表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

集塵トイレ掃除屋さん

作者: 出雲 寛人

私はトイレ掃除の仕事を行っている。


今や一家にひたつあるのが当たり前になったが、集塵トイレの掃除だ。


集塵トイレで用を足す際、人間の負の部分も一緒に身体から出ていくのだ。


負の部分が集塵トイレに溜まりすぎると、トイレが人格を持ち始め、用を足しに来た人を食べてしまうことがある。


そのため、定期的に掃除を行い、負の部分を回収しなければならない。


今日掃除に行ったお客様のトイレもなかなかにストレスが溜まっていた。


掃除機のようなもので吸い込み、会社に持ち帰り、燃やす。


ただ、この世は負のエネルギー量、正のエネルギー量はそれぞれ不変らしい。


燃やしたからといっても、どこかでまた負のエネルギーとして存在しているんだと思う。


帰宅してテレビをつけると、速報でニュースが流れていた。


どうやら人格を持った集塵トイレ達が各地で正常な集塵トイレに訪れ、負のエネルギーを注入し、人格を持たせているようだ。


これはまずいと思い、早速自宅の集塵トイレを確認しにいく。


ドアを開けた瞬間、私は蛇に睨まれた蛙の気分になった。


私はすぐに飲み込まれた。


もう、食べられて死んだと思ったけど、飲み込まれてたどり着いた先は負のエネルギーで出来たテーマパークだった。


そこではジェットコースターや観覧車など私が好きなもので溢れていた。


なーんだ。負のエネルギーいい使い方してんじゃん。


そして私は集塵トイレの住人となった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