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少年は少女達に忘れ去られ、闇落ちし覚醒する


『少年を家に招待したのに・・・』『寝てたはずなのニ・・・・』

二人はさらに記憶を消され、リレアはついにレヴィンの事を記憶から完全に消し去られてしまう

深い穴の中で、氷のスコップを持ち二人は呆然としていた。

そして体の痛みで刻印されてる事に気付く。


『私の脇の甘さを指摘したレヴィンは初対面のリレアに不審者として拘束された

 リレアは彼の師匠となり稽古し、彼の仇であるガルダを3人で倒した・・・』

カルレアは足に刻まれた長文を読み上げ、その手法、必死さに胸騒ぎがする

『レヴィンっテ誰?』

『無詠唱魔法が使える男の子だよ』

『私が無詠唱魔法使える子を拘束したり師匠に?信じられナイ』

『彼は未だひよっこだったからね・・・』


リレアは自分に刻まれた言葉を目を通していった

レヴィンは私の可愛い弟子の部分が今一信じられなく解析魔法を使うが

刻印の痕跡は自分の魔法によるものと示しており目を疑った

しかし柄にもない事の為、恥かしくて口には出さなかった

『・・・記憶を消される空間魔法に閉じ込められてるからとにかく掘削して、ポケットに入ってる魔道具を使えば外に出られるかもって書いてあル』


『この空間にいると15分毎に記憶消されるんだろうね・・・』

魔法による体に刻まれた文字の痕跡が15分毎である事に気付いた


二人は急いで掘削作業に戻るが、どれだけ掘っても砂しか出てこない為に水で固めて

風魔法で搬出しては同時に酸素を送っていた

10mほど掘り進めた所で、記憶が消えても体の疲労は消えない為に限界を迎えていた


『もう・・・魔道具・・・使ってみない・・・?

『ウン・・・』

記憶が消去される15分まで残り数分、一向に掘り進めても空間の底に辿り着く気配が無く

二人は残されていた魔道具を起動させ望みをかけた

『これでいいのカナ・・・ッわ』


カルレアとリレアは魔道具(マトリョーシカ)の中に入った

『この空間に居れば記憶消されないんじゃ・・・?』

『最初からこうすれば良かったのカモ』


『そんな訳ないじゃない』

青髪の少女が空間内に現れる

『誰?』『絶対敵ダ』

『敵って・・・彼について行けば死ぬのよ?私は味方よ』


『私達が不信に思ってなかったら、こんな必死に抵抗してないでしょ』

『私の可愛い弟子を返して欲しイ』

カルレアとリレアは体に刻まれた文字を見せて反論する


『こんな空間も脱出できなかった貴方達が、彼と一緒に居たら足手纏いになるの。貴方達の代りは私達が務めるから大丈夫よ』

『・・・こんな扱いする人に託すなんて無理よ・・・』

『後ろめたイ事・・・絶対ある!』

『あーはいはい、私達が彼を死なせる訳ないじゃない』


『ねえ、お願い、絶対大切な人のはずなの!消さないでッ!!』

カルレアは自然と涙を零し、訴えた

『はーい時間切れ~』

青髪の少女は外の世界から忘却の魔法を施し

二人は少年の記憶を完全に消し去られた


『まあ、惜しかったね初動で魔道具(マトリョーシカ)使って砂漠の砂を限界まで収納して投棄を繰り返してれば、やがて空間の限界に辿り着いて外に出られたわよ』


───────


『45分経過~残り15分です~』

ガルダに遭遇する前、リレアを師匠として鍛錬していた記憶まで消されてしまう

レヴィンは刻まれた文字を見ながら

自分のせいで巻き込まれたのに助けてくれるカルレアとリレアの二人に感謝していた


『彼女たちは脱出に失敗して、貴方の事を完全に忘れたわ』

再び青髪の少女が現れた

『・・・何で・・・こんな事するんだよ・・・?』

『このやり方が一番賢くて安全で効率が良いからよ』


『・・・ならお前らは俺が用済みになったら解放して彼女たちの記憶を戻してくれるのか?』

『それは勿論だよ、ただその時には彼女たちは結婚してたり、お婆さんになってたりするかもね』

『・・・・・』


レヴィンは目的が遂行されるまで自分を傀儡にする事を企む敵の正体に怒り心頭だった

そして自分に刻まれた文字を見つめ、さらに怒りに包まれていく

『ここでやらなきゃ、俺自身が・・・殺される』

父親を乗っ取ったガルダから魂を吸収したという刻印を信じて

自分の中で眠ってるであろう父親の魂を強く意識し、赤色の右目が父親と同じ青色に染まっていく


"『ザコが広大な範囲を定めて、全ての魔法を遮断できると思うナ』"

