――好機だった。
四つの勇者部隊、総勢二十余名が選抜された。
その中に、レオンの名もあった。
私たちは誰も口にしなかったが、これが最終の戦いになると悟っていた。
その夜、二十余名は四手に分かれ、森の奥へと潜入した。
祭壇の入口には衛兵がいたが、闇と混乱に乗じて突破できた。
カインが仕掛けられた罠を解除し、私は万一に備えて結界を展開し続けた。
息を呑む音さえ、聞こえてしまいそうだった。
張り詰めた沈黙の中、進軍する。
私たちの部隊はついに祭壇の前にたどり着いた。
森を抜けた瞬間、冷たい風が頬を打つ。
祭壇は旧砦の地下聖堂をもとに築かれていた。
魔王は、そこで静かに祈りを捧げていた。
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次回は 11/10の朝8時ごろ を目安に投稿する予定です。よろしくお願いします。




