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少年は捕虜を解放する

ガルダの指南の下、修行の為に必要な魔道具を3人で買いに来ていた

リレアを一人にするわけにはいかず、ガルダが封印された魔道具も連れて


メモリーブレッドを買いにユグドラシル商店に来ていた


『レヴィンさ~記憶消すってダルグスに提案された時乗ろうとしてたよね』

『・・・』

『何ソレ、私だけ記憶残るじゃん』

リレアはジト目で睨みつける


───考えてみれば恐ろしい。

あの場でダルグスに頼んでいたら

記憶を消されたカルレアから何が起きたのか事態を把握できず

リレアは一人だけ記憶を持った状態で取り残されるのは恐怖でしか無いだろう


『だからレヴィンのせいで記憶消されても取り返しがつくように

    3人分の記憶弾(メモリーブレッド)も買わなきゃって』


────1発目の起動で対象者の記憶を全て記録し、再度対象者に向けて起動させる事で

     記録された記憶を対象者の脳に植え付ける魔道具

       どちらも1回きりでやり直しが利かず一人分な癖に値段が高い

    1つだけでも父上の給料3カ月飛ぶのに、カルレアは躊躇わず3人分と

       人格を複製する魔道具(ドッペルゲンガー)を購入し船に帰還した


『撃ち込む時意識してね、脳に魔法回路を作るための特訓の1つなんだから』

3人は魔道具を自分に向けて起動すると、薬莢が剥がれ頭の中を魔法が突き抜け

 剥き出しになった弾頭に魔法が収束していく

『記録を撃ち込んだ後の記憶弾(メモリーブレッド)は私が預かるわ』


『『え?』』『え?』

レヴィンとリレア二人ともカルレアの提案に驚き、カルレアも二人の驚きように戸惑った

『俺の記憶見られたら恥ずかしい』『お姉ちゃんが記憶無くした場合わからなくナル』

前者の声は無視され、後者の声を聞き入れた


『確かにみんなわかる場所じゃないとまずいわね・・・』

カルレアはレヴィンを睨みつける

『ほら~絶対今カルレアも俺と同じこと思ってる~』

レヴィンは調子づき両手でカルレアの方を指差しおちょくる

図星ではあったが、カルレアはレヴィンの記憶には興味がないので心外だった


『私が心配なのはレヴィンが私の記憶覗く事であって、貴方の心配は不要だわ』

『私モ興味なイ』

興味ないとはっきり言われるのは、それはそれで悲しい

『二人が管理すればいい、そもそも仲間を疑う俺が間違ってた』

あっさり身を引きつつ、皮肉を言いいながら

自分の記憶が記録された弾頭(メモリーブレッド)をカルレアに手渡した

『わかればよろしい~』『うんウン』


レヴィンは皮肉が全く通じてない事に自分が信頼されてない事にようやく気付く

積み重ねを感じていたが、ダルグスの一件による崩壊は計り知れない

まあまだ出会って一週間も経ってないから信頼される方がおかしい話でもある


レヴィンとカルレアはガルダの下へ修行に戻った

小さな箱型の魔道具(ドッペルゲンガー)を起動させると高さ2mはある鏡が現れ

映った者の姿と人格を鏡の中で再現し、喋り出した


『今日も可愛い、ツインテールも似合ってるわ』

『凄い私が私を褒めてくれてる』

魔道具(ドッペルゲンガー)は心の底にある言葉しか喋らないので面白いですよねえ』

カルレアは図星な為少し恥ずかしがり、その様子を見てレヴィンは企んだ


『お前が映って見ろよガルダ』

『構いませんが面白い事にはなりませんよ?』

カルレアを外しガルダに使わせてみる


『お前解放されたら俺達を裏切るつもりだろ?』

『いいえ、私が求める結果を彼らも目指している

     私が支援に回った方が実現性は確実に高いので

        彼らが諦めない限り裏切る気はありませんねえ』

鏡に映し出されたガルダは淡々と答えた

『つまんね、裏切るって言ったら斬り捨てたんだがな』