リレアに指導された時の言葉を想起する


『俺から奪う奴の全てを・・・俺が奪ってやる・・・・』

レヴィンは怒りによって記憶を失ってるにも拘らず

ガルダから手解きを受けた簒奪魔法の素養を自分の魂から引き上げ

海底鉱山の魔物から味わった貫水を会得し、総裁ダルグスにかけられた反転魔法を

応用する

発現させたままであった魔法回路によって滞魔吸奪(たいまきゅうだつ)に新たに魔法を合成させロロイが使っていた呪いの魔法のように黒く禍々しいオーラを纏わせる

レヴィンは物凄い速さで飛翔し、天井付近の魔法が放たれる領域に侵入した


『破邪顕正せよ 森羅万象』

剣を突き立て詠唱した


父親の魂から力を借りて魔法を引き出すと剣の先から現れた魔法陣から大木が天井までに伸びていく

膨大な炎や雷撃魔法が襲い掛かるが

新たに合成され付与された滞魔必収奪(たいまひっしゅうだつ)によって

森羅万象は無効化されず、レヴィンに対しても傷を与えず魔力に変換され回復していき

天井部分の空間を歪ませ崩壊させる


『邪魔だッ!!!!!!!』

短剣の雨が降り注ぐも貫水で打ち落とし、剣を投擲し、その剣の下へ転移する事で凶刃の雨を避け

森羅万象が抉じ開けた空間魔法の外に出る


『ッドゴォオオオオン』『ぅグッ!!!』

レヴィンは空間魔法から脱出した瞬間、目の前に現れた青髪の少女の顔面を蹴り飛ばし壁に打ちつけた


這い出た場所の壁には沢山の空間魔法内を映した映像が張り巡らされ

中央には2つの球が沢山の魔道具を漂わせ、台座に置かれていたが

一方の魔道具は少し破壊されていて、蹴り飛ばされた青髪の少女は壁の側面に身動きもせず倒れていた


レヴィンが纏った滞魔必収奪(たいまひっしゅうだつ)により青髪の少女に近づくたびに、

壁に張り巡らされた映像が魔力と化して吸収され消えていき

魔法で照らされていた空間は、レヴィンを起点として暗闇に飲まれていく



『ッガッキィンッ!!!!!!!』



『攻撃してッくんじゃねえよ・・・』

レヴィンは暗闇に乗じて背後からの魔法の加護を受けた矛による

攻撃を剣で弾き返し、襲ってきた青年に対して

自分の体で死角となってる背後に貫水を用意し、距離を詰めるのと同時に発射させて矛を破壊し


『なにッ!? ぐぅわッあ゛ぁ!!!』

胴体を切り裂いた後に剣を突き刺した

そして壁に倒れている女の方に風魔法で吹っ飛ばし、男の魔力を吸い取った剣を自分の手に転移させる


レヴィンの滞魔必収奪(たいまひっしゅうだつ)により張られていた転移阻害の結界を飲み込み

少年ロイの体を借りているガルダが即座に転移してくる

『レヴィンさん、大丈夫で・・・・ッ!?』

レヴィンの纏う魔法と異様な雰囲気に過去に村を蹂躙した導士の姿と重ねてガルダは怖気づく

視界に入るだけでも精神を持っていかれそうになり目を逸らす

『ロイ?・・・いや乗っ取られてるな』

『いえ彼の了承を・・・』


突然貫水で襲われつつも躱したガルダは、周囲と状況を確認しこの場を荒らさない方が良いと判断し

再び転移しようとするも剣を投げつけられ一帯が魔法を吸収するため阻止される

『流石ですねえ・・・』

ガルダはその強さと判断能力に喜び笑みを浮かべていた

室内の隅に逃げてしまったために、即座に貫水を撃たれたら終わり


────その時だった

突如としてレヴィンに向けた空間魔法が発生する


『無駄だ!!・・・・・・・・・・・・・・ッ!?』

レヴィンは透明な箱の中に捕縛されては吸収する相殺が続くも、

滞魔必収奪の多重魔法が1つずつ分解されていき瓦解した

やがてレヴィンの魔力が底をつくまで吸収されていき完全に閉じ込められる


『やりすぎたねごめんよ』

声の主は、姿を現さず声だけ空間に響かせる

『カルレアとリレアを元に戻せッ!!!』

『今後必ず足枷となる、長く生きててほしくはないのかな?』

その主は、レヴィンの消された記憶を覗いていたため総裁ダルグスと同じような提案を再び突きつける


『俺の要求が飲めないならこの話は終わりだッ!!!!!』

『では彼女達の記憶を戻して、暫く会わないというのはどうかな?』

『条件付けるんじゃねえッ!!二度も言わせんな!!』

『ふむ・・・じゃあ返してあげるよ』

その一声でレヴィンが出てきてたであろう球とは

 もう一方の球からカルレアとリレアが飛び出した


『カルレアッ!!大丈夫か!?』

レヴィンは駆け寄り倒れ込んだカルレアの手を握った

『ここは・・・え??』

しかしカルレアは困惑しながら少年を見つめていた


『カルレアちゃん』

突如ミェレアが扉の前に現れカルレアに声をかけた


『ッああ!!!!!!お母さん!!!!!無事だったのね!!!!!良かったあ!!!!』

カルレアは少年の手を振り解き母の下へ即座に向かった

扉の前に立っているミェレアはカルレアとそのまま抱き合った

リレアも起き上がりミェレアの下に向かった


『心配かけてごめんね、この数年間本当に大変だったでしょう?』

『うんっ・・・毎日怖かったし辛かったよ・・・。ねぇ!また一緒に暮らせるよね!?』

『ええ、当たり前じゃないっ!!リレアちゃんもよく頑張ったわね』

『頑張っタすっごくすっごーく・・・頑張ったンだよ・・・』


見向きもされないレヴィンは

ただその親子の数年ぶりの再会に水を差す事も無く眺めており、完全に戦意を喪失していた

オチまで大体決まってますがしばらく漫画の投稿に集中したいので

書き溜めた後に投稿再開します


読んで下さりありがとうございました

宜しければブクマや評価をお願いします><

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