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少年は奴隷になった

1人、魔物の棲み処に拉致され囲まれているレヴィンは

とにかく刺激しないよう出方を窺っていた


魔物のゴリラ達は、レヴィンが持っていた魔道具や剣についている魔石を食べ出した

汽水湖で大量に回収した魔石を思い出し

レヴィンは収納させた魔道具を起動させ魔石を散らばらさせる


するとゴリラ達は大量に群がったため、レヴィンは剣と魔道具を無詠唱の風魔法で呼び寄せ回収し


出入り口のような小穴に向かおうとするも

『ぬ゛ッ』


ゴリラがレヴィンを掴んで元の位置に戻される。

『・・・はい詰んだ』


逃げようにもゴリラの手によって拘束されていて

ゴリラ達は魔石を体に取り込むことで、少しずつ体が大きくなっていく様を眺める事しか出来ない


『俺メインディッシュか?』

無詠唱魔法を唱えた所で打破できる魔法が無い

ガルダのように焼き尽くせる魔法が使えたらこの状況でも突破できたのだろうが

手札が無い、時間を稼げる手段も無く、目を閉じてカルレアを想い

その時を待った。

 

全ての魔石を食べ終え、ゴリラ達の咀嚼音は消え静寂が訪れる

一斉にゴリラはレヴィンに注目する


俺は怖すぎて依然として目を閉じカルレアを想っていた

涙をこぼす俺の顔をゴリラの舌がふき取ってくる

気持ち悪く、物凄くざらざらしていて乾燥していた


ゴリラの動きが完全に止まったので

目を開けると視界いっぱいにゴリラ達の顔が映り思わず失禁してしまう

『うわあああッあ゛あ゛ああ』

恐怖に怯え泣き叫ぶ俺に反してゴリラが喜ぶ姿がなお恐ろしかったが

俺では無く失禁してできた水溜まりに興味を示していた事でようやく気付いた


無詠唱の水魔法で綺麗な水を作って見せるとゴリラ達は歓喜し地面を殴り出した

彼らにとって水を調達するのは、相性もあるのか地理的な問題なのか苦手なようだ・・・

与えてみせるとそれに群がり飲み干していく


レヴィンは希望が出てきて、汚れた衣服や下着を浄化する

俺がこの方達の下僕になれば生存時間を稼げる・・・


胡麻を摺り続けるしかない、俺には妨害魔法がある。彼らの狩りも手伝えるはずだ

俺の食料は3日分しかないけど、その間になんとか脱走して地上に速攻帰ろう・・・


早速レヴィンはゴリラ達の傷を癒したり、風魔法で掃除し始めて

敵意を向けずひたすらニコニコウホウホしていた

苦手な治癒魔法は時間がかかってしまうがそれが逆に言葉が通じなくても

信頼関係が深まっていくのを感じた



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