第一話 解雇される
神の世界にも解雇ってあるんですかね?
「何でこうなった……」
鬱蒼とした森林の中で一人つぶやく。
もちろん一人なので答えるものはいない。
思い返すのは直前の出来事。
神々の宮殿で俺は創造神ティファ様に仕える使徒として生活していた。
「お呼びでしょうか」
目の前にいるのは白いドレスを着た女性。
白金のように煌めく髪をたなびかせながら純金のような瞳をこちらに向けてくる。
「座りなさい」
ティファ様がそう告げると俺との間に向かい合う純白の椅子と一つの大理石でできた机が現れる。
創造神の名は伊達ではなく、かなり頑丈にできているようだ。
「失礼します」
俺が座ると向かいの椅子にティファ様も座る。
「現状はどうですか?」
ティファ様が聞きたいのは俺の怪我だろう。
およそ三年ほど前、どこからとも無く世界の狭間に現れたダハーカと呼ばれる邪龍。
それを討伐するために俺は向かったが、ダハーカ以外のところからの攻撃により少し大きめの傷を負って療養中だったのだ。
「問題ありません。傷は完治し、力も戻っております。すぐにでも任務を遂行できる状態です」
ティファ様は俺の言葉にピクリと反応する。
「なぜまだ働く気なのですか!」
机を叩きながら言われたが、大理石の机にヒビが入っているので力を抑えきれていないとわかる。
「もう少し自分の身を案じてください! 下手をすると命に関わる大怪我だったのですよ!?」
「それは承知しております。ですが、今こうして生きております。何の問題もありません」
淡々と話す俺に対して、ティファ様の顔はどんどん険しくなる。
「そうですか! もういいです結構です! さようなら!」
ティファ様が何度も机を叩くため机は粉々に砕けてしまう。
(な、何でこんなに怒ってるんだ……?)
その瞬間、足元が輝いてくる。
(転移魔法陣!?)
「ちょ、ティ──!」
俺が話し終わる前にはすでに転移魔法陣は完「何でこうなった……」
鬱蒼とした森林の中で一人つぶやく。
もちろん一人なので答えるものはいない。
思い返すのは直前の出来事。
神々の宮殿で俺は創造神ティファ様に仕える使徒として生活していた。
「お呼びでしょうか」
目の前にいるのは白いドレスを着た女性。
白金のように煌めく髪をたなびかせながら純金のような瞳をこちらに向けてくる。
「座りなさい」
ティファ様がそう告げると俺との間に向かい合う純白の椅子と一つの大理石でできた机が現れる。
創造神の名は伊達ではなく、かなり頑丈にできているようだ。
「失礼します」
俺が座ると向かいの椅子にティファ様も座る。
「現状はどうですか?」
ティファ様が聞きたいのは俺の怪我だろう。
およそ三年ほど前、どこからとも無く世界の狭間に現れたダハーカと呼ばれる邪龍。
それを討伐するために俺は向かったが、ダハーカ以外のところからの攻撃により少し大きめの傷を負って療養中だったのだ。
「問題ありません。傷は完治し、力も戻っております。すぐにでも任務を遂行できる状態です」
ティファ様は俺の言葉にピクリと反応する。
「なぜまだ働く気なのですか!」
机を叩きながら言われたが、大理石の机にヒビが入っているので力を抑えきれていないとわかる。
「もう少し自分の身を案じてください! 下手をすると命に関わる大怪我だったのですよ!?」
「それは承知しております。ですが、今こうして生きております。何の問題もありません」
淡々と話す俺に対して、ティファ様の顔はどんどん険しくなる。
「そうですか! もういいです結構です! さようなら!」
ティファ様が何度も机を叩くため机は粉々に砕けてしまう。
(な、何でこんなに怒ってるんだ……?)
その瞬間、足元が輝いてくる。
(転移魔法陣!?)
「ちょ、ティ──!」
俺が話し終わる前にはすでに転移魔法陣は完成していた。
改めて現状を見る。
「何でこうなったんだ……」
使徒は一人では天界に戻ることができない。
一部例外はあるが、それすらも今の俺はままならないだろう。
「しばらくはこの世界で生きていくしかないな……」
覚悟を新たにしている時に聞こえてきたのは爆発音だ。
「!? 行ってみるか」
こんな感じで進んでいきます。
私生活の合間を縫って投稿するので気長に待ってください。
打ち切りにはならないように頑張ります。
追記:改修しました10/4
キャラ紹介
主人公 ライム
銀髪 緑眼
身長183cm 体重72kg
年齢は覚えていない
史上最強の使徒であり、様々な神からの要望を断って創造神ティファの使徒になる。
大昔は別の仕事を……
創造神ティファ
身長167cm 体重42kg
年齢3000歳ほど。
創造神だが生まれたばかりの神であり、立場は一番下の新神。




