第一話 解雇される
神の世界にも解雇ってあるんですかね?
〜神々の宮殿〜
「ティファ様お呼びでしょうか?」俺は目の前の白いドレスを着た女性にひざまずく。純銀のような髪に純金のごとき瞳。彼女は創造神ティファ。そして俺はその使徒である。
「座りなさい」ティファ様は椅子を二脚とテーブルを一つ創り出して座るように促してくる。
「わかりました」俺は言われるがままに椅子に座る。「現状はどうですか?」ティファ様に聞かれる。
「はい、ダハーカとの戦いの傷も癒え、万全の状態です。」俺は現状を率直に伝える。三年ほど前、世界を滅ぼすダハーカとの戦いで傷を負ったが、もう完治している。
「それはよかったですが……なぜまた働く気なんですか!」テーブルをバンッと叩いてから叫んでくる。
「もう少し自分の身を感じてください! あのあとも生命に関わる程だったんですよ!」更に続けて説教をしてくる。
「あはは……ですがこれが仕事ですので」俺が苦笑いしながら答えと、ティファ様は真顔になったが、何かを決心したようだ。「もういいです! もう結構です! さようなら!」怒気の混じった声でティファ様が言い放つ。下がれということだろう。
「わかりま……?!」椅子を立ち出ていこうとした瞬間、転移魔法陣が発動する。
「ティ……!」俺はティファ様を呼ぼうとしたが、言い終わる前に転移してしまう。
視界が真っ白になる……
目が覚めると、樹海の中だった。「これは解雇ってことか?」俺は独り言を呟く。
「解析」俺は自分の現状を調べることにした。
「マジか……」結果を見ると職業は元使徒となっていた。
初めての経験に唖然としていると、遠方から爆発音が聞こえた。「?! 行ってみるか」森の中を走り出す。
こんな感じで進んでいきます。
私生活の合間を縫って投稿するので気長に待ってください。
打ち切りにはならないように頑張ります。
キャラ紹介
主人公 ライム
銀髪 緑眼
身長183cm 体重72kg
年齢は覚えていない
史上最強の使徒であり、様々な神からの要望を断って創造神ティファの使徒になる。
大昔は別の仕事を……
創造神ティファ
身長167cm 体重42kg
年齢3000歳ほど。
創造神だが生まれたばかりの神であり、立場は一番下の新神。