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少年達は、捕虜から魔法の起源と真相を聞かされる

魔法管理局、総裁の次に偉い次官であるミェリアはカルレア達の母親だった

魔道具によってガルダを封印してもなお、喜べない雰囲気が漂っていた

『船上で魔道具試そうとしたら突然お母さんに襲われタ』

どうやらリレアの杖に二人がいきなり転移してきたらしい

『一人にして悪かったな・・・』

『お母さん・・・家族の命よりも大切な使命ってなんなんだろう』

重い空気が漂う中、本来だったら船室に入った瞬間

リレアに喚き散らすつもりであった話をカルレアが思い出す


『レヴィンったら酷いんだよ?』

カルレアは転移先で総裁ダルグスに遭った時、レヴィンの粗末な対応をリレアに話し

見る見るうちにリレアの表情が歪んでいった


『バカアホカス最低のクズ男ゴミの生まれ変わリ』

初めてリレアと出会った時と同じような目を向けられ、しかも殺意を感じた

『言い返す言葉もございません』


『お姉ちゃん許したノ?』

怒りの熱が冷めないリレアはカルレアに尋ねた

『そりゃあ・・・あんな事言われたらねえ?』

わざとらしく手で顔を少し隠しながらレヴィンに顔を向けるカルレア

『はあ?・・ああ・・・そうだな』

いつもの冗談かと思ったが、自分が言った事を思い出し何のことを匂わせてるのか理解した

リレアもいつもの姉の悪戯かと思ったがレヴィンの顔を赤らめる様子を見て焦る

『!?何言ったノ?何があったの?』


『そんな事より今はこれだろ』『はぐらかすナ』

カウンターの上に置かれたガルダが封印されている魔道具(マトリョーシカ)に注目が集まる

『師匠凄すぎる、こんな魔法が使えるようになるなんて』

『強敵にも通用するなんてもう怖いものなしよ』

『守護魔法が一切なかったからネ』

ミェリアが死から生還して無駄に思われたカルレアの氷滅心葬は

ちゃんと役割を果たしていた

『こんなの放置して寝るなんて無理なんだが、どうする?』

『海に沈めれば絶対死ヌ』

『お母さんの事聞きたい・・・場所を変えて聞き出しちゃだめかな?』

『もう1つの魔道具(マトリョーシカ)にレヴィンとお姉ちゃんが入ってその中で開放しよウ

         私は出られないよう空間魔法を外側から維持すル』

『それ俺らどうやって帰ればいいんだよ』

『私の杖で作られた魔道具だから、転移魔法使えばそのまま出られるワ』

『だから船上にリレアの杖が携帯されずに残されてたのか』

脱出用の杖をリレアが携帯しているため、ミェリア達に襲われた時は完全な丸腰では無かったようだ

3人は吸収魔法をガルダが入った魔道具(マトリョーシカ)にかけ続け、3人の魔力は全快していた

魔力供給で持っておきたいぐらいだが物騒だから提案もせず話を進めた


『もう限界まで魔力吸い取ったから、お姉ちゃん達用意出来たらこの魔道具(マトリョーシカ)に入っテ』

二人は魔道具(マトリョーシカ)に入れる条件の守護魔法を外しガルダが封印されている魔道具(マトリョーシカ)を持ち、吸い込まれていった


真っ白で広々とした殺風景な空間に二人は放り込まれる

『広すぎる』『船よりは良いかも~』

二人は守護魔法を展開し解放に備えた

『邪悪な使いよ 静寂へと収束せよ 絶対零結』

ガルダにのみ発動する結界魔法が張られ

レヴィンによる魔法の発現が遅れる妨害魔法の時滞が展開される

『行くぞ』

レヴィンは剣の主導権をガルダに簒奪されたため、転移の魔石を胸ポケットに入れて臨戦態勢に入り

ガルダが封印されている魔道具(マトリョーシカ)を解き放った


ガルダが吐き出された瞬間レヴィンは杖を持った左手ごと滞魔吸奪を纏わせた剣で切断し

カルレアの結界の範囲に蹴り飛ばし、左手と杖を凍結させる


『ッ!!・・・惨い事・・・・しますねえぇ・・・・』

ガルダは抵抗する意思を見せず、ただレヴィンに握られていた剣を注視していた

『お前からしたら大したことじゃないだろ』

出血で死んでは困ると無詠唱で傷口の止血を済ました


『聞きたい事があるの、何で私のお母さんはああなったのか』

『私が2年前に初めて会った時からあの感じなので、何があったのかはわかりませんねえ・・・』

『じゃあ何のためにつるんでたんだ?』

『・・・その質問を答える前に此方も問いたい、その剣をどうやって手に入れたんです?』

『わかったら、そいつも殺しに行くのか?』

『ははは・・・殺せるものなら殺したいですよ、導士レガイアの愛刀なのですから』

『?』

ガルダは剣が貰いものであり、無詠唱魔法の行き着く先ではない事を

レヴィンの様子を見て確信していく

『トレストリアで、いやこの世界で一番偉い人ね』

『私はその剣の拾得の内容次第で、貴方たちへの対応を改めざるを得ない』

『俺たちは一貫してるぞ』

レヴィンは剣を顔に向けて威圧する


『貴方達が生き延びる上で、私は必要不可欠な役割になれる』

『お前が裏切らない保障など無い』

『私達の延長線上に共通の敵が居るのですよ、貴方たちが倒してくれるなら支援する他ありませんね』

