What kind of Character?:エリタ・キディアバ
キャラクターの設定や裏話を紹介する番外編「What kind of character?」。今回は春陽のライバル校・水浦高校のセンターであり、大雅のライバルになる外国人留学生、エリタ・キディアバ偏をお届けします。
※割り込み投稿をすると最新話を投稿しても更新された扱いにならないという噂を耳にしました…。最新23話が本日(2021/09/08)に更新されています。まだ見ていない方は是非ご一読を。
エリタ・キディアバ(Hérita Kidiaba)
年齢:十五歳
誕生日:六月三十日
身長:204㎝
体重:102㎏
利き手:右
性格:シャイ 温和
出身中学校:マイ=ンドンベ州立バンダンダ中学校
趣味:バスケットボール
好きな食べ物:フフ
嫌いな食べ物:味噌
一人称:「僕」
イメージソング:Kendrick Lamar,SZA-“All The Stars”
モデルになった選手:作者が実際に出会った留学生
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山口県王者、水浦高校。そこで一年生ながらセンターとして先発出場しているのが、エリタ・キディアバ…通称、エリー。県内での戦いにおいて、大雅の最大のライバルとして立ちはだかる男です。
大雅の身長を206cmに設定した時点で、ライバルも同程度の身長にすることは決めていました。しかし200cmは日本人にしては相当な高身長であり、ましてやそのクラスが一つの県に二人いるというのは極めてレアなケース。それなら無理に日本人を登場させるよりも、外国人留学生にした方がイメージもつきやすいだろう…ということで、エリーは誕生しました。
彼は私が実際に出会ったコンゴ人の留学生をモデルにしています。英語で話しかけても通じなかったり、ファーストコンタクトのセリフが「トイレに行きたい」だった、などのエピソードは全て私の実体験を元に書いています。
エリーの出身はアフリカ大陸のコンゴ民主共和国。アフリカに住む人間は未だにサバンナで野生動物を追いかけ回す生活を送っているのだろうという偏見を持つ方が多くいらっしゃいますが、彼は違います。彼は都市部の比較的裕福な家庭の生まれであり、きちんとした教育を受けてきています。実際水浦高校でも、勉強中の日本語を除けば彼の成績は学年トップクラスです。
大雅とよく似たシャイで温和な性格とは裏腹に、彼はインサイドでの激しい肉弾戦を得意分野としています。春陽との対戦では、その驚異的なフィジカルコンタクトの強さで大雅の心身を削りました。
一年生春の時点ではまだシュートを苦手としていますが、練習態度は勤勉そのもので伸びしろは十分。今まで何人もの外国人留学生を指導してきた実績もある名将・國廣聡の下で、彼はこれから選手として大きく花開いていくことが予想されます。
そして実はエリーも、大雅と同じく多くの悩みを抱えている人間です。若干十五歳で独り遠い異国の地に降り立った彼は、慣れない生活環境や言語の壁に苦悩しています。友達もできずにホームシック気味…そんな中で、彼と大雅は出会いました。シャイな彼が大雅に話しかけたのは、自分と似た雰囲気を大雅の中に感じたせいかもしれませんね。
エリーと大雅の国境を超えた不器用な絆は、これからの幾多の試合を経てさらなる深まりを見せるとともに、お互いにとってかけがえのないものになっていきます。彼らの歩む物語の先に、一体どんな出来事が待っているのでしょうか。「未完の巨人」を読んで、是非ともあなたの目で確かめてください。
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