What kind of Character?:青影龍臣
キャラクターの設定や裏話を紹介する番外編「What kind of character?」。今回は春陽の正ポイントガードである野生児・青影龍臣編をお届けします。
青影龍臣
年齢:十五歳
誕生日:八月二十日
身長:170㎝(高校入学時)
体重:65㎏(高校入学時)
利き手:右
性格:粗暴で直情的
出身中学校:山口市立稲尾第一中学校
趣味:バスケットボール
好きな食べ物:豚骨ラーメン
嫌いな食べ物:ゴーヤー
一人称:「俺」
イメージソング:LMFAO-“Shots”
モデルになった選手:Kyle Lowry
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春陽高校が誇る怪物ルーキーズ。その最後の一人が彼、青影龍臣です。
勘の良い方は紹介順等で察しがついているかもしれませんが、実は彼、一年生トリオの中で設定が固まるのが最も遅かったキャラクターなのです。
私は小説を書き始める時、大まかな設定を決めた時点で一度あらすじを文字に起こすことにしています。「未完の巨人」の場合はこうでした。
「身長206cm、体重91kg。並外れた巨体を持つ高校一年生の主人公は、入学式で一人の男と出会う。彼は超絶技巧と爆発的身体能力を兼ね備えた天才だが、バスケットボーラーとして致命的な弱点があった───。熱烈な勧誘に流されるままバスケ部に入部した主人公。二つの才能が魅せる化学反応とは。王道高校バスケ小説。」
大雅の体重や朱雀の設定など、現行のものとは所々に設定の相違が見られますね。しかしそんな些細なことよりも決定的に違うことが一つ。この原案には龍臣についての記述がどこにも見当たりません。それどころか、文末に“二つの才能が魅せる化学反応”とまで書いてあります。
つまり青影龍臣というキャラクターは、構想初期段階では存在していなかった登場人物なのです。
「未完の巨人」は当初、大雅と朱雀の二人を軸に進められていく物語になる予定でした。大雅がバスケットボールと出会うシーンも、“大雅がたまたまふらっと立ち寄った体育館で朱雀の超プレーを目撃し、それに魅せられてバスケットボールを始める”という流れにするつもりでいました。
ところが私は一話目を書き始めてすぐ“もっと物語を強引に進めて行ってくれる力強いキャラクター”が欲しいと思い始めました。そして当初のプロットを大幅に変更して龍臣を登場させ、出会いのシーンも“龍臣によって強引に体育館へ連れていかれた”という形に変更。こうして野生児・青影龍臣は「未完の巨人」の世界に爆誕し、春陽のルーキーは二人から三人へと増えたのです。
さて、これを書いている二十二話時点で、龍臣には大きな試練が訪れています。そしてそれは恐らくこれからも訪れ続けるでしょう。やがて彼には、辛い現実と向き合わなければならなくなる時が来るかもしれません。しかしどんなことがあっても、彼は持ち前の強さでそれを乗り越えて行ってくれるはずです。
彼の歩む物語の先に、一体どんな出来事が待っているのでしょうか。「未完の巨人」を読んで、是非ともあなたの目で確かめてください。
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