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未来から来た少女、無詠唱魔法を誇らしげに披露する少年を目撃する

※時はレヴィンが無詠唱魔法を皆に披露し、指名手配される当日まで遡る


『ここが80年前の世界・・・平和そのものね』

少女ロロイは少年少女たちで出来た人だかりを見つけ遠巻きに眺めている


『加護を纏い 我が盾となり 現れよ 戦石兵(ゴーレム)

『ライラすげえ!!』『その歳で極大魔法使えるの世界でお前だけだって』

『どうやったら上達するの?』『ライラだけズルいー』

今日も村一番の魔法少女ライラが新たな技を披露し、持て囃されていた

彼女が周囲を沸かす度に、自分たちの至らなさの矛先を落ちこぼれの彼らが務めていた


『最高と最低の格差がおもしれえな』


あ、レヴィだ!!でも全然迫力が無い...確かに今の彼なら僕でも勝てそうだ

彼女は遠巻きに見ながら落ちこぼれの評価に同意した


『おいレヴィンお前の最高の技披露してくれよ』『また蠟燭に火灯すんじゃねえんだろうな?えーおい?』

『ふん・・・今日の魔法は一味違うさ』『おお?』『おいレヴィンが極大魔法見せてくれるってよ!!』

『・・・』

手を前に出し 地面を火で囲って見せる

『え?詠唱は!?』『魔道具も無しでお前どうやったんだよ!!!!』『すげええええええ』

『無詠唱なんて私も無理よ凄い』『おいライラでも出来ねえ事やれんのかよ』


レヴィンに対して沸き立つ空気についていけていない少年が一人

落ちこぼれの相方であるロイだ


レヴィンが持ち上げ見直される中、少数がロイを詰めて弄ぶ

『あーあ、本当の落ちこぼれが決まっちまったじゃねえかよ』

『独りぼっちになっちまったな』『お前も無詠唱出来ねえの?』『・・・』

少年ロイは塞ぎ込んでいた

『僕は・・・何も出来ないよ・・・』

ロロイはその少年を不思議そうに眺めていた

『なあ、ロイ見せてくれよ』


え!?曾おじい様!?

レヴィは聞いてたけど、おじい様も落ちこぼれ・・・!?

ロロイは思わず首の魔道具を起動させ弓を取り出したが

約束を思い出す

───...介入を許されたのは道連れの魔石の件だけ・・・。

成り上がる為にはこの経験が必要だったのかもしれない

ロロイは自分の曾お爺さんの尊厳が踏みにじられる姿を言い訳しつつ眺める事しか出来なかった


日が沈み少年少女たちが散っていく中

より孤独に陥り辱められた少年ロイは魔法管理局へ親友レヴィンを売った

『おじいちゃん、自分のせいじゃん...』

仲違いは向こうのせいだと一貫して譲らなかった曾お爺様から

聞かされていない事実を目の当たりにしてロロイは愕然とした


ロロイは通報して少し後悔してるように見えた放心状態のロイを金縛りの魔法矢で襲い気絶させる

『まあでも僕がおじいちゃんに変装して、謝っとくし好感度上げとくよ』

『彼の者と 同じ姿形に制限し 力を魔石へ封印せよ』

ロロイの姿がロイそっくりになり、魔力が弓に装着された特殊な魔石へと吸収されていく


記憶もある程度覗いておくか・・・

潜脳覗(せんのうし)

ふむふむ・・・こんな感じでレヴィと話せばいいんだな

わ、覗いちゃいけないものまで見ちゃった・・・。


─────

魔法管理局がレヴィンの自宅へ急行しロロイは隠れ潜みその一部始終を覗いていた

レヴィンが母親の手によって転移していく

・・・極東に飛ばしたわね

未来の発達した魔法によってロロイは転移先を容易く見破った


そしてあれがガルダ・・・

レヴィのご両親を助けてあげたいけど・・・

レヴィの母親が息子の転移の攪乱を済ませた後すぐに応戦してる姿に涙ぐむ

ロロイはその後のガルダによる反吐が出るような行動が見るに堪えず、その場を立ち去った

『ごめんなさい・・・・』

激戦が終わった朝、ガルダと職員の話を盗み聞き

転移先がバレていたことに驚き、予定には無かったレヴィンの安全を保護する為に先回りをした


─────

ロロイは弓を握り矢をいつガルダに向けて放つか思い悩んでいた

.......聞かされていた話では、ここで介入する話は無かった

ここで余計な介入をしてしまえば、自分の存在すら消えかねない


カルレアやリレアが仕留められ、ガルダが弄ぶ様を二度も見る事になった

ロロイは怒りの形相で一発で仕留められるように魔法矢へ魔法を重ねがけていく

だがガルダの表情が変わっていく様を見て、介入しなくて良い事を確信した


『弱くても負けないんだなあ・・・』


安心したロロイはその場を離れ、目的である魔石入手に向けて

まず船舶免許のスクールで洗脳魔法を使い免許を易々と取得した

『この時代の人達は耐性無いから、楽で助かるわ』

ワクチンのように体に一定の耐性を作り与えられるロロイの時代とは違うため

ロロイの練度の低い洗脳魔法で次々と操られてしまう


──────

うわ、レヴィ女装してる。可愛い。

僕も男装してるし・・・ちょっとくらい・・・遊んでもいいかな・・・


多分曾おじいちゃんもこんな感じに反応してただろう

でもちょっと、やりすぎちゃったかも

他人の体になると途端に大胆な行動に出られる自分を情けなく思った


─────

カルレアさんに物凄く警戒されてる・・・

僕が悪いんだけど、女装してる事も薄っすら気付かれてるかもしれない

男のおじいさまに憑依しても相性悪いという事は・・・完全に私と合ってないのかも・・・

─────

レヴィが魔物に拉致されてしまう

これは想定内だ

でも何とか4人で向かわないと倒す事は出来ない

カルレアさんを上手く焚き付けて行くしかない

でも余計な事だったかもしれない

また嫌われる

───────

ゴリラの魔物を一掃した時

初めてあんなレヴィを見たから面白かった

ついでとはいえ、君を助けに未来から来た僕が悪魔か・・・


────

正体を現さなくても良かったかもしれない

ただ別に禁止されて無かったし

殆ど守られるだけの僕が貢献して最後にはやっぱり倒してくれたのが嬉しかった

挙句の果てに出来なかった事をしてしまった

でも頬にキス位許してくれるはず

『未だ誰の者でもないんだし...』


3人の元を去り、レヴィンの船舶免許を発行する為に根回してる時にようやく気付く

カルレアさんやリレアさんに元の世界で初対面から嫌われていた事の謎が解けた

『これが原因だ....』

僕が過去に引き起こした事が原因によるもので自業自得だったのだ

そもそも今の彼らは出会って未だ3日な為に自分がした悪戯は余計な亀裂を入れたかもしれない

ロイおじいちゃんが彼らを嫌ってたのも発端の原因は僕のせいかもしれないと猛省しつつ

彼女は、元の世界へ帰還した


読んで下さりありがとうございました

どうか・・・どうか評価をお願いします><><

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