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警察vs少年vsテロ組織

ガルダの古い邸宅に移動し、二人は食事を済まし休息を取っていた

少なくとも今は安全が保障されているカルレア姉妹の奪還をどうするか話し合っていた

(ツシッツ)の死体は変装魔法が剥がれて偽者が活動していたということで、付き合いの長いミェレアも疑われてる筈、魔法管理局が奴らを強制捜査してる中で私達が漁夫の利を狙います』

『あいつらより先回りするのも難儀だな』

『職員の序列で言えばミェレアが2番、下っ端の職員では返り討ちです

    総裁がいきなり出張ってこない限り間に合いますし、その心配も必要ありません』

『今のお前に諜報能力無いから、あてにならねえな』

『これでも私は序列3位の優秀な捜査官でしたから、見くびらないで貰いたいですねえ』

ツシッツの遺体が深海の魔物に捕食されていて、捜査にもなっていなかった場合

何らかの手段によって生還もしくは遺体の回収が先越されていたり、遺体が偽物と特定されなかった場合

自分が軽はずみな気持ちで禁忌の代償という言葉をライラに伝えてしまった事

レヴィンは嫌な予感しかしてなかったが、悩んでも仕方ないので話を先に進めた


『でもあいつらの拠点なんか、俺全く見当つかないんだが』

『奴らは貴方が執着しているカルレアさんを最も重要視しているでしょうし

        ミェレアに近かった私が貴方を導くと思っているでしょう

                そして遺体の件で魔法管理局もミェレアを狙います』

『うん』

『ですから先に私がミェレアに接触し貴方とカルレア姉妹を何とか引き合わせるよう交渉し

     向こうの条件を飲んで取引をする場に、魔法管理局を呼びつけて

      我々は混乱に乗じて救出と逃走を図る訳です』

『・・・正直俺にあてはないし、お前に賭けるしかない

   だから不測の事態の対応を詰めておきたい』

『悪くない提案ですねえ』

『何らかによって、ガルダとカルレア二つに一つの状況になった場合、俺はカルレアを優先する』

『当然ですねえ』

『・・・だが今のお前はロイの体を乗っ取っている。何かあったら・・・その・・・』

レヴィンは親友の体を使うのは辞めてほしいと言い淀んでいた

『なるほど、言いたい事はわかりました ですがお断りします』

『何でだ?』

『新たに簒奪するにしても私の魂が体へ馴染むまで時間がかかるので間に合いませんね

   それに彼の魂との共生で新たな魔法が創れそうな感じがします』

ガルダはレヴィンの父親を乗っ取った時の敗因である

魂から魔法を引き出された事やロイとの共生で新たな感覚を掴みかけているのは事実ではある

ただ一番の理由は、間違った道を進んでいたとしたら未来からやってきてレヴィンを助けた少女が必ず再び現れ介入すると確信していた

つまり介入が無ければロイが死のうが導師を倒す為には必要な条件であると考えており断る理由に値しなかったのだ


『・・・いや』

『別に使い捨てにするつもりはありませんよ、ライラさんが彼を待ってる事ですし』

レヴィンはガルダの言葉に重みを全く感じていなかった

『じゃあ必ず俺も助けに戻るから粘っとけよ』

『助けになるといいんですがねえ・・・』

ガルダは首をかしげながら微笑んでた


───────

170年前にトレストリア王国の領土内で突然噴火が起こり出来た魔鉱山

マグマによって噴出した魔石、そしてその魔石を体に取り込んで魔法が扱えるように変化した魔物達を

トレストリア王国の魔軍が何度も挑んでは魔物を殲滅しきれず

導師の最終手段であった封印魔法によって地域の平穏を取り戻した

この封印によって魔鉱山へ外から中に入る事も中から外に出る事も出来ないようになり

周囲の光を奪い辺り白昼においても一面を暗く染め禍々しく聳え立つ魔鉱山だが、民はその生活に慣れて平穏に暮らしている

導師ですら掃討できなかったその魔鉱山は外神山(がいしんざん)と呼ばれるようになった

そしてその外神山にある湖の底に沈んでいる門には、特殊な空間魔法が施されており

別の空間へ繋がるようになっていた


『ウィヴィルが絶対大丈夫って言ってたから、信用してたのに!!!!』

レヴィンに思い切り顔面を変形させられていた青髪の少女は

治癒の魔法で元の状態に戻しつつマスターであるウィヴィルに対して憤慨していた

『ロノマごめんね?でも無茶は許可して無い。でしょ?』

『開き直ったあ!!!追い込みの匙加減なんて教えて貰ってませんが!!』

『黙れロノマ、お前がマスターの退避命令を無視してなければ、そんな目に遭う事も俺が巻き添え喰らう事も無かったんだぞ』

無意味な責任転嫁の狼藉をマスターに行うロノマに苛立ち

顔の変形部分に追撃の拳を入れた


『う゛にゃあああゲロヴゥうう貴様あ゛あああ』

ゲロヴはマスターからの緊急指令でロノマを守る為に現場に駆け付けたが

大した時間を稼ぐことすら叶わず、マスターの負担になった結果において

失敗した責任がロノマと自身にあると自責の念に駆られていた

ただし彼がレヴィンから受けた傷を、治癒しないのは反省という事ではなく

魔物由来の魔法を受けたためであって、止血するしかなかったのである

『痛痛飛行』

ウィヴィルは空間魔法に痛みを感じられなくなる魔法を両者に施し、各々を隔離した

『ガルダの魔法に対応出来ず逃した僕が一番悪いし、争いはやめてね』

『だよね』『ンン゛ッ』

両者、空間魔法越しに再び喧嘩が始まろうとしたところにミェレアが割って入ってきた

『マスター、予定通りガルダから連絡来たから手筈通りに行うわ』

『うん、任せたよ』

許可を取ったミェレアはすぐさま転移魔法が施された門を潜り、姿を消した


『あの人間一人に任せて良かったの?ツシッツ死んじゃったんでしょ?』

『援護したくても僕達此処から出られないし、失敗しようがレヴィン君のお気に入りはここに居るし正直ね』

『そもそも任せられる人間(にんげん)がもうおらぬだろうが馬鹿ロノマ』


────

ガルダは約束を取り付けた場所の近くに10分前から到着し、周囲を警戒していた

ミェレアが既に待機してる事はわかっていたが罠が無いか確認するために時間を使っていた

すると何やら大きな魔力と極大魔法を纏いながら、向かってくる者が現れる

索敵魔法により正体が判明した瞬間ガルダは立ち向かうのをやめミェレアと共闘する為に窓を割り侵入した


『総裁ダルグスにつけられました、手を貸してください!!』

『ミェレア!!!そいつはガルダを殺した少年だ!!油断するな!!』


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