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外伝 クリスマス


       Merry Christmas!



気づいたら外伝2連だよ……。

そろそろ投稿しないとマズイ


ちなみに今回もライムが先生の頃の話です。

「メリークリスマス! 先生!」


目の前に突然現れたフローラ。

前にも見た光景だが、まあ触れないでおこう。


それはそうと、フローラは赤いボールのような付け鼻に角のカチューシャを付けている。


「もうそんな時期か?」

「ハイ! マリーから色々と聞きまシタ! クリスマス、と言うものですヨネ?」

「そうだな」


フローラはハロウィンの後にマリーから地球の行事について聞いたらしいな。


「クリスマス……?」


サリアが聞き返してくる。


「あー……、不法侵入者のおっさんがプレゼントをくれる日だ」

「そ、そんな日があるんですか……? 恐ろしいですね」


ちょっと説明を間違えた気もするが、概ね合っているだろう。


そして、目の前にはなにかをねだるように手を出しているフローラ。


「なんだ?」

「プレゼントが欲しいデス!」

「……」


そんなこと言われても、何も持っていないんだが……

仕方のない。この場で何か作るしかないようだ。


と言っても、出来るものは限られてくる。俺は創造神などではないからな。

出来るのは簡単な魔力結晶くらいだ。


魔力結晶とはその名の通り、魔力が高密度に圧縮された結晶だ。

うまく作れば内部で星のようにキラキラ光ったりするし、即席にしては十分だろう。


ていうか、プレゼントはサンタさんに伝えろよな……。こんな風に急に何か欲しいとか言われたら困るだろ……


そんなことを思いながら作るのは猫型の魔力結晶。

黄色で作られた魔力結晶は余裕で手のひらに収まるサイズだ。

親切にチェーンまでつけてやろう。


「ほら。割れやすいから、割るなよ?」

「本当にきれいです! ありがとうございマス!」


演技が外れてしまう程度には喜んでもらえたようだ。

まあ、悪い気はしない。


「ら、ライム様! 私も欲しいです!」

「どんな形がいい?」

「そ、その……。ハート型とか……?」

「わかった」


フローラのと同じように、サリアには黄色と紫のグラデーションでハート型の魔力結晶をつける。

こっちもチェーンをつけておこう。


「はい。なくしたり、割ったりしないようにな」

「はい! もちろんです!」


サリアは魔力結晶を受け取ると、しばらくそれを眺めたあとにルディたちの方に走っていく。


自慢しに行ったのかな?


そして、何か話したかと思うとすぐさまルディたちが一直線に俺に向かってくる。


要求されることは分かっているので、先に作っておこう。


ルディには赤い星型。

エリスには虹。

ニグには透明な龍。

サラムには赤いトカゲ。

ジークには緑のフクロウ。

マリーには青と白で作った波。


だいぶ魔力が持っていかれたが、みんなが喜んでいるし良しとしよう。


「ねぇ、ライム? 私の分は?」

「……お前は子供じゃないだろ?」


後ろに立っていたのはヒュー。


しかもサンタさんコスだ。つけ髭まである。

話す度につけ髭が動くから笑いそうだ。


「いや、まだ私子供だから」

「何言ってんだ?」

「早くちょうだい」

「……」


これは作るまで引き下がらないときだ。

よし、作ろう。


ということで、ヒューには青色の翼を。

パスの分は、棒が何本か垂直に交差したレール状の物を。


「これで満足か?」

「もちろん! ところで、サンタさんの服をいっぱい持ってきたけど、着たい人いる?」

「わ、私着たいです!」

「私も」

「我は当然着るぞ!」

「僕も着てみたいかな」


手を挙げたのはサリア、ルディ、ニグ、ジーク。


「要するに全員ね! 全員着せるから!」

「はぁっ!?」


サラムが何か反論する前にヒューが指を鳴らす。


その場にいる全員の服装がかわり、強制的にサンタさんになる。


男子陣は皆、つけ髭もついてきている。


女子陣を見ると──


「ちょっと小さいかも……」

「どこが小さいのですか?」

「特に胸回り……」


そんなルディとエリスの話を聞いたサリアが黙って近づく。


「それは私を煽ってるのかな? そうだよね、ルディちゃん?」

「いや、違うから!」


あまり関わらないほうがよさそうだ。


「出来るだけサイズを合うようにしたんだけど、もしかして大きくなったの?」


そこに油を注ぐヒュー。

今近づいたらとばっちりを受けそうだ。

触らぬ神に祟りなしとも言うしな。


「さて、それはそうと前みたいに記念撮ろうか!」


ヒューの手にはハロウィンの時のカメラのようなものが。


「ライム様、何というのが正解なんですか?」

「うーん……。メリークリスマス、かな?」

「わかりました!」


言葉の確認も終わり、後は取るだけだ。


「せーのっ」

「メリークリスマス!」




〜裏話〜

「ねぇ、イシュタル」

「何ですの?」


ゆっくりと紅茶を飲んでいたのに突然エアに呼ばれたイシュタル。

エアの方を見ると──


「あら、もうクリスマスですのね」

「そう、そうだよ! さあ、早く僕にプレゼントを──」

「そのくらい自分で作ってくださいまし」


エアの言葉を一刀両断するイシュタル。

そしてそのまま流れるように紅茶を一口。


「え、えぇ……。別にいいじゃないか?」

「……わかりましたわ」


イシュタルは折れたのかシロツメクサで王冠を作る。

エアはそれを見て楽しそうに笑う


「わあっ! ありがとう!」

「お気になさらず」


イシュタルはそう言いながら顔を背け、そそくさと紅茶を飲む。


「お礼に僕からも何かあげるよ」


エアはそう言って何か考え出す。


「紅茶セット一式とか?」


エアがつぶやくと、真っ白な陶器に金のラインが入った紅茶セット一式が現れる。

そして、カップには大きく、少し崩れた文字で““イシュタルへ””と書いてある。


(か、かわっ……!? い、いや……、ここで顔に出してはいけませんわ!)


「ありがたく頂戴しますわ」


イシュタルはそう言ってエアからのプレゼントをもらったのだった。

今回の外伝はネルガルとエレシュキガルではなくエアとイシュタルでした。


あと、もしかしたら外伝3連になるかもです。

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― 新着の感想 ―
フューめちゃ可愛いのとイシュタルとエアの言葉のキャッチボール好き
サリア…ライムからハート貰いたかったんだね可愛いねそういう素直なとこ好きだよ!サンタコスのサリアも見れて今年は悔いなしです! 投稿ありがとうございます!
2025/12/24 22:31 クライラク
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