表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/33

第二十話 護海龍皇

大変お待たせしました。

2ヶ月ほど空きましたがどうかお許しください。

戦闘が始まって数分後──

「ぐぅ……」

護海龍(シーサーペント)は泡を吹いて地に伏せていた。


《睨んだ威圧だけで護海龍(シーサーペント)を倒すなんてどうかしてるんじゃないですか?》


エリスは呆れたように毒を吐いてくる。

何もそこまで強く言わなくてもいいじゃないか……


大恐海蛸子(ギガントオクトパス)がそんなに食べたいなら奪おうとするのはやめろよ?」


《訳:これ以上そんなしょうもないことで戦うならぶち◯すぞ?》

《だまれニグ》


たしかにその気もほんの少しだけありはしたが流石に実行はしない。

そこら辺はきっちりしてないと裁判官はやっていけないのだ。


「くっ…… 私の負けだ……」

「そうだ。弱かったな」

「もっと言い方があるだろう?!」


護海龍(シーサーペント)は泣き目で叫ぶ。


「それで…… 大恐海蛸子(ギガントオクトパス)を分けてくれるというのは本当なのか?」


「まぁ、本当だな」

「それでは頼む」


急にキリッとした目つきでこちらを見てくる護海龍(シーサーペント)


「それで、お前の名前は?」

「我が名はバミューダ。龍の中では護海龍皇シーサーペント・カイザーと呼ばれている」


「もしかしたら…… とは思っていましたが…… やはりあなたでしたか」


人型になったエリスが口を開く。


「えええ、エリス様?!」

「すこしお仕置き(お話)が必要ですね?」


エリスがゆっくりとバミューダに歩み寄っていき、そのままそのまま頭を鷲掴みにする。


「いだだだっ?!」

「まず人型になりなさい」

「はい!」


バミューダも人化を始める。


青く長い髪はかなりの癖っ毛のようではねている。

瞳は深海のように深い青色だ。

そして何より見た目が幼い。


これは、またルディにロ◯コンだと思われてしまうな。


俺が言い訳を考えている間にバミューダはエリスに説教を受けている。


どうやら友達…… にしては一方的な説教なので部下とかだろう。


少し気まずいので俺は大恐海蛸子(ギガントオクトパス)を狩りに行くことにした。

護海龍(シーサーペント)には大恐海蛸子(ギガントオクトパス)一匹じゃ足りないのだ。


「ニグ、あとは任せていいか?」

「ライムはどうするのだ?」

「あと数十匹狩ってくる」


俺はそう言い残して海上へ転移する。




海上に着くと俺は磁場を操作して電磁浮遊する。


「ここらへんには居ないな」


俺は磁力を駆使して移動をする。

魔法で浮いてもいいのだが磁力の特出している点は加速だ。


魔法で浮くのは反重力であり移動するには風魔法などを併用するしかない。

だが磁力ならば電磁浮遊で浮けるし距離が十分の一になるにつれて速度は1000倍だ。


目の前に引きつけられるように磁力を調整したら速度はどんどん上がっていく。

停止するときは逆向きに磁力を強くすればいい。

速度の割にはお得なのだ。


さらに俺はいま音速ぴったりに速度を調整している。

その状態で海面スレスレを移動すればソニックブームで海面にいる生物を巻き込むことができる。


そうして巻き込んだ生物を神判の宮殿(ディバインコート)の倉庫に転移させる。

神判の宮殿(ディバインコート)の倉庫には永久保存の魔法がかけられているため中のものは腐ることも壊れることもない。


(もうそろそろい……)


足首に違和感を感じる。

ぬめり気のある触手のようなものにつかまれているようだ。


足を見ると案の定触手で掴まれていた。

俺は魔法でソニックブームの威力を上げていた。

大恐海蛸子(ギガントオクトパス)どころかバミューダですら瀕死になるレベルの威力だ。


それでも殺しきれない触手を持っている海の生物は一つしかない。


海面から巨大な顔が出てくる。

護海龍(シーサーペント)のように龍に似た顔だが大きさは比にならない。


大きく開いた口からは凶悪な牙が見えている。


17代前の創造神の唯一の悪意と言われているその生物の名は──

滅死凶邪海竜(リヴァイアサン)”。


天界の規定では滅死凶邪海竜(リヴァイアサン)に神が手を出すことは禁じられている。

下手に手を出すと暴れる可能性もあるしそこまで被害を出しているわけでもないからだ。


だが無抵抗だと俺でもけがをするかもしれない。

それに俺はもう神界の関係者ではないはず……。

なら大丈夫だ。


言霊(ワード) 死」


俺は魔法でも魔術でもなく呪術を使う。

滅死凶邪海竜(リヴァイアサン)は攻撃に対して高い耐性を持っている。

鱗には全ての影響を反射する力があるため攻撃は内部からではないといけない。

呪術は適任だ。


滅死凶邪海竜(リヴァイアサン)は大きな水しぶきを上げて海中に沈む。

しっかり滅死凶邪海竜(リヴァイアサン)も回収する。


もし死肉を他の生き物が食べたりしたらその力が継承され最悪復活するためだ。


「こんなものでいいか」


十分な魚肉が手に入ったし俺は転移して帰ることにした。




「ですから! 私がどれだけ苦労していると思っているのですか?!」


俺が戻ってくるとバミューダはまだ説教を受けていた。

唯一変わっているところはその場にリミア以外全員揃っていた事だ。


「まだ説教されているのか?」


俺は最初からいたニグに状況を聞く。


「あぁ。ずっと説教している」

「じゃあリミアは?」

「リミアは疲れたとか言って先に帰ったぞ」


確かに新人がここまでできるとは思わないだろうし、精神的な疲労もたまるだろう。


「エリス。そろそろ許してやれ」

「……わかりました」


不服そうにエリスは了承する。


「では、バミューダはこれまでどおりこの海を守って下さい」

「わかりました!」


バミューダは急いで海に戻る。


「じゃ、俺らも戻ろうか」


俺たちは神判の宮殿(ディバインコート)に戻る。


「あ、バミューダに大恐海蛸子(ギガントオクトパス)食わせてない…。まあいいか」




キャラ紹介

バミューダ

略称:なし

種族:護海龍(シーサーペント) 性別:女

髪色:青 瞳色:青

髪型:くせっ毛の長髪

身長:150cm 体重:最大25t

カップ数:A

一人称:(わたし) 二人称:貴様

ライムを呼ぶ時:ライム様

護海龍(シーサーペント)の頭領でありエリスの部下。




〜裏話〜

滅死凶邪海竜(リヴァイアサン)は17代前の創造神がつくった。

なぜそんなものをつくったのか──

それはただのミスだった。


創造神はものをつくるときに善意と悪意をごちゃまぜにしながらつくる。

だがこの時すでにあるものの能力を調整したりで集中が切れていた。


そのため善意と悪意の配分をミスして滅死凶邪海竜(リヴァイアサン)が産まれた。


通常そのようなものは廃棄されるのだが滅死凶邪海竜(リヴァイアサン)は地上に逃げてしまった。


地上に神が手を出すのは色々問題があるしそこまでの大問題も起こしてないため放置にされたのだ。

超久々の更新。

忘れていたわけではないのでこれからどんどん更新できるように頑張っていきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