『私達は両親取り戻したら、平穏な生活に戻るだけよ』

『貴方の母親はその方を憎み、家族を捨ててまで私と行動しておられますし

      レヴィン少年も平穏な生活を手に入れるならその方を倒すしかありませんよ』


『一体そいつは何したんだよ』

『この世の支配者を殺し、力を我が物として、発展させ今の魔法に作り上げた導士レガイア様ですよ』

『じゃあグリフォンの伝説が消されてるのは・・・?』

『ええ、当時強大な力で環境を整え崇められていた支配者のグリフォンを殺して、喰らい力を奪った反逆者の意向ですね』


『俺はそんな奴より俺の親を殺した奴の方が許せないが?』

『ご最もですね、しかし導士レガイアは酷く恐れているのですよ

     自分が作ったわけでもない無詠唱魔法を使う者が時折現れるという事態に』

『人間の進化・・・では?』

『無詠唱魔法は人間の体の中で発生したものではなく

何らかに付与される事で扱えるようになるのです

無詠唱魔法が使える人間をそっくりそのままコピーしたとしても使えるわけでは無いのです』


『グリフォンの怨念が俺に力を与えたって事か?』

『正体不明なので断言できませんが、そういう見方をするのが一番自然ではありますよねえ』

『それを知っててレヴィンに乗っ取ろうとするなんて、貴方も手先じゃない』

『私達には時間がないのですよ、突如発生した魔鉱山や海底鉱山で生まれた

       魔物は倒してもキリが無く年々強さが増している

     あれが育ち切れば導士レガイアだけでなく人類は魔物によって滅ぼされるでしょうね』


『おかしいだろ!魔法使うには魔石が必要だろ、魔鉱山なんて昔からあったんじゃないのか』

『元々魔石はグリフォンの血が固まった物です、それが各地に発生するこの環境、不気味でしょう?』

レヴィンとカルレアは血の気が引いた、それが事実なら

レガイアはグリフォンから奪った力を分け与えると同時に無知な人類を反逆に加担させている

禁忌として、殆どの人が知る由もなく・・・・

そして魔物は魔石を持たず無詠唱を使うレヴィンを襲わず、持っている者に強く襲い掛かっていた

レガイアが恐れるのも当然の事だろう



『レヴィン少年が導士レガイアをすぐにでも倒す力を持っていたなら

          ミェリアも命令せず私も貴方の家族を含めて支援していた事でしょう』

知らなかった事実とそれに付随した言い訳によって、ガルダの証言に反論したくとも齟齬が見つけられず

一先ず鵜呑みにするしかない、カルレアも先の戦闘で母親の口から命令した事を聞かされていた為に

レヴィンに対して罪悪感に苛まれる


『丁度いい建前に使ってるだけで、ただの命乞いだろ』

レヴィンは首元に剣を突き付ける

『私もその剣を見て確信に至るまでは、乗っ取るつもりでしたので言い訳しようがありませんねえ

         ぜひ・・・最期に教えていただきたいですねえ』

無言でカルレアに目を合わせ、カルレアは頷き

レヴィンは口を開いた


『ロロイって俺と同じくらいの歳の女の子だよ

      魔石が大量に埋め込まれた禍々しい弓を使ってた

    最後に別れるまでは俺の友達のロイそっくりに変装してたんだが

        そいつと2日前に海底鉱山に入った時に貰ったんだ』

彼らが海底鉱山に潜った記録は確認されている

しかし魔法を確認したのは3人だけだった

この時レヴィンも杖の詠唱魔法を使っていた為

ロロイという少女には魔法管理局の感知能力さえ搔い潜られている

それに変装・・・記憶の類まで、模倣し海底鉱山に彼らを連れていくとなると・・・


『全くもって存じ上げませんね、その彼女に不審な点は?』

『俺は全く知らない奴だったのに、最後まで馴れ馴れしかったな』

『危ない橋も渡らされたけど、全部上手くいったわ船買えたのもあの子のおかげだったし』

ガルダは現世にロロイが存在しない事を確信する

そして今後どう影響し左右するのか

身の振り方が完全にわからなくなった為に、確信した内容は口にせず流れに身を委ねる事に決めた


なるほど・・・やはり・・・私は無意味だったんでしょうかねえ

ガルダは人生を歪められ、力を付ける為に大勢の他人を歪めてきた人生に後悔もあり

導士レガイアが倒されるであろう事に嬉しくもあり少し笑顔になりかける


『なるほど、では私が聞きたい事は聞けて満足したので

      お好きにどうぞ、最期は優しく殺していただきたいですねえ?』

『待てよ、お前の感想はそれだけかよ』

『いえ答えが見つかりませんでした、ロロイと言う少女は魔鉱山が

            産んだ化物だったかもしれませんねえ?』

恐らく自分が彼らを支援しなくとも、本当の危機に瀕すればロロイが彼らを救うだろうと

ガルダは結論付け、人生の幕を閉じる覚悟を決めた




読んで下さりありがとうございました

どうか・・・どうか評価をお願いします><><

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