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少年は買ったばかりの船の中で再びガルダと戦う

『大切な妹さんに大切な船、壊されたくないのでは~?』

『相変わらず糞ムカつかせる野郎だな』

白髪のオールバックに魔法管理局の戦闘服初めて見たが、外道さにガルダと確信する


『お母さんどうして!!??』

『私は魔法管理局次官の職務を全うしてるだけ、抵抗するなら貴方も殺すわ』

カルレアは杖を取り出し、ロロイに貰っていた守護魔法がかかる首飾りの魔道具を起動させる

『ガルダに操られてるだけだろ!!』

『最も恐ろしいのは、ミェリア様は記憶の欠落が無く自分の意思で喋られてる事でしょうねえ』


『嘘だ!!黙れガルダ』『威勢が良くていいですねえ、”逃さず 突き抜けよ”』

船室の窓ガラスがガルダの風魔法で全て割られて

範囲外への転移魔法を阻害する結界が船を中心として張られる

その隙にレヴィンは舵を無詠唱の風魔法で操り

徐々にスピードを加速させ進行方向を危険海域に向けていく


カルレアは想定外の事実を突きつけられ、動揺を隠せず思考がまとまらなかった

レヴィンは必死に考えを巡らすが、人質も取られている状況だと

船を沈没させる捨て身の作戦しか思いつかなかった


『女を 感知せよ 解明瞭』

天真爛漫な母と違い、目の前の母親は冷酷で言葉遣いも違和感しかなかった

そんな母ミェリアにカルレアは本当に魔法がかけられてないか確認するが

守護魔法しかかけられていなくて息を飲む


『頭に血を登らせてるようで、抜け目ないわね。"止めなさい"』

ミェリアも風魔法を使い船のエンジンを止める

レヴィンは妨害魔法の時滞と吸収魔法を使いレリアにかけられた

拘束魔法の一部を解く

『やはり厄介ですねえ、その力是非とも欲しい』

『次変な事したらリレアを殺すわ

      その方が貴方たちもやりやすくなるでしょ』

『『ッ!?』』

『血を流すのは避けたい、どうすればいい』

交渉するしかない為レヴィンはすぐさま口を開いた

先程カルレアと交わした約束もそうそうに破る事になりそうだが

この事態を切り抜く為には彼女も受け入れるだろう


『貴方にしか興味は無いの、大人しく簒奪されてほしい』

『お母さん!!ガルダはレヴィンの父親を乗っ取った後に母親を殺し私達を襲ったのよ!!』

『命令したのは私だ』

『『!?』』『嘘でしょ・・・』

『家族を斬り捨てでも優先すべき物がある、お前の問答は不要だカルレア』


その一言によってカルレアは吹っ切れた、レヴィンは息を合わせるようにリレア目がけて剣を投げた

『氷滅心葬ッ!!!』

ほぼ全ての魔力を使い切り詠唱を短縮させ守護魔法を貫き、内側から母親を氷尽くし絶命させる

レヴィンはガルダに剣を弾かれまいと僅かに転移させ軌道をずらし

無詠唱で召喚魔法を使い自分を剣の元に召喚させて剣を握り

時滞と魔奪吸を組み合わせた滞魔吸奪でガルダの杖を持った手を狙う

『”危避”"絶対盾壁"』


滞魔吸奪によって回避の風魔法と防壁魔法の一部喰らい

微かに転移させて本命である首の喉頭(こうとう)を切り裂いた

ミェリアはカルレアの魔法を喰らった後、身動きせず立ち尽くし

レヴィンはリレアの保護を優先し魔石による転移で、カルレアの元に退避する


首から血を流し続けるガルダは不敵に笑う

喉頭を切ったために息をするヒューヒューという音しか聞こえてこない


『"彼女を 癒し 眠りから目覚めさせよ"』

カルレアは魔力を振り絞りリレアに治癒魔法をかけて必死に揺すり起こす


カルレアに一撃で葬られたと思われたミェリアが突然動き出す

『貴方が負けたのも納得がいったわ ”戦傷癒転”』

ミェリアの杖からガルダに向けられて放たれた魔法はガルダの傷を元通りに修復させる


『『!?』』

『私死ぬことがあっても元の状態まで回復するのよ』

カルレアは解明瞭でミェリアにそんな魔法はかけられていなかった為に困惑する

『ッ厄介だなあ・・・』

レヴィンが先にガルダでは無くミェリアに止めをさせば戦況は変わっていたかもしれない

後悔しつつも次の手を考える暇も与えられなくなる

『”理簒奪”』

『なんだと!?』