『目的が果たされたら喜んでこの首を差し上げますので、協力しましょうねえ?』

ガルダの並々ならぬ導士への憎しみにレヴィンはある程度察してしまう

被害者であろうと俺にとっては加害者であることは変わりない

ただ仇として気持ちが萎える可能性がある為にガルダの過去を知るのを辞めた


すかさずカルレアが質問した

『お母さんとはどうやって出会ったの?』

『魔法管理局職員として4年前に雇って貰った時の上司ですねえ彼女は未だ調査官でした

  彼女の部下としてこき使われ、昇進していく中で認められたのか

         導士を倒すのに協力を求められ今に至りますねえ』

『お母さん、いなくなってすぐに職員として採用されてたんだ・・・』


ガルダは自分に質問する

『質問されることにどう思われます?』

『カルレアさんの習得が遅くなるので早く終わらせてほしいですねえ』

『・・・私の修行に貴方必要?』

『『対魅了魔法は専門外なので要りませんね、気になる男の子とでも一緒に練習した方が捗るんじゃないんですかねえ』』

ガルダと鏡の中のガルダは同時に喋った


『ほんとムカつくぅ~』

──カルレアはひたすらレヴィンの前で恥かかされてる事でガルダに怒りが我慢できなくなり

  レヴィンはこんな分かりやすい挑発で転がせるガルダを少し羨ましく思いつつ

       カルレアが怒ってる姿を愛でていた


カルレアはガルダの言葉通りレヴィンと一緒にリレアの元へ転移しようとしたが

レヴィンが振り解きガルダに質問した


『転移阻害の魔法習得できれば、一先ず解放できるんだがどうだ?』

『もう解放するの?嘘でしょ?』

『こいつを封印しながら安心して寝られねえし、魔法管理局に戻さないのもまずいだろう』

『『レヴィンさんは感情に左右されにくいので話が早くて助かりますねえ

            同僚に言い訳が難しくなるのでねえ』』

二人のガルダがカルレアを見つめ当てつけのように言った

『御託は良いから教えろよ』

『『私が船に転移阻害の結界を複数かけて置きます 効果が切れるまでに仕組みを理解して模倣すればいいでしょう 習得できなければ再度かけに来ます』』


────その後リレアとも相談し、追手が増える事を懸念し

カルレアは不満を漏らしていたが2対1で開放する事になった


『"不可侵とせよ 反転移殺"』

ガルダが転移阻害の魔法を何カ所にもかけて内からも外からも転移出来ないよう船に施される

『事の次第は通信魔法でお伝えします、ただし気を抜かぬように

           敵だけじゃなく味方からも信用されてませんのでねえ』

『俺は世界で一番嫌いだけど、信用してるぞ』


『おやおや、お人よしですねえ』

『まともな奴らは見つかり次第殺されるようだからな、妥協するしかない』

『それは仰る通りですねえ・・・』

ガルダはずっと沈黙しながら姉妹が向けて来る冷たい視線に逆張りして駄弁りたくなっていたが

少年との仲を険悪にさせたくない為に気持ちを抑えて

範囲外まで風魔法で飛んでいき、転移魔法で姿を消した


『よく仇とあんな会話できるネ?』

魔道具(ドッペルゲンガー)で導士狙う限り裏切らないって言ってたし

      それに二人の両親を取り戻すのに役に立つだろうからな』

『我慢しなくていいから』『殺したくなったら言ッテ』

思ったより殺意溢れる返答に話を逸らす


『裏切られたとしても、もうガルダ大して強く見えないしな』

レヴィンは無詠唱の簒奪魔法でカルレアとリレアの杖を奪ってみせドヤ顔する

『越えちゃったかな?』

『ナマイキ』『いけ好かない』

その後空間魔法内で格付けし少年はボコボコにされた

理簒奪は相手に触れるのが条件のため杖に使う場合、接近する必要があり

結界魔法の対処が遅く、その隙に制圧されるレヴィンは一番下である事をわからされた



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