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少年は優雅な生活に、敵は着実に

出航したその日の夜


レヴィンは魔法管理局が探知、転移出来ない海上で

安心して船の上で師匠リレアの下鍛錬を積み


魔力が底をついたら教本を片手に夕飯の支度を進めていた

分量を的確に守り、忠実に再現していき何度も味を確かめ

複数の前菜を作り上げスープを煮込んでいた。

『魔法の鍛錬より頑張ってなイ?』

海洋恐怖症ではないリレアは部屋に籠る事なく、レヴィンの魔力鍛錬から料理までずっと手伝っている

『ふふん、俺は何事にも手抜かないよ』

『でも年下の私より魔法できないじゃン』

『でも俺が師匠を弟子にする日も近いよ?』

レヴィンは指名手配されたこの3日間で魔法の技術や幅が飛躍した事もあり

才能が無いわけでは無く努力の方向性が間違っていた事を確信していた

『師匠舐メすぎ 魔道具なら絶対負けナイ』

『じゃあ料理終わったら魔道具教えて師匠?』

『絶対イヤ』

リレアはポテトサラダ用のジャガイモを潰すのを辞めて

魔道具と魔導書を取り出しカウンターに座った

『師匠は今何してるんだ?』

『弟子に舐められない為に空間魔法を発現さセル勉強』

『俺にも教えてね』

『これは教えナイ絶対』

『・・・意地悪な師匠は食べちゃダメですよ』

レヴィンは余った卵白で使ったクッキーをカウンターに置いた

『ああ!!』

リレアは即座に手を付け、レヴィンは大袈裟に叫んだ

『ここには意地悪な弟子しかいナイよ』

リレアは黙々と勉強しつつそのまま皿に乗っていた全てを平らげた


───────

レヴィンは前菜の盛り合わせと南瓜の冷製スープを出して

主菜のカルボナーラを作り終え感想を聞いていた

『おいしかっタけどパスタもうちょっと味薄くて良かったカモ』

『おいしかったー!!私は丁度良かったけど、南瓜苦手なんだよね~』

レヴィンは次に活かすために紙に書き残し

評価が上々で気分が良くカウンターから皿を引き上げ後片付けをしていた

『そのぐらいはやらせて?』

カルレアは手伝いに来た

キッチンの周りにはガラスがあり外が見えるため気にした

『海見えるけど大丈夫なのか?』

『一人にされなければ平気だよ』

弄るのも無粋な為レヴィンは皿を洗うカルレアのそばで今後の事について話し出した

『地図によるとディアス共和国の海から400km超えると深海に沈んだままの海底鉱山が結構あるらしくて

        その付近の海域では魔物に襲われるらしい』

『貿易船なんてもの当の昔に無くなったから未知なのよね・・・やっぱ怖いわ』

地雷踏んじゃった

『いや!就寝中も危険海域には勿論侵入しないよう航行するつもりだから安心してくれ』

『・・・なんか...なあ~まだまだ弱いはずなのに~レヴィンの言葉は安心出来るようになってきたなあ』

『俺の凄さがわかるようになってきただけだろう』

『そう!そういう口だけで実体がない所が良かったのにどんどんいけ好かない少年になってる』

『ち、力になりたい一心だし悪い事してない・・・でしょ?』

『まあ・・・うん』

焦りながら聞き返すレヴィンにカルレアは微笑み呟いた

『私ねガルダと戦ってからずっと考えてたんだ、私のお父さんやお母さんが乗っ取られてたり

       操られてたらレヴィンのように戦えるかって』

『どうだった?』

『無理だった。レヴィンみたいに声が聞こえても絶対とどめを刺せないって』

『俺がついてるしリレアもいる。弱いままじゃない助けられるさ』

『めちゃくちゃ頼もしい事言うけど、信頼していいのかこいつ~?えいえい』

笑いながらレヴィンのおでこを指でつんつんする

『明日の俺はもっと強いし、その次ももっと強いさ』

ロロイから貰った剣を取り出し、格好つける

『確かその剣、使用者の技量によって形態が変化するって言われてたんだよね・・・?』

『『・・・・・』』

『わかりづらいけど、この纏わりついてる蔓僅かに伸びてるよ』

『もっと見栄張ってよ~~!!』

急に情けなくなり下を向くレヴィンにカルレアは思わず優しく体当たりした


──────

『お忙しいところ時間を作って頂きありがとうございます、ダルグス様』

レヴィン一向に敗北を期し、2日かけて元の体にようやく戻ってこられた副局長ガルダは

その日の夜に魔法管理局の最高責任者である総裁ダルグスと二人だけの会食に誘っていた


『君の誘いを断るとろくなことにならないからな』

『向こう見ずで愚鈍の為失敗続きでして・・・まさか少年に敗れることになるとは』

『もう捕縛し、体を奪っているのでは?』

ダグラスの指輪に付けられた魔石が光り嘘を感知する魔法が発動する

『いえ、少年を匿っていた少女達がダルグス様によって対象を外された少女達だったんですよ

         彼女達を盾に使えば負ける事は無かったんですがねえ』


ガルダの吐いた言葉は嘘ではないが、ひた隠しにしている目的とはかけ離れている。

『自分の為に逃がしたのでは?』

『いいえ、導士様を怒らせるような事しませんよ

       また無関係の民も巻き添えで滅ぼされてしまう』


軍事政権であるトレストリアは、魔軍の最高責任者の導士と冠された

レガイア・リリスに統治されていて下部組織である魔法管理局は頭が上がらない

『そこで本題です

       カルレア・サタテリスとリレア・サタテリスにも危害を与えても良いのですか?

他言せず他の者と一緒に遂行するとなると中々難しい仕事になると思いますが

     ダルグス様の意向を尊重したく存じます』


『・・・・構わん、魔軍を派遣されるようになったら

           また罪の無い者の血が大量に流れてしまう、上に仕事を回すな』

『ちなみに、何故彼女たちは監視対象から外されていたのですか?』

面倒な噂を流されても困る為に、ダルグスは正直に告白する

『一級受刑者から魔闘隊長に成り上がった者からの命令だよ、今でも私が逆らえる立場でもないが

       彼もまた導士様に逆らえる立場でもない』


『なるほど、ミェリア様の元旦那様でしたか』

『ああ・・・つい最近魔将に昇級した際に記憶を消されたからな

            反故にした所で何も問題は起きまい』

『お優しいですねえ、それが分かった時私ならすぐ潰しにいってましたよ

           導士様は禁忌となると無茶をしすぎる』

『・・・その様子だとミェリアも承諾したのか・・・全く哀れな夫婦だ自分らの子を・・・』

ミェリアに絶対服従であるガルダの物言いにダルグスは動揺を隠せなかった


『寧ろ導士様の寛大なご対応に感謝するべきだと思いますねえ』


グリフォンを討伐し170年も若者の姿で生き永らえ頂点に君臨する導士レガイア・リリス様

魔法を最も極めた者すら恐れる無詠唱の力、手に入れて鼻を明かしてやりたいですねえ・・・

読んで下さりありがとうございました

どうか・・・どうか評価をお願いします><><

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