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史上最強の神の使徒は解雇される  作者: 西木
第一章 学園生活
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第四話 決着

最近溶連菌が流行っているらしいので気をつけましょう。(経験者は語る)

「人聞きが悪いな 騙してなんかいないぞ」俺はミリディアをしっかりと見て不敵に笑いながら告げる。


ミリディアはムッとして対抗するように言ってきた。「何を言ってるのかしら? 学生がB+ランクの爆発熊(ダイナマイトベア)を倒せるわけがないでしょ?」


ごもっともだ。学生一人が聖騎士小隊以上なんて普通ないからな。


「ちょっとルディ! 言いたいことはわかるけど他の言いか……」「もし事実だと証明したければ私に勝ってみなさい」


サリアが止めようとするが、言い終わる前にミルディアに決闘を申し込まれる。嫌だな〜別に事実だと思わなくていいんだけど。


俺は断ろうと思うが、その前にサリアが動いた「任せてください! ライム様は負けませんよ! 早く闘技場に!」


俺はサリアに引っ張られ闘技場に連れて行かれる。「わざと負けたりしないでくださいね?」サリアに念を押される。


「……わかったよ」「なんですかその間は?」サリアに問い詰められるが答える義理はない。そのまま黙って闘技場の中に行く。


「準備はできているんでしょうね? 化けの皮を剥いでやるわ」ミルディアは口に笑みを浮かべながら俺に向かう。


「先に来いよ じゃないと相手にならない」俺がちょっと挑発するとミルディアは乗ってきた。


「そうさせてもらうわ! 過冷業火(アイシクルファイア)!」ミルディアが叫ぶと相アイスブルーの炎が襲ってくる。


効くわけもないが。おそらくは合成魔法だろう。ムラがある。「火力が低すぎるぞ?」俺はさらに挑発する。


一方でミルディアは状況を飲み込めていないようだ。ぽかんとしていたが、俺に挑発されて我に返る。


「くっ! 仕方ないわね! 消えなさい! 魔力超過! ─紅蓮火焔(インフェルノ)─」ミルディアがそれを使おうとした瞬間、俺は手を握りそれを止める。


「えっ?」「魔力超過は危険だ、さらに上位魔法なんて暴走して怪我するぞ」


魔法には最低限必要な魔力量がある。それを大きく超え威力を高めるのが魔力超過だ。


俺は手を離して少し下る。ミルディアはやっと理解が追いついたのか顔を赤くする。


「俺の勝ちでいいよな? じゃあな」俺は闘技場から出る。


俺が闘技場から出るとサリアが待ち構えていた。「ライム様? あの手を繋いだのはどういう意味で?」


サリアは笑顔で聞いてくるが、目に光は宿っていない。「ま……魔力を抑え込むためにだな……」


事実を言っているのにどうしてか言い訳のようになってしまう。


「へぇ〜?」「ていうか今何時だ?」サリアにじっと睨まれるが気にせず時間を聞く。


「11時─あっ!」そう。今日は入学式だ。11時15分から始まる。「このままじゃ間に合いません!」サリアがあたふたする。


俺は黙ってサリアとミルディアの手を掴む。

「ちょっ?! ライム様?!」「なに?!」二人が追いつけてないが時間がない。


「転移」俺は転移魔法を使い人目につかない小道に出る。「ここから歩くぞ」俺は歩いて体育館に行く。


「あっ! 待ってください!」サリアがミルディアを連れて走ってくる。


「もしかして今のは転移ですか?」「そのとおりだ」「……」サリアが聞いてきたので俺は答える。


ミルディアは黙って俺に握られた方の手をじっと見ている。なんだなんだ?


「にしてもミルディアの魔力超過は惜しかったな あともうちょっとだった」「ルディでいいわよ……」


気まずくなったのでミルディアを褒めると顔を赤らめながら略称でいいと言われる。


「わかったこれからはそう呼ぶよ」「…………だからライム様! 聞いているのですか?!」サリアが頬を膨らまして俺の目の前に立つ。


「え? 何が?」「だから! 転移魔法なんて神話の魔法をどうして使えるんですか?!」「それを話すと長くなるからまたあとでな」


俺は軽くいなす。説明するのは大変だからな。そのまま歩いて体育館に着く。他の生徒は全員着席していたので気まずかった。


俺たちは空いている席に座る。今は11時14分だ。もうすぐ始まるな。


ステージの上を見ていると一人の男が入ってきた。エメラルドグリーンの長髪を束ねた黒眼の若い男だ。


「みんなまずは合格おめでとう 私はここの学院長のホルスト・サラスだ」ホルスト学院長は軽く自己紹介をする。


「この学院に入れたのはすごいことだ。でも、これが終わりじゃない。ここからが始まりだよ。」


「この学院は特殊なんだ。卒業基準なんだが入学するとランクカードが配られる。そのランクがSになると卒業できるんだ。」


なるほど、つまり永遠に留年の可能性もあるのか。「ランクは定期テストや学校行事、さらに決闘なんかもあるんだ」


「みんなは一生留年だなんてならないようにね。それと、決闘で相手を殺した場合ペナルティとして3つランクが下がるから覚えておいてね。それではこれをもって学院長の挨拶とさせてもらう。」


その後は順調に進んだ。俺は最高位のSクラスだった。「私がこのクラスの担任のエリルです。それではまずは寮の部屋決めを行ってください。」


金髪ポニーのエリル先生が話すとそれぞれ仲のいい奴で固まっていった。俺は余った。いつも通りだ。気にしない。


そこへサリア達がやってきた。「ライム様! よろしければ私たちと同じ部屋はどうですか?」「え?! さr……」「あっ! でも先生に許可をもらったほうがいいですよね! 行ってきます!」


ルディが何か言おうとしてなかったか? 気の所為か。だがまぁ、先生が許可を出すわけがn……「許可をもらってきました!」


???? なんで? 「ルディの名前までだしたらすんなり納得してくれましたよ」サリアは胸を張る。


違う、それは権力の脅しだ。王女と皇女の名まで出されたら断れるわけ無いだろ……


「ライム様、ルディ、お部屋に行きますよ?」俺とルディは引っ張られる。「ちょ?! ほんとに納得してないんですけど?!」


ルディの抵抗も虚しく俺達は連行される……

これからはこのくらいの文字量でいきたいと思います。


キャラ設定

ホルスト・サラス 男 種族《亜神》

2622歳 187cm  76kg

髪色:エメラルドグリーン

髪型:なんとも言えない雑に束ねた感じ

瞳色:黒

22歳の頃に種族が亜神へと進化。そこから200年もの間サラスの学院長を務める。


エリル 女 種族《人間》

24歳 165cm 45kg

Dカップ

髪色:金

髪型:ポニーテール

瞳色:金

20歳の頃に教師になる。専門は光魔法。サリアには権力で許可を出した。責任は取りたくないと思っている。


〜裏話〜

「学院長! 髪を束ねるのならもっときれいにしてください! 雑すぎますよ!」あぁ、またエリルに怒られた。


私はホルスト。ここの学院長なんだが、髪なんてどうでもいいだろう? 束ねて邪魔にならないようにしてればいいと思うが。


え? 何? 髪を切れ? できたら苦労はしないよ。亜神にまでなったからハサミじゃ切れなくてね。


魔剣を使って前髪は切れたけど折れちゃって、幸い、もう伸びないんだけど……


誰か切れる人いないかな──そんな事を考えながらステージへ出る…………

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