レヴィンはガルダの魔法によって剣と剣の主導権を奪われ、召喚魔法を使っても

手元に行く事も戻る事も無かった

『この剣にこの転移の魔石・・・一体どうやって手に入れたんです!?何でここに!?』

ガルダは混乱していたがガルダですら剣を握っても見た目に変化はない

『返せッ!!』

外に飛び散っていたガラスに滞魔吸奪を纏わせガルダの目に向けて割れた窓ガラスから風魔法で飛ばす

『召盾 傷ついてもミェリア様がいる限り無意味です』


カルレアは魔力が尽き、リレアはようやく目を覚ます

『”来い 魔道具(マトリョーシカ)よ”』

カルレアの杖を貸してもらったリレアは風魔法で船上に残されていた

魔道具を割れた窓から引き寄せる


『”魅幻操”』

ミェリアの洗脳魔法によって操られたリレアがカルレアを人質にし

魔道具をミェリアによって回収される


『ガルダ、少年の体を奪いなさい』


『ミェリア!俺が体を明け渡せばカルレア達の命を保障できるか?』

レヴィンは自分の杖を取り出し首元に付ける

『絶対ダメッ辞めてッ!!』

『興味ないわね、貴方以外の事はガルダに命令する気もないわ』

『体奪った後に危害加えるなよ』

『愚問ね』『換骨奪体』


簒奪魔法がレヴィンの体に向かってきた瞬間

『パシィンッ!!!』

転移の際、ダルグスがレヴィンにかけていた簒奪魔法にだけ発動する反転魔法が起動し

反転された簒奪魔法はガルダの魂を船外まで吹き飛ばした

その場にいた全員が何が起きたかわからなかったか


最初に動いたのはレヴィンだった

ミェリアにさっきと同じように窓ガラスの破片に滞魔吸奪を纏わせ

洗脳魔法に操られたリレアを傷つけ

簒奪魔法によって気を失ったままのガルダの元へ剣を取り返す


傷付けられた瞬間に洗脳が解けたリレアは即座に反応した

『起動せよ』

ミェリアは持っていた魔道具(マトリョーシカ)に吸い込まれ箱の中に閉じ込められる


レヴィンは気を失っているガルダの心臓を刺そうとした瞬間姿が消え

目の前にミェリアが現れ、洗脳魔法が帯びている目を直視してしまうが

次の瞬間二人を滞魔吸奪を帯びたガラスの雨が襲う


洗脳魔法が解け千載一遇の瞬間をレヴィンは躊躇った

『二人を傷つけるなら容赦しねえッ!!!』

相手がガルダなら速攻で刺し殺していただろう

その宣言がミェリアの逃走を許した

『瞬身 疾風跳躍』

ミェリアは風魔法により空を飛び窓から船外を出て飛んで消えていった

『レヴィン 吸収魔法をかけテ!!』

リレアの気迫に急いで駆け寄り魔道具(マトリョーシカ)に魔奪吸をかけ続ける



船外に吹き飛ばされていたガルダの魂はミェリアが逃走した直後船内に戻ってきていた

自分の体がリレアの持つ魔道具に閉じ込められていて困惑するもやむを得ず中に入った


『この魔道具を深海に捨てられたら脱出できたとしてもお終いですね・・・』

即座に出ないといけないが吸収魔法がかけられていて猶予も無い

『全てを貫け 魔吸 覇導滅砲』

魔力を吸収しつつ空間を破壊する一直線上の攻撃を放つも壊した空間の先にも空間魔法が展開されており

4層を破壊するのが限界だった

『放つ魔法すら吸収され続けるこの空間を自力で出るのは不可能ですね・・・

      ミェリアに見捨てられたようですし諦め時ですか無念ですねえ』


対簒奪魔法のカウンター魔法、少年少女達が発現したとは思えない

反転魔法を得意とするダルグスが姉妹を哀れに思い支援していたのでしょう

あの盤面に私達の勝ち目はなかったのかもしれません


本来は後始末で使われていた一方的な交代魔法を身代わりとして使われ幽閉される事になった

ガルダは思い耽っていた

『あの少年の剣・・・導士が持っている代物と全く同じだった・・・

       もしかしたら・・・・これで良かったのかもしれませんねぇ

              こんな事なら生れてこなければよかったですよ』

ガルダはレヴィンと敵対した事を後悔しつつも

残虐非道な道を歩んででも自分が果たすべきだった役目を

彼が果たすと信じ考えるのをやめ、最期を待った

読んで下さりありがとうございました

どうか・・・どうか評価をお願いします><><

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