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少年少女は船を手に入れた

『はい、これ』

借りていた船を返却した際に魔物に襲われ免許証を海に落としたという話が通っていて

再発行という形で何故か免許証を手渡される

名前はレヴィンでは無くロイになっているが

俺の顔もしっかり映った免許証だが、左頬にキスマークが付いていて

すぐに胸ポケットにしまった

気を失ってる間に撮られたんだろう


まだ怒ってる?なんてカルレアに聞いたらさらに怒られそうだ

『魔石の売却よろしく』

『高く売れたら褒めてね?』

『ロロイに感謝しながら褒めるよ』

『え~意地悪過ぎて拗ねちゃいそう』


カルレアはレヴィンの肩に両手を乗せてふくれっ面で顔を覗き込みそう言った

『・・・・』

意地悪しまくってくる女が何言ってるんだと睨み返し

突如睨めっこが始まるもレヴィンが顔を赤くし目を逸らし勝負が決した


『はい私の勝ち~ちゃんと私だけ褒めてね~』

なんか負けたけど、カルレアにいつもの調子が戻って来て良かった


────

カルレアはデンセンド王国に転移しユグドラシル商店に来ていた

レヴィンと同じように追われる犯罪者であり

その手によるものの魔石など買い取るものがいたとしても

安く買い叩かれるのが目に見えていたためだ


『いくらになるかしら?』

『この3つの魔石・・・ロロイ様と一緒に海底洞窟に行かれてたカルレア様ですね』

『ええ・・・何故それを?』

『はい、先程ロロイ様から最高峰の魔石を寄贈して頂きました

     こちらの額で如何でしょうか?』

提示された額が小型船舶が5隻ほど買える値段を付けられて驚く

『十二分ですわ・・・彼女に何を言われましたか?』

『同行したカルレア様が魔石の売却に来たら色を付けてあげて欲しいと』

ロロイのやったことがどうあれ

船の操縦から魔石売却に至るまでお世話になり続けていて感謝するほかない

カルレアは魔石を売り払い金貨を得て即座に転移魔法で帰還した


─────

レヴィンは念のため再び女装し、残されたリレアと二人で市場を周っていた

レヴィンは船上での料理を特に楽しみにしていて

金を持ってるリレアの手を引き、レヴィンの目が料理本や食材や調理器具に止まっては

リレアが買い与えていた

『鱈釣ったらどんがら汁や干物も作るんだ!!!』

『うんウン、楽しみだネ』

『海鮮パスタとか最高だろうな、絶対食わせてやるからな!』

『私も手伝うネ』

レヴィンの熱に煽られリレアも高ぶっていた

『悪いな、俺の欲しいもんばっか買っちまって

    リレアはなんかないのか?』

『別に・・・レヴィンは銀髪より金髪が好きなノ?』

特にめぼしいものが無いリリアは欲しい物を思案する中でロロイの事を思い出した


『?そんな事ないよ』

『でも可愛い言ってタ』

『リレアの方が可愛いよ』

『褒めれば良いと思ってル』

『だって褒める所しかねえじゃん 多大な迷惑かけてるのに

 追い出さずこんな良くしてくれるなんてさ』

レヴィンは両手にぶら下げた買い物袋を揺らし感謝する

『甘過ぎたかもネ・・・片方持つ』

断る隙も無く、荷物を分捕られ空いた手でリレアは手を繋いできた

『また今度、次はリレアが欲しいもん出来たら一緒に行こう』

『約束』


レヴィンとリレアはそのまま歩いてボート販売店に戻った

『この船豪華すぎるな』

オーナーから販売してる船の資料を貰い

45フィートの船を吟味していた


『凄く良いケド凄く高い』

『まあ現実的じゃないなあ』

『この35フィートの船で十分だネ』

『ちゃんとキッチンから風呂まであるし4人で寝られるな....値段もさっきの半額だけどまだたっけえ・・・』


カルレアが転移魔法でリレアの杖を指定し戻ってくる

『お疲れ様ですカルレア様この船どうです?』

レヴィンは35フィートの船の価格を指して顔色を窺った

カルレアは値段を確認した後手を握り親指を上げた


『流石カルレア様!!』『お姉ちゃン神』

『ロロイが忖度するよう店に頼んでくれてたのよ』

カルレアはつまらなそうな顔をしながら正直に告白した

やっぱロロイに感謝だ・・・


『この船、部屋二つしかないから私とレヴィンは同室になるのね』

また始まった・・・この誘いに乗っかったらどうなるんだろう

『楽しみだな』

『ね~』

怯まず返された俺はまだまだ掌の上っぽい


『私の部屋も構わナイ』

『冗談だよ、俺は操縦室にあるソファで寝るから』

『私は嫌なノ?』

乗っかられず否定されたリレアは不満顔で

『え~私は冗談じゃないのに~』

カルレアはレヴィンをより困惑させて楽しんでいた


他の船も3人で話し合ったが費用に収まる範囲であり、即納のため結局その船で決まり

船舶免許証と同じロイ名義で購入し

夕日が沈む前に3人は出航し陸から離れた


再び船に乗るのをカルレアは渋っていたため

レヴィンが介抱し窓ガラス以外では視界に海が入らない船室にすぐさま連れて行った

眼を瞑り続けていたカルレアに対し

『無理させてごめんな、我慢してたんだな』

『無理してるのは・・・お互い様だよ・・・でも・・・たまには・・私も甘やかして欲しい』

備え付けのベッドに座り込みレヴィンに向けて両手を広げてカルレアは挑発する


『与太飛ばせる余裕あるじゃねえか』

少し興奮のあまり顔に血を登らせながらもいつものだと判断し

広げられた両手を外側からレヴィンの両の手で押して閉じさせた

『むーーー』

唸るカルレアをよそに背を向けそのまま部屋を出ようとしたが

そんなレヴィンにカルレアが後ろから抱き着いた

『ちょッ!レヴィン!!そんな!!強くッ!!抱きしめないでぇ!!』

『ふざッ・・・お前がやってる事じゃねえかッ!!!』

カルレアに強く押し当てられレヴィンは全身に血が巡った為に

名残惜しくも振り解き目を合わせぬままそそくさと部屋を出て行った


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