少年達は記憶を失い忘れていく
レヴィンは風魔法で飛翔し、空間を突き破る為に滞魔吸奪を纏って
天井を目指すも魔力吸収が付与された電撃魔法が襲い掛かる
『ッうおッ!!?』
全身に纏わせた滞魔吸奪が逆に吸収され電撃を浴び、一時意識を失い落下する
『あぶねッ!!!』
地面と衝突寸前に意識を取り戻し風魔法で着地した
『ッいッてぇし・・・半分以上魔力持ってかれたぞ・・・』
『おバカさんに1つ忠告があります』
砂漠から青髪の少女が生えてくる
『お願い致します』
レヴィンは疲労から剣を砂漠に突き刺し両手をついて頼み込んだ
『空間魔法を破壊される恐れがある時に私達は魔法を行使します
私達に挑むなら魔法も無力化する事を念頭に入れて下さい』
『そんなの今のでわかるだろ、バカが先に言えよふざけんなアホ』
『ッバ、バカすぎてわかんないんですね~!!大ヒントなのに!!!』
『バカにもわかる忠告しろよ、何の忠告にもなって無いだろ。バカにするなら目線合わせてくれよ』
『・・・広大な空間魔法にはどうしても外からでは魔法をかけられない箇所がある。これで伝わりましたか?』
私達か・・・敵が複数人な上に記憶も消えていくのは理不尽過ぎるし攻略させる気が無いだろう
時空間魔法に詳しいリレアが居たら、この忠告を活かせたのだろうか・・・?
『水平線の向こうまで空間作っておいて、素敵な忠告ありがとうな』
レヴィンは吸収魔法で砂漠から生えてきた魔法仕掛けの少女を吸い上げる
『そろそろ記憶消していくね~少年は特別にこの空間に入った時からの記憶だけは残してあげる』
天井からさっきの女の声が響く
『!?』
カルレアが作ってくれたカツサンドを食べてる途中で、目の前に砂漠が広がっていて呆気にとられる
しかし、この空間に入ってきた時にガルダと通信していた記憶は残っていて
青髪の少女とのやりとりも覚えているため、即座に理解した
『おい、これ後何時間で記憶全て消すんだ?』
『残り45分以内に脱出出来なかったら、数日分の記憶を消すわ』
『それってカルレア達も・・・』
『そうよ、彼女たちも。ちなみにさっきの電撃で記憶弾破壊したから留意してね』
『ッはあ!?』
レヴィンは慌ててポケットから3人分の記憶弾を取り出そうとしたが全て粉々になっていて
頭が真っ白になる
『お前ら悪魔かよ!!!こんな事する奴らの言いなりになんか死んでもなりたくねえ』
自分の体に剣を突き付けて声を張り上げる
『強制終了選ぶのは構わないけど、この空間で貴方は死ぬことはないし
彼女たちを救う機会が無くなるだけだけどいいの?』
『クソがッ!!!!』
レヴィンは焦り混乱しながらも広大な空間の果てに行くために
風魔法を纏い一心不乱に水平線の向こう側を目指し飛んでいった
────────
カルレアとリレアはレヴィンと違って記憶を消される範囲が大きいために
立て直しすら困難を極めていた
カルレアは風魔法で飛翔し、広大な空間であることを確認し
リレアは再び空間魔法を突破する方法を砂漠をキャンパス替わりに水で文字を書いていた
『水平線の向こう側まで砂漠が広がってる、ここにレヴィンや他の生物がいる感じもしないわ』
『・・・お姉ちゃン、地下を目指そう。水平線が見えるなら平らじゃなく球状の空間になってル』
カルレアは掘削するために周囲から砂が流れ落ちてこないように凍結させて
杖を氷でスコップのような形に凍結させて掘り進め、壁も凍結させていく
『"絶対零結"』
結界を張り壁が崩壊しないように補強し
リレアは風魔法で砂の搬出と空気を入れ替えていた
15分が経過し、深さ20mほど掘り進めた所で、再び記憶が消されてしまう
『『!?』』
『タコの魔物と戦ってたはずじゃ!?』『死ん・・・ダ・・・?』
海底洞窟で戦っていた、現在時間から32時間程の記憶を失ってしまう
二人は掘っていた穴から這い出て周囲を確認する
リレアは空間魔法を習得する前の状況に陥り、判断がつかなくなっていた
『レヴィン!!!ロイ!!!!!どこにいるのッ!?』
『誰かいませんカ!!!!!!?』
返ってくる声は無く、二人は掘っていた穴を解析魔法を使いながら考察する
『私の魔法で、凍結させられて固めてある・・・・』
『・・・私達記憶を消されてル』
ポケットから魔道具を取り出しカルレアに見せる
『それは・・・何?』『私もこんな魔道具知らナイ・・・けど作った主は私になってル』
兎に角これだけ深い穴を掘り進めた事に答えがあると信じて
リレアは手を捲り火を使い自分の皮膚に文字を刻んでいく
『うう゛ッっ・・・』
リレアは記憶を消される空間魔法に居る事と掘削する事を手に刻印し
『ぁあ゛ぅッ・・・!!』
カルレアも念のために無詠唱魔法とレヴィンの名前を火で刻印し
二人は穴を掘り進めた




