ちょっと強引で態度が悪く自分より強い男が好きな天才魔法少女
レヴィン、ロイ(ガルダ)、ライラの3人は転移魔法の光覇外風送によって
ディアス共和国の端にある人気のない山中に飛んでいた
瞬時に周囲を索敵するレヴィン
ライラはガルダによって魔法をとことん吸収され意識を失い倒れていた
『あいつも飛ばされたよな・・・どうなったんだ?』
『単なる転移魔法ではなく導師をあの世に送る為の魔法ですから』
ロイの姿でガルダは勝ち誇り、スカしていた
『殺したか・・・てか何でライラも連れてきたんだよ巻き込むのか?』
『いえ魔法を完遂する為に魔力を吸い上げる必要がありました、もう用済みなので村へ飛ばします』
ツシッツを深海へ送り飛ばすには、先の戦闘で消耗していたガルダでは不可能
故に膨大な魔力を持つライラは、魔法を完遂させる上に魔力を回復させるにはうってつけの存在だった
『覇外─』
『ちょっ!とッ!!待って酷い酷い!!!そんなのないよぉ!!話したい事沢山あるのに!!』
ライラは突然起き上がり、魔法を喰らわぬよう距離を取った
ずっと意識を失ってるふりをして、二人の会話に聞き耳を立てていたのだ
『・・・面倒だ』
ガルダはつい本音が漏れてしまい、ライラに付け入られる
『私の魔力搾り取っておいて、面倒!?!そうだよね?!?私より強くなって用済みなんだもんね!!?
あれだけ手取り足取り教えてあげてたのに、この仕打ちなんだね??!!』
『・・・何て言えば?』
ロイを乗っ取ってるガルダは、二人の関係を知らない為にレヴィンへ耳打ちし適当に返事をされる
『尊大で言い返せ』
『足手まといは要らねえんだよ』
『足手まといですってぇ!?あんな可愛がってあげたのに!!よくそんな言葉口にできたわね!!?』
胸ぐらを掴まれて激昂されるが、ガルダ(ロイ)は一切動じず見下したまま
ライラはロイの変わりように言葉を失い、二人は静止していた
ロイは無能で嫉妬深く挙句の果てには友達を売ってしまう男だったが、本来は紳士で通っていた男だ
故にガルダの振る舞いは、かけ離れていたものであり手塩にかけていたライラが怒るのも当然だった
ガルダは目を配せて、レヴィンが加勢に入る
『喚くなよ格下が』
剣の刃をライラに向けるレヴィン
魔力が枯渇してる事がわかっている為、調子に乗っていた
『君はいつもいつもそういう冗談言って馬鹿にされてたけど・・・本気ね?』
『ロイの成長も俺の無詠唱も禁忌の代償だ』
レヴィンはテキトーに喋りつつガルダもわざとらしく割って入った
『これ以上知るとお前に危険が及ぶ事になる─覇外風送』
『待ってよ、また会えるよね?』
『お前が首を突っ込まなければな』
『じゃあ村で待ってるから、無事に帰って来てよね』
ライラがロイの手を握り、返事を引き出した
『ああ』
そしてライラが背中に手を回そうとしてきた瞬間
『っちょっと!!』
ガルダは覇外風送で村へ飛ばした
『映魂───良かったですねえロイ君、想い人が村で待ってくれてますよ』
ガルダの魔法によって主であるロイの魂を引きずり出した途端に発狂していた
『どおしてえライラさんにあんな酷い事言ったんですかあああああああア゛ッ!?
感謝してもしきれない恩人になんてことおおおおお゛っ・・・・ア゛あ゛ああああッ!!!
・・・・う゛わッあ゛あああああああああああッ!!!』
『こいつ1日は引き摺るぞ』『ふむ・・私は感謝されるかと思ったのですがつまんないですねえ・・・』
ライラの抱擁をロイの為に回避したガルダだったが、ロイの狂騒っぷりに映魂を停止した
─────
『やっぱりおじいちゃんがおばあちゃんを助けたわけじゃないんだ・・・なっさけなぁーい...!!』
少女ロロイは誰にも気付かれる事無くレヴィン達の偵察を遂行し、知りたかった真実を手に入れ
落胆しながら弓に嵌められた魔石の最後の力を使用して未来に戻っていった
────
魔法管理局の感知班により海面に上がった
21魔法管理局職員ガルダの遺体は即座に回収され事件の特定に急いでいた
直前に受けた魔法や使用していた魔法の座標まで特定し
事態を重く見た総裁ダルグス単身で現場のショイサ村へ急行した
事件発生から10分も経たないスピード捜査
この迅速な対応がトレストリア王国の平和と秘密を守っている
村では夜遅くというのに広場に少女を中心とした人だかりが出来ていた
『ロイが私を救ってくれたのよ!!!あのロイが!!!しかもなんか凄くかっこよくなってたの!!!』
『嘘でしょ』『んな馬鹿な』『いやライラちゃんを救ってたの私も見てたよ』『信じらんねえ』
『”禁忌”の代償で強くなったと言ってたわ!!!』
『禁忌とは・・・聞捨てならない言葉だな』
透明化の魔法を身に纏い人だかりに紛れた、ダルグスはその場にいた者だけでなく村人の全てを単独で拘束した




