文化祭は出し物に悩むな。カフェか演劇をせよ。
書きました。
俺は荒山タケル。高校一年生。今文化祭紅葉祭で女の子とクレープ食べてる。何だ、この違和感。陰キャモテない俺にとって初めての体験だ。
「ねえ、タケル。」
「な、何だ?」
「この世界はあなたが考えてるほど暗い訳でも辛い訳でも無いのよ。」
玲奈。その少女は初めて微笑みかけてくれた。俺は嬉しかった。何の解決もしてないけど。
「その顔はまだ分かってないのね。」
「いや、その。」
「良いわ。こうやって会えたんだし。絵井流からは現状況LIN◯とSNSで聞いてるし。」
「えっ!!??!!」
あいつ。相当親しいんだな。俺嵌められたのか? いやそんな訳でも。と思ってたとこに玲奈は。
「タケル!! 私達はここに宣言する!! タケルという恋愛破壊兵器に宣戦布告をする!! 絶対好きな女子に告白させてやるッ!!」
「エエエエエエエエッッッッ!!!!!」
「絵井流から状況は聞いてる。毎日のように今も女子の被害者増えてるんだって?? 志保は統計取ってるのよ??」
「エエエエエエエエッッッッ!!!!!!」
「あなたは自分が陰キャだと思って下向いて自分の事しか考えないで暮らしてるけど。それでどれだけの女性の母性モテ遊んでるのか分からせてあげる!!」
「エエエエエエエエッッッッ!!!!!!」
「あなたこないだも告ろうとした女子振ったわよね??」
「そ、そんな事は…………。」
「志保さんがいうにはタケルは女子に気づかない時がある。陰キャなのを自我として目の前の女子をスルーすると。」
「ゔ!!」
「下駄箱や机にラブレターあっても志保の彼氏会長に渡すって。」
「だって俺みたいな陰キャが貰えるわけ……。」
「女の子が好きな子の下駄箱間違える訳ないでしょ。バカ!!最低!!」
「……………………。」
ああ、全て終わった。俺は逃げてたんだ。青春から、人生から。俺は全てを失った。
「だから、ここに宣言します。もう女子の被害を出さない為にLIN◯とSNSを駆使してタケルを更生します。立派な男子に私達が育てます!!」
大変な事になったなあ。
「だから、文化祭は私に付き合ってもらうわ。」
ぐうの音も出んわ。
頑張る。