少年達は忘却の空間に閉じ込められる
レヴィンは風魔法で空を飛び、辺りを見回すが見渡す限り砂漠が広がっていて絶望する
『どこに行けばいいんだよ・・・』
ガルダが転移出来ないと言っていた事と空間が現実的でない異質さからして
空間魔法の中である事は認識しているが、破り方を全く知らないレヴィンは困り果てていた
地上に降りると青髪の少女が魔法によって地面から生えてくる
『早くここから出た方が良いですよ』
『出たくても出れねえんだよバカアホ間抜け』
『なら教えを乞いなさいよ、わからないんだから』
『俺の気持ちもわからないバカのお前が先に乞えよ』
『何で私が親切丁寧に案内しないといけないのよバカバカバカ』
レヴィンは魔法で作られた少女を吸収し消し去った
『くだらね敵だろうがお前』
『それやめなさいよバカ』
レヴィンは地面から生えてくる女を吸収していく
『だからやめ』
無詠唱魔法を実体感して鳥肌が立つ少女だが苛立ちが勝っていた
空から大声が聞こえてくる
『ここは!!忘却の空間!!!時間が経つにつれて記憶が失われていくの!!』
『ッはあ!?・・・ど、どうか・・・愚鈍な身である私にご教授お願いいたします』
『教えるかバーカ!!!』
『くたばれバカアホ間抜け!!!!!』
──────
カルレアとリレアが目を覚ますとレヴィンの姿が見当たらない
外は海では無く砂漠に囲まれていて青い空が広がっている
『一体どこなのここは・・・レヴィンは・・・』
『船も無イ・・・』
『早くレヴィンを探しに行きましょ!!!』
『無理よ もうこことは別の場所にいるもの』
その時一人の青髪の少女が現れる
『貴方敵ね?』
カルレアはロロイからもらった首飾りを起動させ守護魔法を展開し杖を向ける
『聞いてどうするのよ、カルレアちゃん 即座に攻撃して良かったと思うわ』
『"氷滅心葬"』
カルレアはその少女に向けて放つが、効果が無い
『まあ私はこの空間に居ないから攻撃しても無駄なんだけどね』
『何の目的でこんナ事を?』
『貴方たちが持つレヴィン君との記憶を消してるの、貴方たちを守る為にもね』
『そんなの頼んでナイ ”火炎牢”』
説明したのに、何の意味もない魔法を使う事に少女はただただ呆れる
『貴方たちのお母さんの頼みだよ?』
『!! お母さんもこうやって都合の良いように作り替えたんでしょ?!』
『それは正解でもあるけど、本人の意向だよ』
『ナラ私達の意向も尊重してよ』
少女はやべ、と反論出来ず少し慌てて困った顔をする
『大人の都合は汲めるけど、子供は無理なのよ』
カルレアとリレアは話にならないと転移魔法を試みるも
どこの地点でも移動する事が出来なかった
『”魔空造領域 時滞” 妙案浮かぶまで記憶を守るワ』
リレアは魔道具に施していた空間魔法をカルレアと一緒に包み込み
更に妨害魔法を加えて空間内にかけられた魔法の効果を遅らせる
リレアの空間魔法でもガルダは逃れられなかった
この空間の術者の杖の名前を突き止めて転移するしか出る方法が無い
カルレアは解析魔法を少女や周囲に使っても、何も得られない為に再び少女に問質した
『レヴィンは無事なんでしょうね!?』
『彼もまた別の空間で貴方たちの記憶を、この数日の記憶を失っていくの
それでハッピーエンドよ』
『それのどこがハッピーエンドなのよ!』
『彼が大切なものは絶対死なないじゃない、私の魔法すら破れない貴方達じゃ力不足なの
貴方達の代りは私達が務めるわ』
『そんなのっ・・・!』『お姉ちゃンそいつと話すだけ時間の無駄、手伝って』
リレアは脱出する方法を砂漠に水を使って描き空間魔法を破壊する構想を立てていた
閉じ込められてる空間より大きな空間魔法を使う事が出来れば、外側に転移する事で脱出できただろうが
これだけ広大でどこまで続いてるかわからない空間魔法を上回るのは現実的ではない
『左右や天井じゃなく案外地下の方が大した事ないかも』
恐らく天井を目指すより、地下を目指した方が空間の限界に一番近い
そうカルレアが提案したところ見守っていた青髪の少女はリレアが砂漠に描いた文字を風魔法で消す
『今から記憶失われていくから、精々頑張ってね ま、これも忘れちゃうんだけど』
『・・・あれカツサンド食べてたのに何でこんなとこに!?ガルダの仕業!?レヴィンは!?』
『ココ・・・多分空間魔法の中・・・脱出しないとまずい』
カルレアとリレアは記憶を失ったが、砂漠の上に浮かぶ船から
歩いた足跡などの形跡から自分たちの状況を
元にさっきまで確実に二人で何かをしていた事を察する
『なにこれ・・・私達の記憶が飛んでる?』
読んで下さりありがとうございました
どうか・・・どうか評価をお願いします><><




